夏の風物詩!細田守監督の劇場公開アニメーションを一挙おさらい

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

2018年7月20日より細田守監督の最新作『未来のミライ』が公開となります。

細田守監督といえば、『時をかける少女』や『サマーウォーズ』などのヒットアニメを次々に制作し、いまや“夏の風物詩”といっても過言ではないのではないでしょうか。

しかし、『サマーウォーズ』以前の監督については、よく知らないという方は意外と多いのではないでしょうか?

そこで今回は、細田守監督が手がけた劇場公開映画を一挙に紹介します。

デジモンアドベンチャー(1999)

デジモンアドベンチャー

細田守“監督”として初めて劇場公開作品に携わったのが、1999年春の東映アニメフェアで公開された『デジモンアドベンチャー』です。当時放送を目前としていたTVアニメーションの前日譚的な位置づけの作品でありながら、本編とはまた一味違った怪獣映画の装いとなっている点や、バレエの楽曲「ボレロ」を作中に用いるなど、特徴的な作品となっています。

ゲゲゲの鬼太郎 〜鬼太郎の幽霊電車〜(1999)

ゲゲゲの鬼太郎 〜鬼太郎の幽霊電車〜

ある意味、細田守監督作品としてはレアな一作となるのが、1999年にイベント上映作品として制作された『ゲゲゲの鬼太郎 〜鬼太郎の幽霊電車〜』。当時は3D上映作品が一般的ではなかったものの、本作は3Dメガネ着用での鑑賞を前提として制作されたという貴重な3D短編作品。ディスクリリースこそ果たしているものの、3Dでの収録はされていないので、当時3Dで鑑賞した人は貴重な体験をしたと言えるでしょう。

デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!(2000)

デジモンアドベンチャー/ぼくらのウォーゲーム!

2000年春の東映アニメフェアで公開された中編作。TVアニメ『デジモンアドベンチャー』に準拠した作品でありながら、登場人物をTVアニメシリーズの主要レギュラーキャラクターから絞り込んでいたり、ネットの世界を介した特異な戦闘展開は当時強い印象を残し、今でも細田守監督の最高傑作として名前の挙がるタイトルの一つです。
話の展開などは後の監督作である『サマーウォーズ』にもつながりを感じられる一作となっています。

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005)

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島

驚きなのが、細田守監督の長編デビュー作があの「ワンピース」だということ。

麦わらの一味たちの命と引き換えに、死んでいった仲間を甦らせようとするオマツリ男爵との戦いが描かれます。麦わらの一味内での決裂シーンがあったり、シリーズ屈指の不気味な演出が用意されているなど、劇場版「ONE PIECE」シリーズの中でも異色の一作となっています。

時をかける少女(2006)

時をかける少女

細田守監督の名を世に知らしめることとなった長編作が、2006年公開の『時をかける少女』。筒井康隆の同名原作小説をベースに、原作から20年後の世界を舞台にした新たな物語を描いた青春映画です。当初公開規模は決して大きくなかったのですが、口コミで徐々に集客を伸ばし、最終的にはロングラン上映の大ヒット。公開から10年以上経った現在でも、地上波で放送される認知度の高い作品になりました。

サマーウォーズ(2009)

サマーウォーズ

自身初のオリジナル長編作となった『サマーウォーズ』。『時をかける少女』の青春物・恋愛物の物語とは一転、田舎の大家族と、そこへやってきた都会の高校生・健二が、インターネットと現実の世界を交錯しながら人工知能「ラブマシーン」と戦うエンターテインメント作品となっています。

「インターネットは有害! 家族の絆を大事に!」的な極端なアプローチにもなりかねない物語を、うまい具合にバランスを取りながら、絶妙な落としどころに収めているところがまた上手いと唸らせられます。

夏に欠かせない一作。

おおかみこどもの雨と雪(2012)

おおかみこどもの雨と雪

『時をかける少女』『サマーウォーズ』の成功を経て、細田守監督は自身のアニメーション制作会社である「スタジオ地図」を設立。その記念すべき1作が、2012年公開の『おおかみこどもの雨と雪』です。主人公である人間の女性・花が、狼男と結ばれ二人の子供を授かるわけですが、ある悲しい事件をきっかけに、花は独りで二人の子供を育てていかなければいけなくなります。子育てをテーマに描かれた本作は、前半は花の子育ての模様が展開され、後半は子供の雨と雪がそれぞれ自立していく様子が展開されます。子供たちが狼人間であるという特別な設定でありながら、実世界の子育てにも学びの多い感動的な一作です。

バケモノの子(2015)

バケモノの子

日本での興行収入は50億円以上に達し、細田守監督作品として自身最大のヒット作品となったのが、2015年公開の『バケモノの子』です。前半は、人間の世界に迷い込んだ少年・九太が、熊の獣人である熊徹に育てられ、バケモノの世界を巡る冒険譚となっており、後半では、九太が人間界とバケモノの世界の選択を強いられるというドラマと、さらにはバケモノの世界と人間界が交錯してある大事件が発生するというクライマックスへ向かっていきます。終盤のアクションは実際の渋谷を舞台に展開されるので、ただでさえ迫力があるのに、さらに身近で臨場感の感じられるシーンとなっています。

まとめ

こうして細田守監督作品を通して見ていくと、時代の隔たりをつないでいくようなテーマや、家族や人と人との繋がりをテーマにした作品が多いことがわかります。最新作『未来のミライ』はどんな物語になっているのか、楽しみです。予習にそして復習に、これらの作品もぜひ一緒にチェックしてみて下さい。

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