【作家・山田悠介】たとえ離れても忘れない家族の絆! 世代を超えた愛と喜びの物語に誰もが涙『リメンバー・ミー』

2018.03.16
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

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作家 山田悠介さん
やまだ・ゆうすけ/1981年東京都生まれ。デビュー作『リアル鬼ごっこ』がベストセラーに。その後『その時までサヨナラ』など数々のヒット作を生み出し、10代を中心に圧倒的な支持を得ている。最新作は『僕はロボットごしの君に恋をする』。

 

家族は僕にとってかけがえのない宝物。改めてそう思いました

終盤の展開に感動。大人が思わず涙する

最初は「アニメーションだし、子ども向けかな」と思っていたのですが、中盤からラストにかけて意外な展開もあり、気づいたらすっかり引き込まれていました。僕の小説もファンタジックなものが多いのですが、『リメンバー・ミー』も死者の国を舞台にしたファンタジー。家族の絆の大切さを言葉で説明するのではなく、おのずと感じさせてくれる物語の組み立て方も、とてもディズニーらしくて良いなと。大人でもグッとくる内容です。思わず涙をこらえたシーンもありました。

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「忘れられたくない」。それは人間の本能

主人公の少年ミゲルは死者の国に迷い込み、ガイコツのへクターと出会います。彼には「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が待ち受けている。そんなへクターを観(み)ながら「自分の存在を忘れられたくないというのは人間の本能なのかな」「忘れ去られてしまうのは、ひどく切なく悲しいものだな」など、いろいろと考えさせられました。
そういう意味で、本作で描かれているテーマは、実に奥が深い。だから大人も引き込まれるんでしょうね。ミゲルの夢はミュージシャンになることですが、家族の掟(おきて)で音楽は一切禁止されている。そんな状況にありながら夢を諦めないミゲルのけなげな姿にも、僕は心打たれました。僕も幼い男の子2人の父親なのですが、子どもたちにはやりたいことをやらせてあげたいと改めて思いましたね。

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若い人に観てほしい。家族の愛に気づける

時々4歳の長男が「パパとママは宝物」と言うんです。僕にとって家族はその言葉通り「宝物」。本作を鑑賞後、子どもたちに会いたくなりました。とにかく家族の愛を強く感じたり、考えさせてくれたりする。そこが結構好きですね。
この映画は、どの世代でも楽しめると思うのですが、個人的には特に10代から20代前半の若い人たちに観て欲しいです。僕も今でこそ両親と仲は良いのですが、10代の頃は随分敬遠していました。その年頃ってなかなか家族の愛情を素直に受けとめられなくて、親はうるさく、うざい存在でしかない。でも本作を観るとミゲルと自分が重なり、自分も家族から大切に思われているんだと気づかされます。
うちの子たちにも、もう少し大きくなったらこの映画を見せたいですね。生きる上で大切なことを何かしら感じ取ってくれると思いますから。

◆映画『リメンバー・ミー』information

映画タイトル

STORY:家族に音楽を禁じられながらも、ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。ある日、彼はガイコツたちが楽しく暮らす、カラフルで美しい死者の国に迷い込んでしまう。日の出までに帰らないとミゲルの体は消えて、永遠に家族と別れることに……。唯一の頼りは、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が……。絶体絶命の二人と家族をつなぐ重要な鍵―それは、ミゲルが大好きな名曲「リメンバー・ミー」に隠されていた。

上映時間:105分
3月16日(金)全国公開
同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出
監督:リー・アンクリッチ(『トイ・ストーリー3』) 共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:disney.jp/remember-me
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※本記事は2018年3月15日の朝日新聞東京本社版夕刊の特集を転載しています。

『リメンバー・ミー』特集

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