【映画ファンから高評価】忘れられない夏に起きる初めての別れの物語 – Netflix映画『雨を告げる漂流団地』あらすじ・見どころ・感想まとめ

9月16日(金)よりNetflixにて全世界独占配信&日本全国ロードショーを迎えるアニメーション映画『雨を告げる漂流団地』。手がけるのは、話題作を生み出し続ける注目のアニメーションスタジオ「スタジオコロリド」。長編アニメーション映画第3弾となる本作は、Netflixとタッグを組み制作され話題となっています。そんな待望作のあらすじ・見どころを解説!いち早く見たユーザーの感想もお届けします。

団地が大海原を漂流!? ずとまよの名曲に彩られた独創的な世界観

姉弟同然に育った航祐と夏芽。航祐の祖父・安次の他界をきっかけにぎくしゃくし始めたふたりは、仲直りできないまま小学6年生の夏休みを迎える。そんなある日、航祐はクラスメイトとともに取り壊しの進む「おばけ団地」に忍び込む。そこは、かつて航祐と夏芽が共に育った思い出の場所だった。団地で思いがけず夏芽と遭遇した航祐たちは突然不思議な現象に巻き込まれ……気づくと辺り一面の大海原で漂流していた!子どもたちは元の世界に戻れるのか?

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

本作は『ペンギン・ハイウェイ』や『泣きたい私は猫をかぶる』など、少年少女の揺れる心情をファンタジックに描く作品を得意とする石田祐康監督の最新作。33歳の若さで長編映画2作目を手掛ける彼は、アニメーション界の次代を担う注目株。繊細な心理描写とダイナミックな冒険、爽やかな青春ドラマ……。画面からほとばしる気鋭クリエイターのみずみずしい感性を堪能できます。
(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

独創的な世界観の奥行きを広げるのは、若者を中心に絶大な人気をほこる音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」。文学性すら感じさせる歌詞世界とボーカルACAねの哀切な歌声が、ひと夏の別れの旅をエモーショナルに盛り上げます。本作のために書き下ろされた主題歌「消えてしまいそうです」に加え、劇中の重要シーンで流れる挿入歌「夏枯れ」に注目。前者はドラマティックに、後者はノスタルジックに。タイプの違う2曲は、観賞後も耳に残るはず。

『雨を告げる漂流団地』の3つの見どころ

ファンタジックで壮大な映像

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

スタジオコロリドといえば、ぬくもりのあるビジュアルとダイナミックな映像演出。親しみやすいキャラクターデザインやなつかしさ漂うセピアなトーンと、温かくも切ないストーリー展開、アドベンチャー感あふれる“神作画”の融合が大きな武器です。リアルな自然描写も特徴で、『雨を告げる漂流団地』では、大荒れの時化(しけ)や凪など様々な表情を見せる海の多彩な表現に圧倒されます。建物から建物に飛び移るアクションに代表される“動”の演出、本音をなかなか口に出せない少年少女の“静”のドラマがバランス良く配置され、最初から最後まで楽しませてくれます。

懐かしさと切なさ漂う物語

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

観賞後に爽やかな余韻の残る『雨を告げる漂流団地』。それは、細やかな人物描写が行き届いているから。それを実現したのは、徹底した当事者目線のストーリーだと言えます。行動範囲も限られており、自分の気持ちをまだうまくコントロールできない思春期ならではの苦悩や葛藤が丁寧に紡がれ、大人は懐かしく、子どもは自分と重ね合わせて楽しめます。最初はバラバラだった子どもたちが徐々に打ち解け、仲間になっていくさまも爽快で心地よく、ブタメンやトランシーバーなど、観る者の“子ども心”をくすぐる冒険グッズも効いています。
子どもたちを見事に演じ切った、『ジョジョの奇妙な冒険』の田村睦心、『呪術廻戦』の瀬戸麻沙美、『ハイキュー!!』の村瀬歩、『僕のヒーローアカデミア』の山下大輝、『クレヨンしんちゃん』の小林由美子、『プリキュア』の水瀬いのり、『鬼滅の刃』の花澤香菜といった豪華な声優陣の競演にも注目。

謎の少年“のっぽ”と“団地”の存在

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

ストーリーの推進力となる謎の少年、のっぽの存在も重要なキー。取り壊し予定の団地に「ずっといる」という彼の正体は? 子どもたちが“漂流”することになった原因を知っているのか……。登場時からただ者ではない超然とした雰囲気を醸し出しつつも、観る者の予想を裏切る“仕掛け”も施されているキャラクターなのです。また、もうひとりの主人公ともいえる団地の存在も忘れてはいけません。「戦後の日本人の原風景となって、今もなお縁の下で人を支えようと頑張る存在」という石田監督の思い入れが随所に反映され、壁や階段、床の質感から部屋の雰囲気など、細部に至るまで徹底的にリアルに描き込まれています。

制作当時を振り返って、「きっと誰にでもある大切な場所は往々にして他人にとっては他人事。でもだからこそ“自分だけの特別な体験”がそこにあったはず。そういう個人的な体験を他人に伝えるのは難しいことですが、そこから飛び出てくる熱量を前にすると、せめて自分だけでも信じてやれないものかとなって……。」と監督は語っています。

誰しもがひとつは持っているかけがえのない大切な場所。だからこそ、漂流する団地でのサバイバルの中で、主人公たちが時に喧嘩し、時に仲直りをしながらそんな大切なものと別れを告げる物語はきっと多くの人の心を打つに違いないのです。

漂流団地のここが好き!いち早く届いたユーザーの声

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

スリル満点の場面が多くて、映画館で観るべき作品ですね!
友情、恋愛、家族、生、死、そんなことを考える作品でした。

想像以上にガチサバイバルしてる。海上遭難の絶望感や緊迫感を強く感じました。食べ物が減っていく様子や危険が迫った時の描写がやけに丁寧。夏や青春よりも冒険要素が強い。

少年少女の動的な魅力や団地と内面の静的な魅力が一体化した石田印が色々な場面で見えてきて心を鷲掴みに!

ずとまよの主題歌「消えてしまいそうです」は、映画に合った曲で雰囲気も好きな曲。
これはまた映画館の大画面で観るべき作品。

自然表現も美しく、声優陣も豪華で最後まで飽きることなく観ることができた。
観覧後は自分の中にある思い出の場所に想いを馳せつつ、ブタメンを食べたくなった。

(C)コロリド・ツインエンジンパートナーズ

目を奪われるような美しい映像で、ひと夏の冒険から別れまでが描かれる、あったかくって切ない物語。大人から子供まで家族みんなで楽しめる、夏のおわりにぴったりな作品です。

◆映画『雨を告げる漂流団地』information

映画『雨を告げる漂流団地』 9 月 16 日(金)より全世界独占配信&日本全国ロードショー
Netflix公式:https://www.netflix.com/title/81328781

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  • タイタン
    4
    ずとまよが主題歌だったので公開されてからずっと気になっていたのをやっと見た。 子供それぞれの親のシルエットが見えたとき、それまで知らなかったナツメとコウスケ以外の家族構成が解釈一致すぎてキャラ一人一人の設定がしっかりしているのだろうと思った。 レイナにずっとイライラしてしまっていたけどジュリがなだめて中和してくれたり、途中からメスガキの型に当てはめられたキャラなんだと気づいてからは少し可愛く見えてきた。 「夏枯れ」が流れた漂流団地での生活シーンがいちばん印象に残っていて、イントロが聴こえた瞬間からとってもひきこまれた! ナツメとコウスケ、お互いのことになると子供っぽくなるけどそれ以外での立ち振る舞いや考え方が大人だなと見ていて思った。ナツメは家庭環境、コウスケは身近な人の死からそれぞれたくさん自分で考えて生きているのが感じ取れてよかった。 子供たちの精神的な成長が丁寧に描写されたいい映画だった!!!
  • ねこたま
    2.8
    映像はとても綺麗で、世界観の作り込みは印象的だった。 サバイバルものにありがちな「能力や貢献度で序列が生まれる構図」ではなく、何も役立っていないのに不満ばかり口にする人物に対しても、強く咎めない優しさが描かれていた点は特徴的に感じた。 また、小学6年生という年齢でここまで自分の気持ちを言語化できる描写には驚かされた。 一方で、物語への没入という点ではやや難しさもあった。 貢献せず不満ばかり口にする令依菜はもちろん、夏芽の行動にも違和感があり、特に緊急性の高い状況で思い出の場所に寄り道する場面では、他の子どもたちと行動を共にしているにもかかわらず、自分の思い出の場所に立ち寄り、その場で昔話を始める描写があり、時間的な余裕のなさとのズレを感じた。 結果として、夏芽に対して、集団で生き延びるための状況よりも個人の思い出を優先するような軽薄な印象を受けた。 そのため、キャラクターへの共感が生まれにくく、全体として感情移入しづらい作品だった。
  • kiki
    -
    記録 (鑑賞:Netflix)
  • ふーや
    2.7
    青春でどこか懐かしくなるような、アニメの雰囲気で世界観がとても好きでした。 ブタメンが食べたくなりました。 急に少年少女が集まった団地が漂流してしまう。 喧嘩をしながらも、奥深い関係性の幼馴染。 個性あるキャラクターが協力して、生き残るサバイバル。 のっぽ君の正体は
  • ノーネーム
    2
    これを楽しめない僕はもうおこちゃまじゃない
雨を告げる漂流団地
のレビュー(16012件)