ミュージカル『RENT』当日券販売決定!今さら聞けない伝説のミュージカルの魅力。

映画と音楽は人生の主成分

みやしゅん

2015年9月8日、ミュージカル『RENT』の公演が日比谷シアタークリエでスタートしました。日本版は実に3年ぶり、さらにオリジナル演出家による新たな演出ということもあってチケットは完売…。しかし、根強いファンからの期待に応えるかのように、当日券の販売もスタートしています!

映画版でも有名な『RENT』…でも、実は作品の内容を知らない人もいるのではないでしょうか?今回は実はあまり知らないという方に向けて、改めて『RENT』の魅力をお届けしたいと思います!

ミュージカルの歴史を塗り替えた『RENT』

『RENT』は1996年に小さな劇場で産声をあげ、わずか2ヶ月でブロードウェイに進出した異例の作品です。ブロードウェイ進出後も、トニー賞4部門、ピューリッツァー賞など数々の賞を獲り、ハリウッドでは映画化もされるほど根強い人気を誇るミュージカルです。

映画レント

ストーリー

とあるビルの一室に友人のロジャーと住んでいた映像作家のマークは、家賃(レント)を滞納してしまったことをきっかけに、家賃を払うか退去をするかの選択を求められることに。そんなニューヨークの寒空の下、彼らはミミ、コリンズ、エンジェルたちに出逢います。

貧困や病魔、自分たちよりも危機的な状況にあるはずなのに、彼らはなぜか自分たちよりも輝いて見える…。それは愛と生きることへの希望を常に持っていたから…そんな彼らに魅了されたマークは、友人たちを映像に収めて映画を創ることを決意します。

これはニューヨークを舞台に、クリスマスイブからの52万5600分の奇跡を描いた物語です。

暗黙のルールを打ち壊すテーマ

そもそも、ミュージカルは「ミュージカル・コメディ」の略でありコメディ、つまり喜劇に分類されます。そのため、人種差別や同性愛、ドラッグ、エイズなどといったテーマを、製作者たちは“暗黙のルール”として排除してきました。しかし、こうしたミュージカル界で敬遠されてきたテーマを『RENT』では主題としたのです。

従来の考えからすると“異質”なものとは言え、ミュージカルには決まったルールはありません。そうしたテーマをタブーにしてきたのは、製作者たちの固定観念だったのではないでしょうか。だからこそ『RENT』はミュージカルの新時代を築いた作品として、今なお重宝されているのです。

イチかバチかの挑戦

暗黙のルールの中には「ミュージカルは、台詞を交わしつつ、その中で歌と踊りを融合させたものであるべき」というものもあったかと思います。しかし、『RENT』は全編が歌で構成された作品です。台詞にもメロディーがつけられ、物語自体が歌で繋がっているのです。

今までにない挑戦だったからこそ、失敗する可能性は大いにありました…そう、製作陣もイチかバチかの挑戦だったはずです。しかも、様々なテイストの歌を織り交ぜていることが観客を魅了するポイントでもあります。こうした斬新なアイディアは、作品を2ヶ月でブロードウェイへと導いた理由の1つとも言われています。

伝説が紡いだ奇跡

ジョナサン・ラーソンは作詞・作曲・脚本を一挙に手がけ、実に7年という歳月をかけてこの大作を書き上げました。しかし、夢にまで見たミュージカルのプレビュー公演の前日に、35歳という若さで急死してしまいます。

作者の急逝という悲報を受け、プレビュー初日、キャスト全員が横一列に座ったまま台詞や歌を読み上げる形で追悼公演が行われました。そして、カーテンコールでは舞台・客席の全ての人が“Thank you Jonathan Lason(ありがとう、ジョナサン・ラーソン)”と口にし、拍手が鳴り止まなかったそうです。

映画版『RENT』でも、キャストが横一列で主題歌である“Seasons of love”を歌う冒頭のシーンはとても印象的です。さらに、エンドクレジットには“Thank you Jonathan Lason”という一句が挿入されており、ジョナサン・ラーソンが全身全霊を捧げて創り上げた作品として、敬意が示されているのです。

こうした彼の意志は受け継がれ、当時のキャストたちの力によって『RENT』をブロードウェイへと導きました。その後は、数々の有名賞を受賞し、歴史的なロングランを記録し“伝説のミュージカル”として全世界で今なお上演され続けています。

ジョナサン・ラーソンの想い~スティーブン・スピルバーグが描く舞台裏~

ここで、作者ジョナサン・ラーソンの想いをより深く理解するための作品として、ある海外ドラマを紹介いたします。

実は、映画だけでなく海外ドラマにも、作品へのヒントは隠されています。特に今回の『RENT』の世界を知るためには、スティーブン・スピルバーグが手がけた海外ドラマ『SMASH』シリーズは必見です。

海外ドラマと言えばシーズン5など、とにかく続編が多く、観るだけでも根気が必要になります。一方この『SMASH』はシーズン2で完結するためとてもスマートな印象がありますが、それでいて満足感はどのドラマよりもあります。

それは、製作総指揮が映画界の巨匠でもあるスティーブン・スピルバーグだからかもしれません。彼自身は、インタビューで「ミュージカルとなると未知の世界」と語ってはいますが、細部まで繊細に創りあげられており、全てを知り尽くしているかのように思えます。

マリリン・モンローの裏側に隠れた『RENT』の面影

『SMASH』はマリリン・モンローの生涯を描いたミュージカル『ボムシェル』が誕生するまで、そして誕生してからが丁寧に描かれています。また、主人公となる女優たちの視点だけでなく、作曲家・脚本家たちの視点からも描かれており、観る者を飽きさせません。まさに、ミュージカル製作の舞台裏を描いた、心揺さぶるショービズ・サバイバル・ドラマなのです。

このシリーズを観ていると「RENTは…」という台詞が何度か出てきます。そして、シーズン2ではジョナサン・ラーソンの伝説を忠実になぞったエピソードまで出てきます。

制作側からは特にこの点は言及されていませんが、おそらく『RENT』の偉業に敬意を示した監督の意図なのではないでしょうか。これ以上はネタバレになってしまうので書くことはできませんが、『RENT』もこうして創られたのかと思うと、感慨深いものがあります。

気になる方はここからチェック!ちなみにレンタルもされています!

Let Me Be Your Star~『RENT』が紡ぐ次世代~

今、日本で公演されているミュージカル『RENT』では、若手の俳優も数多く出演しています。まさにこれから次世代のスターになるであろう期待のキャスト陣です。

ジョナサン・ラーソンが創った伝説的なミュージカル、そして伝説をこれから築いていくスターたちを、是非その目で観てください。映画版と見比べてみるのもオススメです!

ミュージカル『RENT』の詳細および当日券の情報はこちらをご覧下さい。

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