浮気、依存、不倫……。ダメだと分かっていても、自分で気持ちをコントロールすることは中々難しいもの。お互い先が見えないままズルズルと関係を続けて、辛い思いをし続けるなんてことは避けたいですよね。そんな時こそ、泥沼にハマる恋愛映画を鑑賞して、気持ちに整理をつけていくなんていうのはいかがでしょうか?
そこで今回は、年末に大清算!「泥沼恋愛映画」を10本厳選してご紹介します。本記事で紹介する映画を参考に、年末までにモヤモヤを清算して、スッキリとした新たな気持ちで2023年を迎えていきましょう!
『もっと超越した所へ。』(2022)
あらすじ:クズ男に沼る4人の女性……家に転がり込んできたストリーマーの怜人をつい養ってしまう衣装デザイナー・真知子。意味不明なノリで生きるフリーター・泰造と暮らすショップ店員・美和は泰造に絶大な信頼を置いている。プライドばかりが高く、承認欲求の塊である俳優の慎太郎のお気に入りである風俗嬢の七瀬は今日も淡々と仕事をこなす。父親の会社で働くボンボンで自己中心的な富と共同生活を送る元子役のタレント・鈴は世話をするのも楽しそう。それなりに幸せな日々を送っていた4組のカップルに訪れた、別れの危機……。ただ幸せになりたいだけなのに、今度の恋愛も失敗なのか? それぞれの“本音”と“過去の秘密”が明らかになる時、物語は予想外の方向へと疾走していく!
作品情報:『傷だらけの悪魔』の、山岸聖太監督作。原作と脚本は、劇作家・根本宗子が担当。自身が演出、脚本を手掛けた伝説的な舞台に大胆なアレンジを加えて、クズ男に沼る4人の女性たちの恋愛模様を痛快に描き出している。前田敦子、菊池風磨、伊藤万理華、オカモトレイジ、黒川芽以、三浦貴大、趣里、千葉雄大出演。
『劇場』(2020)
あらすじ:夢を叶えることが、君を幸せにすることだと思ってた……演劇を通して世界に立ち向かう永田と、彼を支えたいと願う沙希。夢を抱いてやってきた東京で、ふたりは出会った。中学からの友人と立ち上げた劇団「おろか」で脚本家兼演出家を担う永田(山﨑)。しかし、前衛的な作風は上演ごとに酷評され、客足も伸びず、劇団員も永田を見放してしまう。解散状態の劇団という現実と、演劇に対する理想。そのはざまで悩む永田は、言いようのない孤独を感じていた。そんなある日、永田は街で、自分と同じスニーカーを履 いている沙希(松岡)を見かけ声をかける。自分でも驚くほどの積極性で初めて見知らぬ人に声をかける永田。突然の出来事に沙希は戸惑うが、様子がおかしい永田が放って おけなく一緒に喫茶店に入る。女優になる夢を抱き上京し、服飾の大学に通っている学生・沙希と永田の恋はこうして始まった。お金のない永田は沙希の部屋に転がり込み、 ふたりは一緒に住み始める。沙希は自分の夢を重ねるように永田を応援し続け、永田もまた自分を理解し支えてくれる沙希を大切に思いつつも、理想と現実と間を埋めるよう にますます演劇に没頭していき……。
作品情報:『GO』『ナラタージュ』などの作品を手掛ける鬼才、行定勲監督作。芥川賞受賞作家・又吉直樹による、同名の大ヒット恋愛小説を原作としている(新潮文庫)。山﨑賢人、松岡茉優、寛一郎、伊藤沙莉、浅香航大、井口理、上川周作、大友律、三浦誠己出演。夢を追う男と、彼を信じる女の、生涯忘れることのできない切なくも心を震わせる恋模様を、圧倒的な映像美で描き出している。
『生きてるだけで、愛。』(2018)
あらすじ:生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界と関わらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが……。
作品情報:『太陽の塔』の、関根光才が監督及び脚本を担当。劇作家・小説家としてマルチに活躍する本谷有希子が、2006年に発表した同名の小説を原作としている(新潮文庫刊)。趣里、菅田将暉共演で贈る、不器用な関係で成り立っている男女のつながりあいを描いた、エモーショナルなラブストーリー。その他、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙、仲里依紗などが出演している。
『愛がなんだ』(2018)
あらすじ:28歳のテルコはマモル(マモちゃん)に一目惚れした5ヶ月前から、生活はすべてマモちゃんを中心に動いている。仕事中でも、真夜中でも、マモちゃんからの電話が常に最優先。仕事を失いかけても、親友に冷たい目で見られても、マモちゃんがいてくれるならテルコはこの上なく幸せなのだ。けれど、マモちゃんにとっては、テルコはただ都合のいい女でしかなかった。マモちゃんは、さっきまで機嫌良く笑っていたのに、ちょっと踏み込もうとすると、突然拒絶する。今の関係を保つことに必死なテルコは自分からは一切連絡をしないし、決して「好き」とは伝えられない。ある日、朝方まで飲んでマモちゃん家にお泊まりしたことから、2人は急接近。恋人に昇格できる!と有頂天になったテルコは、頼まれてもいないのに家事やお世話に勤しみ、その結果、マモちゃんからの連絡が突然途絶えてしまう……。それから3ヶ月が経ったころ、マモちゃんからひょっこり電話がかかってくる。会いにいくと、マモちゃんの隣には年上の女性、すみれさんがいた……。
作品情報:『街の上で』『窓辺にて』などを手掛けるヒットメーカー、今泉力哉監督作。直木賞作家・角田光代が、2003年に発表した同名の恋愛小説を原作としている(角川文庫刊)。岸井ゆきの、成田凌共演で贈る、みずみずしくも、切なすぎるアラサー女性の究極の片思い恋愛ドラマを痛烈に描いている。その他、深川麻衣、若葉竜也、穂志もえか(保紫萌香)、中島歩、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこが出演している。
『南瓜とマヨネーズ』(2017)
あらすじ:ツチダは同棲中の恋人・せいいちのミュージシャンになる夢を叶えるため、内緒でキャバクラで働いていた。一方せいいちは毎日仕事もせずにダラダラと過ごす日々。しかし、ツチダがキャバクラの客と愛人関係になり生活費を稼いでいることを知ったせいいちは、心を入れ替え働き始める。そんな矢先、ツチダは昔の恋人・ハギオと偶然の再会を果たす。過去の思い出にしがみつくように、ハギオにのめり込んでいくツチダだったが……。
作品情報:『素敵なダイナマイトスキャンダル』の、冨永昌敬が監督と脚本を担当。女性の繊細な心情をリアルなタッチで描いた魚喃キリコの、同名の恋愛漫画を原作としている(祥伝社フィールコミックス)。臼田あさ美、仲野太賀(太賀)、清水くるみ、光石研、浅香航大、若葉竜也、オダギリジョー出演。ちょっぴりビターで切ない恋模様と、人には言えない葛藤を描いた等身大のラブストーリー。
『海を感じる時』(2014)
あらすじ:恵美子(市川由衣)と洋(池松壮亮)の出会いは高校の新聞部だった。ある日、授業をさぼり部室で暇つぶしをしていた恵美子は、先輩の3年生の洋と顔を合わせる。突然、洋はここで恵美子にキスを迫るが「決して君が好きな訳じゃない。ただ、キスがしてみたい。」からだと。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった」と言い放ち、拒絶する。幼い頃に父親を亡くし母親に厳格に育った恵美子はそれでも洋を求め、会うたびに自ら体を差し出す。こんな関係に寂しさを募らせながらも次第に「女」として目覚めていく自分に気付き始める。月日はたち、洋は進学のため上京し、恵美子も洋の近くにいたい一心で東京の花屋で働いていた。恵美子はどんな形でも洋に必要とされたいと願いながら寄り添っては傷つき反発していくが……。
作品情報:『blue』の、安藤尋監督作。中沢けいが、1978年(当時18歳)で発表したスキャンダラスな内容の同名の小説を原作としている。市川由衣、池松壮亮、阪井まどか、高尾祥子、三浦誠己、中村久美出演。一人の男と出会ったことをきっかけに、愛を知らない少女が一人の女性として目覚めていく様子を生々しく描き出している。
『ダメ男に復讐する方法』(2014)
あらすじ:ニューヨーク暮らしの敏腕弁護士・カーリーは、リッチなイケメン彼氏マークとの結婚を望んでいた。ある日、カーリーはサプライズをするために、マークの自宅を突き止めて訪問するが、出迎えたのはなんとマークの妻・ケイトだった! マークが妻帯者だったことに衝撃を受けたカーリーは、思わず逃げ帰る。しかしその後、職場にケイトがやって来て……。なぜか意気投合した二人は、マークには他にも愛人がいるのではないかと疑い、マークを追跡することに。すると、やはり若い美女・アンバーとも付き合っていたことが発覚! カーリーとケイトは、アンバーにも事実を打ち明け、三人でマークに復讐するべく立ち上がる。
作品情報:『きみに読む物語』の、ニック・カサヴェテス監督作。キャメロン・ディアス主演で贈る、ロマンティック・コメディの傑作。その他、レスリー・マン、ニコライ・コスター=ワルドウ、ドン・ジョンソン、ケイト・アプトン、テイラー・キニー、ニッキー・ミナージュ、ケネス・マハラジ、Alyshia Ochse、ヴィクター・クルスなど出演。
『恋の渦』(2013)
あらすじ:部屋コンに集まった男女9人。イケてないオサムに、彼女を紹介するのが今夜の隠れテーマだ。しかし、やってきたユウコのルックスに男は全員ドン引き。それでも無理矢理盛り上げようとするが、すべてが空回りし、微妙な空気のままコンパは終わったはずだったが……。その夜を境に、男女9人の交錯する恋心、下心、本音と嘘が渦巻き、ゲスでエロくておかしな恋愛模様が繰り広げられていくのだった。
作品情報:『SUNNY 強い気持ち・強い愛』の、大根仁監督作。2006年に上演された「劇団ポツドール」三浦大輔による、同名戯曲を原作としている。新倉健太、若井尚子、後藤ユウミ、松澤匠、圓谷健太、國武綾、松下貞治、柴田千紘、上田祐揮出演。
『そんな彼なら捨てちゃえば?』(2009)
あらすじ:同じ会社に勤めるジジ・ジャニーン・ベスの三人は、プライベートも相談し合う仲。ジジは、ジャニーンが紹介した男に一目惚れをするものの、初デートの後に連絡はナシ……。好きな相手から連絡が来ないジジは、男心について四苦八苦していた。その頃ベスは、同棲7年目の恋人と結婚できることを信じていたが、例外は滅多にないことに気付いてしまい、別れを告げることに。平穏で幸せな結婚生活を送っていたはずのジャニーンも、夫の浮気が発覚してしまう……。勇気を振り絞って、男のホンネに向き合った彼女たちに見えてきた、本当の幸せの道とは?
作品情報:『旅するジーンズと16歳の夏』の、ケン・クワピス監督作。リズ・タシーロによる、同名の恋愛小説を原作としている。ベン・アフレック、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、ジェニファー・コネリー、ケヴィン・コナリー、ブラッドリー・クーパー、ジニファー・グッドウィン、スカーレット・ヨハンソンほか豪華俳優陣が共演を果たした、男子禁制の恋愛群像劇。
『失楽園』(1997)
あらすじ:突然閉職に追いやられ自己の道を見失った中年サラリーマン・久木(役所)と医師の夫と冷え切った関係をもてあます30代後半の女性・凛子(黒木)が出会い、恋に落ち、逢瀬を重ね、やがて逃れることのできない深い関係にはまって行く。その結果二人が選んだ愛の行方は……。
作品情報:『39 刑法第三十九条』の、森田芳光(君都道幸)監督作。渡辺淳一による、同名のベストセラー恋愛小説を原作としている。役所広司、黒木瞳、星野知子、柴俊夫、寺尾聰、平泉成、木村佳乃、岩崎加根子、中村敦夫、小坂一也ほか出演。第21回・日本アカデミー賞にて、監督賞・脚本賞を含む6部門にノミネートされる他、主演男優賞と主演女優賞を受賞。ちなみに、“不倫ブーム”の火付け役である本作は、ダブル不倫を意味する「失楽園」というタイトルにもある言葉が、流行語大賞に選ばれるほど一大ブームを引き起こした。
(C)2022『もっと超越した所へ。』製作委員会(C)2020「劇場」製作委員会(C)2019 映画「愛がなんだ」製作委員会(C)2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会『海を感じる時』製作委員会 祥伝社・2017『南瓜とマヨネーズ』製作委員会(C)2009 New Line Productions Inc. All rights reserved.
※本記事で紹介した映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づきセレクトされたものです。
※2022年12月12日時点での情報です。