2018年注目の女性アニメ監督・山田尚子作品をおさらい!

2018.04.20
アニメ

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

『サマーウォーズ』の細田守監督、『メアリと魔女の花』の米林宏昌監督、そして『君の名は。』の新海誠監督。
宮崎駿監督に次ぐ、次世代のアニメーション監督として、多くの名前が並び始めている昨今、ぜひ注目してほしいアニメーション映画監督がほかにもいます。

その監督の名前は山田尚子

「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」といったアニメ作品で一躍その名を知らしめた京都アニメーションのアニメーション監督です。山田尚子さんが手掛けてきた作品は、映画賞なども多々受賞しており、彼女自身も非常に注目度の高い人物として取り上げられるようになってきました。

そこで今回は、まだ山田尚子さんの作品を観たことがないという人のために、山田尚子監督作品を一挙紹介したいと思います。

監督デビュー作『映画 けいおん!

映画 けいおん!

山田尚子さんが初めて劇場アニメーションの監督を務めたのが『映画 けいおん!』です。全2シーズンが放送された人気TVアニメ「けいおん!」シリーズの監督を山田尚子さんが務めていたこともあり、その後の劇場版も山田尚子さんが務めるに至りました。

「けいおん!」シリーズに登場する軽音部のメンバーが、卒業旅行にロンドンへ行くという物語です。TVアニメシリーズのラストでメンバーは学校を卒業してしまっているので、卒業前のエピソードとして展開されています。

TVアニメシリーズでは披露されなかった軽音部の新曲が発表されるなど、TVアニメシリーズに馴染みがあった人には嬉しい演出が用意されているのはもちろんなのですが、卒業旅行の楽しくコミカルな出来事が描かれていたり、卒業に向けて上級生のメンバーたちが学校に残る後輩に贈り物を残そうという感動的なエピソードがあったりと、この映画版から「けいおん!」シリーズに触れるという人にも楽しめる魅力のつまった一作となっています。

TVアニメシリーズと一線を画した『たまこラブストーリー

たまこラブストーリー

TVアニメ「たまこまーけっと」の劇場版として登場したのが『たまこラブストーリー』です。『映画けいおん!』同様、TVアニメシリーズを経て制作された作品であり、TVアニメの最終回から続く物語なのですが、『映画けいおん!』と大きく違うのが作品のテイストです。

TVアニメでは主人公の北白川たまこの、ほのぼのとした学校生活などにフィーチャーした物語となっていました。ですが、この映画『たまこラブストーリー』は、たまこの幼なじみでもある、大路もち蔵との恋愛の行方に注目した物語となっています。TVアニメでも恋愛要素は幾分かあったのですが、この劇場版では高校卒業を控えた二人のくっつきそうなのにくっつけなくてもどかしい、甘酸っぱい恋愛エピソードがストレートに展開されており、ジャンルとして明らかに恋愛映画に属する作品となっています。

登場人物もみんなよいキャラクターたちばかりで、観ていてとても気持ちがいいうえ、恋愛には奥手なたまこともち蔵がどうにか結ばれてほしいと、観ているこちらも非常に親身に観入ってしまう物語になっており、恋愛に悩んでいる人の背中をも押してくれるようなポジティブな青春映画に仕上がっています。

映画賞でも高評価!『映画 聲の形

映画 聲の形

山田尚子監督作品としては初の、劇場版オリジナル作品『映画 聲の形』。少年マガジンで連載されていた漫画「聲の形」が原作となっており、映画サイズに物語が編集され、アニメーション作品として生まれ変わりました。

先天性聴覚障害を持つ西宮硝子と、小学生時代に彼女をいじめてしまい、自身もいじめられる側になってしまった石田将也の二人が、高校生になって再会するとともに、互いに成長し、周りの人との絆を深めていく物語となっています。

本作は、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞や、第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞、第20回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞ほか、数多くの賞を立て続けに受賞。日本だけに留まらず、アメリカや中国など国外でも上映を果たしており、山田尚子監督の名前が本格的に世界中に知られるきっかけとなる作品となりました。

「響け!ユーフォニアム」から続く『リズと青い鳥

リズと青い鳥

そして、山田尚子監督が2018年に監督作品として新たに送り出す劇場アニメーション作品がリズと青い鳥(2018年4月21日公開)です。本作はTVアニメシリーズや劇場版が公開されてきた「響け!ユーフォニアム」に登場するキャラクターにスポットをあてたスピンオフ的な作品となっています。

じゃあ、「響け!ユーフォニアム」を観ていなきゃダメなのか?といえば、観ていなくても楽しめるのは『映画けいおん!』『たまこラブストーリー』といった作品と同じ。まったく「響け!ユーフォニアム」シリーズに触れていなかったという人も導入のきっかけとなれるような個別の物語として描かれています。

注目されるアニメーション映画監督どころか、そもそも映画監督には男性が多いのが現状です。そんな中、女性監督として第一線で活躍する山田尚子監督の今後の活躍にも期待、そして応援したいところです。すごく良い作品を制作する監督なので、存在を知らなかったという人も今のうちに“要”注目です!

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