【11月開催】映画祭で辿る文化の秋!若手監督から昭和の名匠まで、時代を沸かす名作揃い

人との出会いに日々感謝(ライター・編集)

大久保渉

2018年11月に開催される国内映画祭を紹介。日本映画を思う存分楽しむ1か月です。

「12年目を迎える“若手監督の登竜門”」

田辺表紙

後に劇場公開、商業デビューを果たす監督を多数輩出する「コンペティション部門」に毎年注目が集まる第12回田辺・弁慶映画祭

田辺市が共催となり映画祭を盛り上げ、この時期街中には何年もこの地に通う映画ファンが集結。映画製作者、観客との交流を楽しみつつ、田辺市の海産物、特産物や熊野本宮温泉郷を味わいつつ、しばし小旅行を満喫されてはいかがでしょうか?

田辺会場

田辺会場内

注目のコンペティション作品

不感症になっていくこれからの僕らについて』(監督:品田誠

すばらしき世界』(監督:石井達也)

招待作品

モリのいる場所』※特別ゲスト 写真家:藤森武さんの登壇あり

幼な子われらに生まれ』 ※三島有紀子監督による舞台挨拶あり

 

その他、『海を駆ける』『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』『22年目の告白 私が殺人犯です』『パターソン』『それいけ!アンパンマン かがやけ!クルンといのちの星』など全19プログラムが上映されます。

応援上映作品

『あいが、そいで、こい』 ※監督 柴田啓佑、出演 小川あんによる舞台挨拶あり

ENBUゼミナール主催のシネマプロジェクト第8弾・柴田啓佑監督作品をプレミア上映。当映画祭開催地である田辺市を中心に撮影が行われた。入場無料。

シバタ監督
(C)ENBUゼミナール

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第12回田辺弁慶映画祭
■日程:2018年11月9日(金)~11日(日)
■会場:和歌山県田辺市新屋敷町1番地 紀南文化会館
■詳細情報は(公式HP)より

何でもアリの街全体を巻き込んだデッカイお祭り

米子カバー

映画を総合芸術ととらえ、漫画・写真・ファッション・音楽……とにかく何でもアリの、参加したもん勝ちの街全体を巻き込んだデッカイお祭り騒ぎを決行する第八次 米子映画事変

今年も自主製作映画を一つの柱に、映画の上映、トークイベント、ライブイベント、プロレス興行など、来場者を巻き込むパワフルなプログラムが開催されます。

米子オープニング

注目の上映作品

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

鳥取県出身監督・脚本家の作品を山陰初上映&トークショーに湯浅弘章(監督)、足立紳(脚本)、MC/赤井孝美が登壇予定。

殺人狂時代

岡本喜八映画をフィルム上映後、岡本監督の奥様である岡本みね子ママと、生前から監督と交流のあったニュース漫画家松村宏、米子映画事変名誉会長の赤井孝美による、ここでしか聞けないマニアックなトークを開催。

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注目のトークイベント

ムー×怪談バトルロワイヤル

臨死体験を持つ怪談蒐集家・西浦和也と「月刊ムー」の三上丈晴編集長がご案内。ゾゾ~! ドキドキ!の大人気企画。今年は佐伯日菜子杉作J太郎・小林清美も参戦。

米子会談

第八次 米子映画事変
■日程:2018年11月23日(金)~25日(日)
■会場:鳥取県米子市 米子市文化ホール、ガイナックスシアター(イオン米子駅前店3階)ほか
■詳細情報は(公式HP)より

宝塚映画80周年

宝塚

今年で第19回を迎える宝塚映画祭は、かつて宝塚映画製作所でつくられた宝塚映画作品や、上映機会の少ない作品、関西ゆかりの映画を掘り起こして上映する映画祭です。

劇場映画176本、テレビ映画3,200本がかつて製作された「映画の街」宝塚で、7日間に渡って名作の数々が上映されます。

注目のプログラム

宝塚映画80周年

太夫(こったい)さんより 女体は哀しく』『新・狐と狸』『海の若大将』『河内フーテン族』『悪の紋章

轟夕起子生誕101年

飢える魂』『続・飢える魂

優秀映画鑑賞推進事業~黒澤明没後20年~

酔いどれ天使』『天国と地獄』『羅生門(デジタル復元版)』『わが青春に悔なし

第19回宝塚映画祭
■日程:2018年11月17日(土)〜23日(金・祝)
■会場:兵庫県宝塚市売布2-5-1 ピピアめふ5F シネ・ピピア
■詳細情報は(公式HP)より

まだまだあります!注目の映画イベント

アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ

アランロブグリエ

ヌーヴォー・ロマンの代表的作家として活躍したアラン・ロブ=グリエの未公開作を含めた6作品が一挙に上映されます。1960年代~80年代にかけてつくられた倒錯的なエロティズムが漂う名作の数々は、いまだ「新しく」観客の目を魅了します。

不滅の女

従来の「劇映画」の概念を大きく逸脱した過激な語り口が世の驚愕と憤怒を同時に招来した監督デビュー作。

不滅
(C)1963 IMEC

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快楽の斬新的横滑り

本作について、「この女性は来るべき革命の希望を体現しているのだ」とロブ=グリエ自身は語る。しかし公衆道徳に反するともみなしうる先進的表現が物議をかもし、各国で上映禁止、フィルムが焼かれる事件まで発生した。

快楽
(C)1974 IMEC

Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】

 

その他、『ヨーロッパ横断特急』​『嘘をつく男』『エデン、その後』『囚われの美女』など全6作。

アラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブ
■日程:2018年11月23日(金・祝)~
■会場:東京都渋谷区 シアター・イメージフォーラム
■詳細情報は(公式HP)より

第2回三鷹連雀映画祭

三鷹プログラム

次世代を担う製作者と俳優たちを集中特集。今注目を集めるインディーズ映画の上映と、多彩なゲストによるアフタートークを開催する第2回三鷹連雀映画祭

今年はクロージング作品に三鷹連雀映画祭製作の短編ミュージカル『歌う!女探偵(仮)』が上映されます。監督を務めたのは大川祥吾。大川監督の過去作『サムライオペラ』『水戸黄門Z』も同時上映されます。

注目の上映作品

あした生きるという旅

「生きている僕を見てください」
ALSを発症して30年近くになる夫とその妻。彼らは病院、老人ホーム、教育現場や在宅患者の家々へ出向く。家族一丸、自分の人生と向き合う彼なりの手段が“旅”だった。命の尊さ、命が持つエネルギーが詰め込まれたドキュメンタリー。

こんぷれっくす×コンプレックス』『耳かきランデブー』『テイク8』『Last Wedding Dress

『カメラを止めるな!』で話題の上田慎一郎監督とその妻ふくだみゆき監督の過去作を特集上映。

 

第2回三鷹連雀映画祭
■日程:2018年11月22日(木)~25日(日)
■会場:東京都三鷹市近辺 三鷹産業プラザ7階特設会場、Cafe Hammock、三鷹シティホテル、三鷹市市民協働センター
■詳細情報は(facebookページ)より

映画パンフは宇宙だ!

映画パンフは宇宙だ

映画パンフレット――それは、映画を愛する人なら誰もが一度は手にしたことのある、宝箱のような一冊。

「あの人が選ぶ!ベストパンフ100選」の展示を軸に、イベント期間中は、現役の映画パンフレット編集者、デザイナー、映画プロデューサー、有名ブロガーなどをゲストに招き、映画、そしてパンフレットを愛するすべての人に向けたトークショーが開催されます。

トークショーの内容とゲスト

11月20日(火)夜の部

【映画パンフデザインのあれこれ】
小嶋謙介(グラフィックデザイナー)× 長井雅子(グラフィックデザイナー)

11月21日(水)夜の部

【映画パンフはこう読め!】
カミヤマノリヒロ(「三角絞めでつかまえて」ブロガー)× 編集者(調整中)

11月23日(金)昼の部

【こうして”パンフ”は作られる!】
辛島いづみ(編集者)× 大島依提亜 (グラフィックデザイナー)

11月23日(金)夜の部

【映画パンフの歴史とこれから】
岡田秀則(国立映画アーカイブ) × 帖佐勲(神保町ヴィンテージ店主)

11月24日(土)昼の部

番外編【銭湯と映画のゆるりな関係】
町田忍(銭湯研究家)× 石塚慶生(映画プロデューサー)×MC:ヤマモト(「東京銭湯-TOKYO SENTO-」ライター)

11月24日(土)夜の部

【映画パンフ、紙とインクの世界】
出牛 光彦(北斗社)

11月25日(日)昼の部

【私たちはなぜ”映画パンフ”を買うのか?】
三宅 隆太(脚本家/映画監督/スクリプトドクター)× カミヤマ ノリヒロ(「三角絞めでつかまえて」ブロガー)

11月25日(日)夜の部

【”パンフ編集者”はつらいよ】
佐々木淳(編集者)×下田桃子(ムービーウォーカー 編集者)×石川天翔(松竹 編集者)

映画パンフは宇宙だ!
■日程:2018年11月20日(火)〜25日(日)
■会場:東京都目黒区 自由が丘 gallery yururi
■詳細情報は(公式HP)より

 

※2022年1月21日時点のVOD配信情報です。

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