【座談会】映画好きもハマる面白さ!『13の理由』

13の理由』は、シーズン1の配信時に、若者たちを縛るスマートフォンやSNSを通した友情、恋愛、人間関係など、現代社会の抱える闇をリアルに映し出した作品として、2017年もっともツイートされたミステリードラマとなるなど、SNSをはじめ記録的な反響を生み、全米でエンターテインメントの枠を超えた社会現象にまでなった、今最も見逃せないドラマ。

先日シーズン2が、5月18日より全世界同時配信されることが発表された。そんなFilmarksでも注目している本作を紹介する連載企画。今回は、映画もドラマも大好きな3名のFilmarksユーザーにNetflixさんのオフィスに集まってもらい、『13の理由』について語ってもらいました。その座談会の模様を以下ご紹介します!

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【参加メンバー】
A子さん(20代・大学生)
B男さん(20代・大学生)
C子さん(20代・社会人)

イッキ見、リピートしてしまう理由とは?

──『13の理由』を見ようと思ったきっかけは?

C子さん:私のきっかけはセレーナ・ゴメスでした。彼女が製作総指揮をしているので注目していて、どんなドラマなんだろう……と見てみたら1話からすごく深い内容で。あまりにも受け取るものが多すぎて、1話ずつじっくり見ました。

A子さん:私はイッキ見しちゃいました。もともとNetflixに入っていたので、『13の理由』の予告を見て、何だか面白そうなドラマが始まったなと。いま大学生なので、ドラマで描かれているハイスクールの雰囲気というか、学校の雰囲気は身近に感じましたね。

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B男さん:僕はTwitter上で『13の理由』が話題になっているのを知って、気になってYouTubeで予告を見て、すぐにNetflixに入って、イッキ見しました。1話を見たら止まらなかったです。すでに(全13話を)2回見ていて、1〜2話は3回目です(笑)。

──どんなところに夢中になったのでしょうか?

B男さん:ハンナ役のキャサリン・ラングフォードもクレイ役のディラン・ミネットも、主演の2人が魅力的。でも、入口はわりと単純で「きれいな女優さんが出てきたな」というのもありました(笑)。あと、他のドラマにはないメッセージ性を感じましたね。

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A子さん:メッセージ性、強いですよね。自分と重ねることも多かったです。作品を通して、中高で味わった孤独だった経験ともう一度向きあうというか……。大学生になってからは孤独とうまく付き合えるようになりましたが、ドラマのなかの人たちは高校生。ハンナは命を絶ってしまうけど、見ていて、諦めないでほしかったなとも思いました。

B男さん:僕もそうです。中学のときに、ハンナのようにある日突然、無視されたりした経験があって。それは日本特有の、みんなのノリに加わらなかったことが後々原因になるとかそういうことで。ドラマでもクラスには優先順位があると描かれていましたよね。ブライスはチームのトップにいる人物なので、彼に反発すると、からかわれたり、いじめたりされる。

C子さん:あと、ハンナが一目惚れするジャスティンの家庭環境の描写が繊細で驚きました。最初、ジャスティンはハンナにとって加害者だと思っていましたが、あの家庭環境を見て、ああ、彼も被害者なんだって。もちろんハンナも、被害者であり加害者でもある。親友の元彼とつき合うとか、それはナシでしょ?ってことをやってしまっていますからね。でも、そういう子が死に追いやられるまでを描いているから興味深いんだと思います。

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リアルだからこそ、誰かに共感してしまう

──誰に一番共感しましたか? どのキャラクターが印象に残っていますか?

C子さん:やっぱりクレイですね。最初は、なよっとしているなぁと思いましたし、友人たちのセリフにもありましたけど、カセットテープを聞くのが遅い。繊細すぎです(笑)。でも、それくらい感受性が豊かなのかなと。後半、彼があることを達成して声をあげるシーンで気づいたのは、彼は、ただ単にハンナが可哀想だから行動していたのではなくて、自分にイライラしていた。自分もハンナを殺した要因なのか? その答えを出したかった。最後は感動しました。

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B男さん:僕もクレイかな。クレイは自分自身に似ているんです。周りから変わり者として見られていたり、みんなより一歩引いていたり、僕もそういう人間だからクレイのカセットテープを聞くのが遅いとは思わなくて。ハンナのことが好きだったから、聞くのが怖い=遅くなるのは当然。早く聞けよって言う奴らにムカついていましたね。

A子さん:私はハンナですね。周りにとっては小さなことでも、ハンナにとっては大きいことで、そういうのすごく分かるなぁと、ハンナにどんどん感情移入していきました。最終的にはハンナのお母さんの行動力、娘が自殺した理由を突き詰めていく姿に胸を打たれました。

B男さん:印象的という意味では、ブライスはただただウザかった(笑)。ところどころで自分の凄さをアピールしていて、誰もが自分の彼女になると思っている。最後の最後まで自分のしたことについてどうとも感じていないし、ハンナが自殺した理由も分かっていない。どうしようもない奴ですよね。

A子さん:でも、ブライスはジャスティンを自分の家に招いたり、バスケのシューズを買ってあげたりしている。そこから見えるのは、ブライス自身も親がいなくて、ひとりで豪邸に暮らしていて恵まれてはいるけれど、彼なりの寂しさがあるんじゃない? ?なって。でも、あの行動はサイテーです。

──新人俳優が多かったですが、その点についてはどうですか?

B男さん:ハンナ役のキャサリン・ラングフォードは新人なのに、演技がすごく上手いですよね。オーストラリア出身なのに訛りのないアメリカ英語だったし。

C子さん:キャスト&スタッフが来日したときにミート&グリートに参加したんですが、その時、脚本家のブライアン・ヨーキーさんが言っていたのが──「キャスティングをするときに人気のティーンは一切いらない、リアルだけを求めているので、その1点だけでキャスティングしてほしい」と。アイドル的な俳優やヒット作に出ている人気俳優がでキャスティングされていないことも、リアリティに繋がっている気がします。

A子さん:ただ、セレーナ・ゴメスは出るのかなって思ったら、今回は完全にプロデューサーに徹しているんですね。

B男さん:セレーナ自身もSNSで病んだことがあるからこそ、裏方に回ったのかも。新人ながらも俳優さんたちの凄さを感じたのは、男子の目線。たとえば、クレイやジャスティン、ブライスの目の動かし方、ハンナを見るときの目がすごく印象的に映し出されていて。目の動きでキャラクターの性格を表現していたのは凄かった。

C子さん:そこまで見ていたなんて、凄い! 私も2回目見たくなりました。B男さんは、他の作品も2回3回見るんですか?

B男さん:そう言われてみると、繰り返し観たのは『13の理由』だけかもしれないです。

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『13の理由』キャスト来日舞台挨拶が開催!Filmarks主催ミート&グリーティングレポート

今までにないミステリー!観たら、絶対に語りたくなる!

──みなさん、かなりハマっていますね! そんなこのドラマの面白さを改めて説明すると、どんなところでしょう?

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A子さん:リアリティですね。中高時代、いじめがあっても傍観者で止めることができなかった罪悪感があって。でも、これを見るとその罪悪感についても考えることができた。学生さんに特におすすめしたいです。

B男さん:それ、わかります。傷つけたり傷つけられたり、誰もが経験しているんだって思えた。あと、サントラがめっちゃいい! すごくいい!

C子さん:このドラマを見ると、人との付きあい方も変わると思うし、救われる人もいると思う。娯楽性の多いドラマが多いなか、こういう作品は貴重だと思いました。

A子さん:たしかに。いじめている側はいじめていることが分からない、でも、こう言ったら相手はこう受け止めるんだっていうことを、ハンナが代弁してくれている。

B男さん:このドラマで描かれているような悩みについて、友だちと話す機会はなくて。特に日本人は「いじめ」も「レイプ」も、そういう言葉を口にしにくい環境ですよね。重いテーマのドラマなので、周りに勧めるのは難しいかもしれないけれど、イッキ見した! サントラがいい! そんなふうに勧めたいです。

C子さん:あと、今までにないミステリー! 見たら絶対に語りたくなる! とかですかね。やっぱりセレーナ・ゴメスがプロデューサー、彼女が作っているドラマというのもポイント高いと思います。

【解説】なぜ 『13の理由』が2017年世界で最もツイートされたドラマになったのか?

Netflixなしでは生きていけない?

──話は変わりますが、Netflixに契約したきっかけって何でしたか?

A子さん:私は『ストレンジャー・シングス』が観たくて入りました。1ヶ月無料のときに入り、その後は止められなくなりました。入ったら、終わりですね(笑)。「テラスハウス」も毎週更新されますし。

B男さん:僕は、『13の理由』配信の予告から興味を持ち、Netflixで配信されるということを知り、1ヶ月無料で試しに入りました。最近配信された『ロスト・イン・スペース』もそうですが、1話に対してどのくらい予算かけているんだと思うくらい映画と差がないクオリティの高い作品が多いですよね。

C子さん:私も初回無料で入りました。Netflixでしか観れないものも多く、海外の作品だけでなく、実は邦画やアニメ、ドキュメンタリーもたくさん観れるんですよね。マイナーなものも結構見つかります。月々の値段に対して、オリジナルが多いし、さらに内容も面白く充実しているので、一度入ったら抜けられなくなります。もう、Netflixなしでは生きていけないですね(笑)。

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──Netflixの機能で好きなところはありますか?

C子さん:「マッチ度○○%」と作品を勧められる機能は、思わず「分かってるなー!」って関心します。

──「レコメンド機能 」ですね。

※今まで自分が観た履歴を人工知能で分析して、普段観ないような作品を発見できるようなパーソナライズされた機能。

B男さん:レコメンドされた作品は、ひたすらマイリストに追加します。

A子さん:レコメンド機能の精度は本当に高いですね。「マッチ度98%」と出てしまったら、もう観るしかないです。

B男さん:あと良い点は、字幕が選べることです。日本語だけでなく、英語やフランス語、スペイン語など選べるので、リスニングを頑張ろうと字幕なしでも観ることができますし、語学学習もできます。

A子さん:私は、一人暮らしで声がないと寂しいので、一度観たドラマ『ゴシップガール』を日本語吹替で流しっぱなしにして、このシーンもう一度だけ観たいというときに、英語に切り替えて観たりします。

──みなさんは、Netflixを観る環境(デバイス)はなんでしょう?

A子さん:15インチのパソコンで観ています。

B男さん:電車だったら、タブレット。家ではゲーム機をつないでTVですね。

C子さん:私は、テレビか移動中はスマートフォンにダウンロードして観ています。お風呂の中でも観ちゃいます。

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映画もドラマも大好きな3人を夢中にさせた、『13の理由』はシーズン1をNetflixにて独占配信中​!

(取材・文/新谷里映)

◆ Netflix オリジナルシリーズ『13の理由』information

13の理由

あらすじ:ある女子高生が謎の自殺を遂げた後、1人の同級生の元に、彼女が生前に録音した7本のカセットテープが届く。そこには、彼女が死を選んだ「13の理由」が語られていた。

Netflix について
Netflixは、190ヵ国以上で1億2500万人のメンバーが利用するエンターテインメントに特化した世界最大級のオンラインストリーミングサービスです。各種受賞作を含むオリジナルコンテンツ、ドキュメンタリー、長編映画など、1日あたり1億4000万時間を超える映画やドラマを配信しています。メンバーはあらゆるインターネット接続デバイスで、好きな時に、好きな場所から、好きなだけエンターテインメントを楽しむことができます。当社サービスには、広告や契約期間の拘束は一切ないうえ、Netflix独自のレコメンデーション機能が一人ひとりのメンバーの好みに合わせて作品をオススメするので、お気に入りの作品が簡単に見つかります。 配信:Netflix
公式サイト:https://www.netflix.com/jp/

Netflixオリジナルドラマ『13の理由』連載

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