TOKYO MXの人気バラエティ番組「バラいろダンディ」で、玉袋筋太郎(以下:玉さん)&RHYMESTER 宇多丸(以下:宇多さん)の映画好きコンビが、月に一度とっておきの映画を解説するコーナー「水曜バラいろショー」。
今夜がコーナー最終回。ラスト3月のテーマは「名コンビ映画」。今夜も、宇多さん・玉さんがおすすめの映画を紹介してくれました。
放送全30回のテーマを振り返る
玉:さあ、オーラスだよ!
宇多:オーラスなのに、いつもとセットの感じ違くて、なんかすげぇピンと来ないの私だけでしょうか(笑)
玉:しょうがない、しょうがない。
宇多:ということで、2015年10月からお送りして、3年近くもやってたんですね。
玉:やったね〜。
宇多:今回が30回目の放送、そしてファイナルということで。
玉:ファイナル! 見てよ、お花いただいちゃったの。
宇多:ありがとうございます。TSUTAYAさん、Filmarks(フィルマークス)さんね。
玉:TSUTAYAさんありがとうございます。やっぱりゲオじゃこういうことやらないからね!
宇多:もち上げなくていいですよ(笑)。ちなみに今までこんなテーマをやってきました。
宇多:全30回、やりもやったり! 最初のうちは「スペース オペラ」とか「グルメ映画」とかまともだったのが、だんだん「車飛ばし映画」とか「シン映画」とか、もう映画1個しか思い浮かばねぇよってやつが(笑)。あと「時代劇映画」って時代劇でいいだろうっていうね。
玉:うん、時代劇でいい。
宇多:あと「角川映画」ってのが。
玉:いくらもらってんだ、俺たち(笑)、角川から。
映画好きが思い浮かべる「名コンビ映画」といえば!?
宇多:記念すべきファイナル、30回目はこちらのテーマでいきたいと思います。
玉:名コンビですよ、名コンビ。いろんな名コンビが映画の中にいたわけだ。
宇多:バディものっていうジャンルがありますからね。ということで、世の中の皆さんは「名コンビ」と言えばどんな映画を思い浮かべるのか、TSUTAYAさんがオススメする国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」によるランキング。いつも本当に気の利いたランキングになっております。
玉:いいんだよね。
宇多:こちらです、どうぞ!
Filmarks「名コンビ映画」ランキングTOP15
15位:『シャーロック・ホームズ』(2009年/アメリカ)
14位:『Mr.&Mrs.スミス』(2005年/アメリカ)
13位:『メン・イン・ブラック』(1997年/アメリカ)
12位:『ナイスガイズ!』(2016年/アメリカ)
11位:『アルティメット』(2004年/フランス)
10位:『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年/イギリス)
9位:『テルマ&ルイーズ』(1999年/アメリカ)
8位:『レインマン』(1991年/アメリカ)
7位:『明日に向って撃て!』(1969年/アメリカ)
6位:『トイ・ストーリー』(1995年/アメリカ)
5位:『セブン』(1995年/アメリカ)
4位:『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』(2007年/イギリス)
3位:『グラン・トリノ』(2008年/アメリカ)
2位:『最強のふたり』(2011年/フランス)
1位:『レオン』(1994年/フランス)
———
宇多:ということで、ズラッとあります。1位は『レオン』ね。
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玉:「レオン」って、あのロッテオリオンズにいた野球選手だよね。
宇多:ちがう(笑)。ナタリー・ポートマンとジャン・レノですから。あと、7位には『明日に向って撃て!』。
玉:そうですね。
宇多:サンダンス&ブッチ!
玉:ブッチだね。
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宇多:あと、女性ものでいうと9位の『テルマ&ルイーズ』。こちらも傑作でございます。
玉:『チーチ&チョン』とか入ってないなぁ。
宇多:『チーチ&チョン』…大麻ものはちょっとね。
玉:ダメか。
玉:13位は『メン・イン・ブラック』か。
宇多:12位『ナイスガイズ!』なんて、これも良かったでしょ。
玉:あぁ。
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宇多:なかなかやっぱり皆さんよくわかってらっしゃる!
玉:よくわかってんなぁ。あっ、待って『トラック野郎』入ってないの?
宇多:確かにトラック野郎も名コンビですね。
玉:『トラック野郎』も入ってほしかったね。
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宇多:なんですが、今回私が皆さんにおすすめしたい「名コンビ映画」。これは、本当にめちゃめちゃ面白いのでおすすめです。
玉:本当面白かった、これ!
宇多:こちらです、どうぞ!
? ?デンジャラス・バディ』(2013)
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玉:はい、『デンジャラス・バディ』。2013年のアメリカ映画でございます。主演はサンドラ・ブロック。サンドラ・ブロックが、真面目すぎて人に嫌われてるFBI捜査官。そして、メリッサ・マッカーシーという今一番人気の女性コメディアンが、ボストン警察の刑事で、非常に荒っぽい感じの刑事でございます。
玉:荒っぺぇ。
宇多:非常に対照的な2人。女性2人の相棒ということなんですね。
玉:そうだね。おもしれぇんだよ。
宇多:めちゃめちゃ面白い。最高です。監督は、ポール・フェイグさんという方で。最近だと、まさにメリッサ・マッカーシー主演でリメイク版の『ゴーストバスターズ』とか。とにかく女性が主演のコメディで登場します。特にメリッサ・マッカーシーさんと組んで、いい作品をいっぱいつくっている方。メリッサ・マッカーシーさん、いまやアメリカの女優で一番稼ぐ人ですから。
玉:えー!?
宇多:そのぐらいになっております。
玉:すげぇーなぁ。
宇多:さて、おすすめポイントなんですけど、なぜ『デンジャラス・バディ』を「バラいろショー」の最終回にもってきたかと、こういうことなんですよ。見所ポイント、こちら!
宇多:「相棒(バディ)の基本、それは飲みニケーションだ!!」
玉:これだよ。
宇多:こういうことなんですよ。
玉:これまで、俺たちがどれだけ“部活”をやったか。
宇多:そうです。はっきり言って一昨日もやってました。
玉:やった!
宇多:そういうことなんですよ。
玉:飲んでね。
宇多:ちなみに、最終回なのにあまり悲壮感がないのは、これから“部活”が頻繁にできるからなんですよね。
玉:そう!
宇多:『デンジャラス・バディ』の相棒ふたり、最初はいがみ合っているんですが、この2人が飲み会をきっかけにして心がグッと近づいていくわけです。本当に素晴らしい! 本当に「酔いデミー賞」をあげたいという飲み会シーン。というかね、サンドラ・ブロック見てて。
玉:そうなんだよ、サンドラ・ブロックがいいんだよね。
(『デンジャラス・バディ』の映像を観ながら)
宇多:サンドラ・ブロックが落ち込んでるわけです。そしたら、鼻になんか詰まっちゃって。鼻から、詰まったものを鼻息でフッと出すとか。
玉:ワハハ本舗の梅垣さんの芸だよ、これ。
宇多:サンドラ・ブロックは『しあわせの隠れ場所』という作品で、アカデミー主演女優賞を獲っています。メリッサ・マッカーシーと2人で飲むシーン。これは、まさに酔いデミー賞主演女優賞を2人にあげたい。
玉:あげたいよなぁ、これ。
宇多:本当にこの場面が楽しいし、お店にいたおじさんと踊り出しちゃったりですね。
玉:踊り出しちゃった、これ。
宇多:サンドラ・ブロックが、どんどん脱ぎ出しちゃったりですね。しまいには、おじさんとチークダンスを踊り出したり。
玉:これぞスナックだよ!
宇多:これ、まさにスナック。
玉:スナックだよ!
宇多:かと思いきや、おじさんと踊った後は、主演の女2人で抱き合って踊ったりとかですね。
玉:いいね。
宇多:この翌朝、おじさんたちと散々飲み終わった後の出来事が、また最高なんですけど。
玉:あれ、最高だよ(笑)。
宇多:ということで、相棒ものというとわりと男臭い感じしますけど、今やこういう女性の相棒ものでも大傑作があるということで、『デンジャラス・バディ』。本当に面白い作品なので、ぜひ皆さんチェックしてみてください。
玉:本当あの太った女優さんはすごいね!
宇多:メリッサ・マッカーシー最高。この次の『SPY/スパイ』っていうジェイソン・ステイサムが出てる作品も最高なので、ぜひ。メリッサ・マッカーシーはおすすめですよ。
各界の輝かしい名コンビとは!?
「各界にも名コンビっているんですよ」と、今夜は玉さんが芸能・スポーツなど様々な分野の“曰く付き”の名コンビを紹介。玉さん自身や触れるのはタブーな迷コンビをあげながら、最後に「こんなに最悪なコンビは他にいないよ」という振りの後にフリップボードで紹介されたコンビは…!? コーナーはオチ&フィナーレへ!!
今夜で解散!ありがとう、水曜の最高コンビ!!
(玉さんが「“最悪”な名コンビ」最後のフリップをめくると…)
玉:ほんとはやってらんなかったんだよ!
宇多:無理して組まされちゃった!
玉:営業コンビだよ(笑)。ほんと冗談じゃないよ!
宇多:こっちこそ冗談じゃないよ!
宇多・玉:これをもってコンビ解散だよ!!!
玉:どうですか、お客さん!
宇多:ということで、フィナーレ(笑)
宇多・玉:以上、「水曜バラいろショー」でしたー!!!
《玉さん、宇多さん、2年半もの長きに渡り、おつかれさまでした!ありがとうございました!》(Filmarks・FILMAGA スタッフ一同)
■オトナの夜のワイドショー!「バラいろダンディ」番組公式サイト
(月〜金曜日 21:00〜21:55放送)
※記事向けに一部のトーク内容を補足・割愛しています。
水曜バラいろシ? ?ー過去放送分 書き起こし
- 宇多丸おすすめのフィルム・ノワール新傑作『マジカル・ガール』
- 男性必見!悲哀なプレイボーを描いた名作『カサノバ』
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