暑い方がマシ!?観ているだけで凍える…寒くてコワい映画10選

2018.08.23
映画

映画観て、絵描いて、ハイッ!

フクイヒロシ

肉体的にも精神的にも堪える今年の酷暑……。寒くて大変な映画を観れば「暑さの方がまだマシだ」と思えて心理的にちょっとラクになれるかもしれません。

また、人は恐怖を感じると防衛するために血液が体の中心に集まり毛細血管が収縮して肌体温が下がるために周囲の気温差で涼しく感じる、らしいです。

今回はそんな寒くて怖い映画を10本ご紹介します(順不同)。どうぞ自己責任でご覧ください。

ウインド・リバー(2017)

寒い映画

実話を基にした映画。アメリカでは、先住民であるネイティブアメリカンを彼らにとって何の所縁もない“保留地”へと移動させた。この映画では、実際に起きている多数のネイティブアメリカン女性行方不明事件を告発している。

呼吸するだけで肺から出血してその血で窒息死するというほどの過酷な状況の中で、少女殺人事件の捜査をするのはジェレミー・レナーエリザベス・オルセンの2人。

アメリカ国内でも知られていない悲惨な現状を訴える映画ですが、エンタメ要素も忘れていなくて、ジェレミー・レナーがとにかく渋くてかっこいいし、凛々しいエリザベス・オルセンとのほのかな恋愛模様も可愛らしいです。

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マイナス21℃(2017)

寒い映画

こちらも実話。ふらっと行ったスノボで遭難してしまって、水も食料も装備もないまま8日間マイナス21℃の冬山でサバイバルすることに。空腹、幻覚、野生のオオカミなどが次々と襲う。

セカンドチャンス物でもあります。重い過去を背負っているそこそこクズな男が、冬山での壮絶な試練を与えられて光を見出す姿が描かれています。彼はどんなアイデアで切り抜けるのか! 主演のジョシュ・ハートネットがめちゃカッコイイです!

アイガー北壁(2008)

寒い映画

ナチス政権下のドイツ。前人未到のアルプスの難所アイガーの北壁への初登頂に挑んだクライマーたちの実話を基に描かれる。当時の最低限の装備での過酷な登頂の様子が映されるが、それは同時にショーでもあった。山の対面にある豪華ホテルからナチや資産家がクライマーたちの死の劇場を双眼鏡で鑑賞していた。

冬の遭難物は何本か観ていますが『アイガー北壁』ほど絶望感を強く感じた映画はありません。映画化されるほどの実話なので、展開が結構キツイんです。俳優さんたちの演技も素晴らしいので、映画の中に入り込んで同じ恐怖を感じることができますよ。

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運命を分けたザイル(2003)

寒い映画

実際に遭難を経験したクライマー2人がインタビュー出演し、そのサバイバルを俳優が再現する。本人による生々しい証言とアカデミー賞受賞監督による美しくも恐ろしい映像が他の遭難映画と大きく差を作っている。

本人のインタビューが挿入されるので当然結末はわかるわけです。2人とも助かったんだな、と。でも途中で大きなミステリーが生まれます。

「どうやって助かったの……?」

何十メートルもある氷の裂け目に落ちて、片足複雑骨折してザイルもなく上に登れない状態からどうやってこの人は生還したの? インタビューに答えてるのって幽霊なの?って思うほどに生と死がギリギリになっている世界をずっと見せつけられます。これは面白いよっ!

レヴェナント: 蘇えりし者(2015)

寒い映画

1823年のアメリカ北西部の極寒地帯。熊に襲われて動けなくなった主人公は、足手まといだいうことで仲間によって冬山に生きたまま埋められ、しかも息子も殺されてしまう。復讐のため瀕死の状態で300kmの過酷な道のりを進む。 実話を基にした小説が原作。

主演のレオナルド・ディカプリオが熊と闘って大きな爪でひっかかれるシーンとか目を覆うような痛い場面の連続。凍った川に入ったり、生肉食ったり……。それもこれも憎きトム・ハーディーに復讐するカタルシスのため。映像美も素晴らしいです。

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ザ・グレイ 凍える太陽(2012)

寒い映画

飛行機がアラスカの山中に墜落。なんとか生き残った男たちのサバイバルが始まるが、墜落したところは狼の縄張りだった。狼たちは人食い獣と化して容赦無く彼らを襲う。

飛行機が墜落しても無傷のリーアム・ソンにリアリティを感じないけど、なるほどこの映画はエンタメサスペンススリラーなんだねと意識を変えれば楽しい! サメ映画のように人間を襲ってくる複数の狼が不気味で、仲間たちは次々といろんな死に方をしていくのでハラハラ度もキープ(崖飛びのシーンは笑いましたが)。極寒の川に頭まで浸かっていたダラス・ロバーツにがんばったで賞!

フローズン(2010)

寒い映画

若者3人がスキー場のリフトに取り残されてしまう。スキー場の営業は終了し、再開は一週間後。飛び降りることもできない高さで、寒さと飢えと絶望が彼らを襲う。

これはナメてたけど怖かった……。リアリティーありすぎ。話の持っていきかたがうまくて、スキー場というありふれた場所だからこそ本当に身近な恐怖として感じられました。『ソウ』のプロデューサーだけあって、なかなか残酷な展開でドン引き……(つまり最高!)。「X-MEN」シリーズのアイスマン役:ショーン・アシュモアが好演しているのもみどころです。

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エベレスト3D(2015)

寒い映画

1996年に実際に起きたエベレスト大量遭難事故の映画化。登山の商業化が進み、十分に訓練を受けていない登山者(客)を頂上へ連れて行くために様々な予期せぬ事態が発生した。さらに帰路には吹雪に巻き込まれ、エベレスト登山史上最悪の遭難事故のひとつとなった。

実際の痛ましい事故が基になってるだけあって本気度が高いです。まず俳優陣が豪華! ジョシュ・ブローリンキーラ・ナイトレイサム・ワーシントンジェイク・ギレンホールロビン・ライトエミリー・ワトソンなど演技派が大集合。その甲斐あって第22回全米映画俳優組合賞アンサンブル賞の候補に。ハリウッド大作だけあってエベレストでの嵐の再現もすごいです。

南極日誌(2005)

寒い映画

南極の到達不能極に世界最初の無補給で挑む韓国の探検隊。途中で80年前に遭難したイギリス探検隊の日誌を掘り起こしてから、彼らに不可解な出来事が起こり始める。名優ソン・ガンホが狂人と化した隊長を演じている。

南極を舞台にしたホラー映画でしょうね。強烈なトラウマを抱えながら到達不能極にたどり着くことに固執する隊長ソン・ガンホが悪魔にしか見えません。その姿は男性性や父性の暴走のようにも感じられます。幻覚と現実が入り混じる映像が彼の狂気を表現しているようで、カルト的な味わいのある映画になっています。

「-雪山-」(『世にも奇妙な物語 映画の特別編』より/2000)

寒い映画

飛行機が雪山に不時着し、生き残ったのは美佐を含む男女5人。足を怪我して動けない美佐の親友である麻里を生きたまま残して4人は山小屋へ避難する。そこには食料も毛布もあり安堵する4人だったが、美佐はこの山小屋には「5人いる」ことに気づく……。

18年前の映画ですが今観ても十分怖い……。寒さによる幻覚や仲間同士の人間不信など、上映時間30分の中に雪山ホラーの要素がギュッと詰まっていますラストシーンがそれまでの全てをひっくり返すものなので「一体どういうことなのか?」と今だに議論が続いている奇妙な作品です。

s5 雪山物は映像の迫力がすごいですね。エベレストの壮大な氷壁やクレバスは観るだけで死の恐怖を感じてだいぶ寒くなりますし、極限状態での人間ドラマにもゾッとして背筋が凍るようです。

暑い日にはこんな寒い映画を観るのもいいかもしれません。 何はともあれ暑い日にはためらうことなく冷房を!

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