【ミュージシャン・坂本美雨】かけがえのない家族という存在を心から大切にしたくなる感動ストーリー『リメンバー・ミー』

2018.03.30
特集

FILMAGA編集部

フィルマーくま

miusakamoto

ミュージシャン 坂本美雨さん
さかもと・みう/東京都生まれ。16歳で音楽家デビュー。ソロ活動に加え、シンガー・ソングライターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨」として多くの音楽フェスなどに出演。TOKYO FM「ディア・フレンズ」のパーソナリティーを務めている。

ファンタジーだけどすごくリアルな感情が込み上げてくる作品です

少年ミゲルと相棒のヘクターに共感!

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観(み)終えた直後、胸がいっぱいになりました。キャラクターそれぞれが魅力的で、一人ひとりの人生について考えながら観たせいかファンタジーなのにすごくリアルな感情が込み上げてきました。特に少年ミゲルの純粋な音楽への思いに共感。私も10代の頃、「音楽がどうしてもやりたい」と根拠のない情熱を両親にぶつけ涙したことがあったのを思い出しました。ミゲルの相棒、ガイコツのヘクターも本当にステキ。自分は孤独なのに明るくミゲルを支えます。その人間性に強く惹(ひ)かれました。

家族への愛を改めて考えさせてくれる映画

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本作の題材となっていたメキシコの「死者の日」のことは知っていました。先祖の魂をにぎやかなお祭りムードで迎えるというのが良いですよね。表現の仕方は違えど日本にもお盆という行事があるので、このメキシコの風習に共感する人も多いと思います。ただ、今は家族形態も様変わりしているので、ミゲル一家のように代々先祖のことを語り継ぐ家族は少ないのかも。私もせいぜい祖父母の代までのことしか知らないので、もっと昔の先祖のことを知りたくなりました。また、ミゲル一家を見ながら「私は娘に何を残してあげられるんだろう」などと家族について色々と考えました。私にとって夫と娘は「自分の意思で作った家族」というのもあって一番の味方。居てくれるだけで心強い存在です。そして自分の両親、更に今は夫の両親や祖父母など、親族も家族として見守ってくれているのでうれしい。夫のおばあちゃんと2歳半の娘は妙に仲が良いんです。ミゲルとココのように何か通じ合うものがあるんでしょうね。

ラストで明らかになる歌に込められた意味

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映画の後半で「リメンバー・ミー」の歌に秘められた本当の意味が明らかになります。その予期せぬ展開と真実に感動し、ラストまで涙が止まりませんでした。愛ってすぐ相手に届くわけではないけれど、でもずっと抱き続けていれば必ず何らかの形で届くんだなって。だから愛する人を忘れずに思い続けていることが次への希望につながるんだと、ミゲルたちが思わせてくれました。本作は映像も実に色彩豊か。とりわけ死者の国へ入国する際に渡るマリーゴールドの花びらの橋がすごくキラキラ輝いていて圧倒されました。死者の国がこんな雰囲気だったら良いですよね。ぜひ大きなスクリーンで観てほしいなと思います。

◆映画『リメンバー・ミー』information

映画タイトル

STORY:家族に音楽を禁じられながらも、ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。ある日、彼はガイコツたちが楽しく暮らす、カラフルで美しい死者の国に迷い込んでしまう。日の出までに帰らないとミゲルの体は消えて、永遠に家族と別れることに……。唯一の頼りは、陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。だが、彼にも「生きている家族に忘れられると、死者の国からも存在が消える」という運命が……。絶体絶命の二人と家族をつなぐ重要な鍵―それは、ミゲルが大好きな名曲「リメンバー・ミー」に隠されていた。

上映時間:105分
大ヒット上映中!
同時上映『アナと雪の女王/家族の思い出
監督:リー・アンクリッチ(『トイ・ストーリー3』) 共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作総指揮:ジョン・ラセター
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:disney.jp/remember-me
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※本記事は2018年3月30日の朝日新聞東京本社版夕刊の特集を転載しています。

『リメンバー・ミー』特集

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