2018年10月スタートのオリジナル(原作なし)ドラマ第1話はこんなストーリー!<『獣になれない私たち』など>

2018.10.16
ドラマ

映画は気持ちよく生きるためのヒント

hikari

2018年10月からスタートした地上波ドラマの中から、原作なしのオリジナル脚本ドラマをピックアップし、レビューをしています。オリジナル脚本“当たり期”の今クールドラマはコレ!

最近のドラマは、漫画や小説を原作としたものが多いが、もちろん原作がないオリジナル脚本のドラマも制作されている。

原作ありのドラマに飽き飽きしているドラマファンは、書き下ろしと聞いて期待を高めているかもしれない。逆に、近年のテレビはつまらないからと高をくくって、観る気も起きない人もいるかもしれない。

そこで今回は、10月からスタートしたオリジナル脚本の新ドラマのレビューをしたいと思う。

※以降はネタバレを含みます。閲覧にはご注意ください。

火曜21:00〜 『僕らは奇跡でできている』(フジテレビ系列)

僕らは奇跡でできている

大学講師として動物行動学を教えている一輝(高橋一生)は、生き物が大好きで、没頭するとまわりが見えなくなる性格。そのため、関わる人が不思議がったり、イラ立ったりすることもしばしば。

物語のキーとなるのは、一輝が通う歯科医院で出会った少年の「なぜイソップ物語のカメは、寝ているウサギを起こさなかったのか」という疑問。

一輝は、カメは勝ち負けなど考えず、ただ自分は前進することに夢中になっていてウサギのことが見えていなかった、一方ウサギはカメを見下したかったから追い越したと解釈。

才色兼備でプライドが高い歯科医の育実(榮倉奈々)は、ちょうど恋人から「人を見下している」と言われたばかり。そんな時に一輝から“ウサギみたいだ”と言われて激怒してしまうが……。

一般的にはコツコツ努力をするのがカメと言われているが、それとはまったく違う解釈をする一輝。そういった今までの常識を覆す言動に、今までの自分が凝り固まった考え方にとらわれていたと気付かされ、心が浄化されるようなドラマだ。

今後、育実も一輝のよさに気づきはじめそうなのだが……。物語が進めば進むほど魅力を発揮するドラマの予感がする。

水曜22:00〜 『獣になれない私たち』(日本テレビ系列)

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ECサイトの制作会社で営業アシスタントをしている深海晶(新垣結衣)は、パワハラ社長に振り回され、仕事ができない若手社員の尻拭いをする毎日。4年付き合っている彼氏の京谷(田中圭)の家には元カノ・朱里(黒木華)が住み着いているし、結婚を期待している京谷の母からはひっきりなしにメッセージが来るしで、まさにストレスフル!

おまけに、亡くなった父はDVで、母はマルチ商法にハマり縁を切ったというバックグラウンドまで。あらゆる重荷を背負っている彼女は作り笑いでなんとか日々を乗り切っている。

そんな晶の唯一の息抜きの場がクラフトビールの店「5tap」。そこの常連である恒星(松田龍平)もまた、恋人の呉羽(菊地凛子)から、ある日突然、別の人と結婚したと言われ……。本当はショックだったのに、クールな態度で落ち込んでいないふりをしてしまう。

劇中、恒星が言った「馬鹿になれたらいいのにね」というセリフの通り、「馬鹿=獣になれない」晶と恒星が、どん詰まりの現状をどう打破していくのかがこれからのみどころ。

そして、ひょっとするとラブ“かもしれない”ことが2人に起こってしまうのか……!? 今後に期待したい。

水曜24:59〜 『PRINCE OF LEGEND』(日本テレビ系列)

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伝説のプリンスを目指してさまざまなタイプの王子がバトルを繰り広げるというコンセプトのもと、映画やライブ、イベントなどさまざまな企画を行うプロジェクトのひとつがこのドラマ。

セレブ王子・朱雀奏(片寄涼太)と、その第一側近のメガネ王子・久遠誠一郎(塩野瑛久)、第一側近の座を狙う下克上王子・鏑木元(飯島寛騎)からなる「チーム奏」をメインにした物語。

歩くだけで女子をときめかせる資産家の御曹司である奏は、実はまだ恋愛経験なし。しかし父の初恋相手の娘・成瀬果音(白石聖)に一目惚れ。早速アプローチしたものの「クソ王子」と罵られ、振られてしまう。それから果音のことを毛嫌いするように。でも本音は違っているようで……。

密かに奏のことを想う久遠は果音への嫉妬を丸出しにしてしまう。一方で、その久遠が奏を好きだという弱みを握り、鏑木は第一側近を狙うと彼に堂々と宣戦布告する。

「チーム奏」の3人だけでも個性が爆発してお腹いっぱいなのに、生徒会王子や美容師王子が登場。このほかにもヤンキー王子など続々ユニークな王子が出てくる模様。

彼らがどのように奏と絡んでくるのか、この企画のキャッチコピー通り、「王子が大渋滞」している姿を早く観てみたい。

木曜21:00〜 『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系列)

弁護士資格を剥奪された小鳥遊翔子(米倉涼子)は、ペーパー弁護士の大学教授だった京極(髙橋英樹)や、熱意はあるけど空回り気味な若手弁護士・青島(林遣都)をそそのかし、訳ありのパラリーガルを集め、弁護士事務所を開設!

はじめての事件は痴漢冤罪の弁護。容疑者として捕まってしまったのは一流企業「君島化学」の社員で、しかも300億円もの利益が出る開発をほぼひとりで担っていた安田という人物。

お金と鉄道が大好物の翔子は、その額に目がくらんだのか青島を使ってなんとか勝訴しようとする。調べていくうちに、この痴漢は安田の同僚が彼を陥れるために仕組んだ事件だったことが発覚し、無罪に。

しかし「君島化学」を弁護しているのが、翔子が敵対視している大手弁護士事務所「Felix & Temma法律事務所」だとわかり……。

なぜ翔子が弁護士資格を剥奪されることになったのか。今後も繰り広げられるであろう「Felix & Temma法律事務所」との対決から明らかになりそうだ。

ずっと大学教授をやっていたせいで、いかにも弁護士らしい行動に憧れる京極や、出社の前にいつも何かが起こり遅刻ばかりしてくる青島。事件と鉄道を絡めるなど、早くもドラマの定番パターンになると思われるコミカルなシーンも。異色のリーガルドラマになりそうだ。

木曜23:59〜 『ブラックスキャンダル』(日本テレビ系列)

人気女優の藤崎紗羅(松本まりか)は、既婚者の二世俳優・棚城健二郎(波岡一喜)との身に覚えのない不倫疑惑のせいで、人気女優という座から転落。しかも婚約者からも振られ、母親も焼身自殺……どん底まで突き落とされる。

その5年後、復讐を誓った紗羅は、顔も声帯も変え、矢神亜梨沙(山口紗弥加)として、自分が所属していた芸能事務所「フローライト」にマネージャーとして入社。そして、5年前の記者会見場にいたテレビ局のプロデューサー・五色沼(袴田吉彦)と棚城健二郎をターゲットに。

後輩女優・阿久津唯菜(松井玲奈)の協力もあり、若手女優へ枕営業を強要していた五色沼の情報をネット上に流したり、棚城健二郎には彼の父・正則を使って覚醒剤使用を暴露し、芸能界引退を促したりして、復讐を果たす。

亜梨沙が繰り出す痛快な復讐劇のほかに、紗羅に起こった5年前の事件の真相をどう暴いていくのかが、今後のみどころ。

また、このところ“ヒール役”が続いていた松本まりかが、トップ女優から転がり落ちて荒んでいく紗羅を見事に演じきっている姿や、片岡鶴太郎演じる事務所社長・勅使河原による謎のヨガシーンといったユーモラスな場面も必見だ。

金曜22:00〜 『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系列)

母親が院長のレディースクリニックで医師として働く北澤尚(戸田恵梨香)は、34歳という年齢から出産のリミットを考え、お見合いで出会った井原侑市(松岡昌宏)との結婚を決める。

結婚が1ヶ月後に迫り、入籍後の新居へ引っ越すことになった尚は、その引っ越し業者として家に来ていた間宮真司(ムロツヨシ)になぜか心惹かれ、あるトラブルを解決してもらったお礼に食事へ誘い出す。

そこで、なぜか真司に恋のような気持ちを初めて感じ、そして彼が、文章の一部を暗記するほど大好きな小説の作者だと知り、尚はさらに惹かれていく。

侑市との婚約を破棄することに決めたが、日に日に物忘れがひどくなり、ついには交通事故に遭ってしまい……。

好きな男ができたから婚約破棄という一般的にはショッキングな出来事でも、尚のそれまでの結婚観が淡白なものだったこと、本気で恋愛をしたことがなかった彼女が、やっと見つけた運命的な恋であることも手伝って、つい応援したくなるのがこのドラマの魅力。

病気の進行、最愛の人・真司との関係性、振られても尚を想う侑市の存在、真司との付き合いに猛反対する母など問題山積み。そんな尚の10年の人生が描かれるという。どう展開していくのか楽しみだ。

今期のオリジナルドラマはおもしろい!

オリジナル脚本のドラマは、ストーリーが読めないこともあり、期待と不安が入り混じると思うのだが、個人的には今期は「当たり」だった。

登場人物が抱えている秘密などがどう明かされるのか、それにより主人公を含めた主要なキャラクターがどう影響されていくのか……。その変化がおもしろくなりそうに見える作品ばかり。

まだ観ていなくて今回のレビューで気になった作品が見つかった人は、次回以降からぜひトライしてほしい!

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