2015年にTwitterに投稿され、大きな話題となった<148のツイート>を、 『ミッドサマー』『ムーンライト』などのスタジオ・A24が映画化。ウェイトレス兼ストリッパーの女性 アザイア“ゾラ”キングが実際に経験したスリリングな48時間の出来事を描いた本作は、米国でスマッシュヒットを記録し、日本でも話題となっている。
FILMAGAでは、映画『Zolaゾラ』のあらすじ、キャスト、見どころをご紹介します。
『Zolaゾラ』(2022)あらすじ
ウェイトレス兼ストリッパーのゾラはレストランで働いていたところ、客としてやってきたステファニと「ダンスができる」という共通点があることで意気投合し、連絡先を交換する。すると翌⽇、ステファニから「ダンスで⼤⾦を稼ぐ旅に出よう」と誘われ、あまりに急なことで困惑するも結局⾏くことに。これが48時間の悪夢の始まりだとは露知らず…。
『Zolaゾラ』キャスト
テイラー・ペイジ/ゾラ
日中はデトロイトのレストランでウェイトレスをし、夜はストリッパーとして稼ぐ黒人女性。ある日、レストランにやってきたステファニに声をかけられ意気投合し、フロリダへの出稼ぎ旅に誘われる。
ライリー・キーオ/ステファニ
少しエキセントリックな言動をする、白人女性のストリッパー。
ニコラス・ブラウン/デレク
ステファニのボーイフレンド。出稼ぎの旅に同行する。
コールマン・ドミンゴ/X
ステファニの謎の同居人。出稼ぎ旅の話を持ち掛けた本人。
『Zolaゾラ』見どころは?
本作は実在のツイートを元にした物語ということもあり、スマートフォンを意識した画作りや、至る所で差し込まれる通知音が機械的な静けさを生み出し、スリリング且つオフビートな空気感が全編を通して漂う。まさにSNS時代を象徴するようなフォトジェニックでキラキラとした映像に内包された、2015年当時のアメリカのグレーな実情や社会問題を見事に描きだしている。
監督を務めたのは、気鋭の女性監督ジャニクサ・ブラヴォー。初長編監督映画『Lemon』がサンダンス映画祭で絶賛され、人気ブランドmiu miuの女性監督シリーズに抜擢されるなど、各界から注目を集めている。主人公のゾラ役には、『マ・レイニーのブラックボトム』でダッシー・メイを演じたテイラー・ペイジ。本作で大ブレイクを果たした彼女は、ケンドリック・ラマーのニューアルバム「Mr. Morale & The Big Steppers」に参加するなど、今後の活躍にも期待がかかる。
ゾラを旅に誘ったダンサーのステファニ役には、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『アンダー・ザ・シルバーレイク』など話題作への出演が絶えないライリー・キーオ。エルヴィス・プレスリーの孫としても知られている彼女は、第75回カンヌ映画祭で「ある視点部門」に出品したデビュー作『WAR PONY(原題)』が、新人監督賞「カメラ・ドール」を受賞し、映画監督としての才能も開花させている。
全米公開当時には、ミッシー・エリオットやケイティ・ペリーなどがSNSで言及し、カニエ・ウェストは本作を2回も鑑賞し劇伴のミックスを発表するなど、多くのセレブリティ達を熱狂させた。映画『Zolaゾラ』は、8月26日(金)新宿ピカデリー、渋谷ホワイトシネクイント他全国ロードショー。是非劇場でご覧ください。
『Zolaゾラ』作品情報
■原題:Zola
■上映時間:86分
■配給:トランスフォーマー
■公式HP:https://transformer.co.jp/m/zola/
■年齢制限:R18+
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※本記事で紹介した映画は、国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」でのデータに基づきセレクトされたものです。
※2022年8月22日時点での情報です。