周防正行監督おすすめ映画10選!エンタメ系から社会派まで幅広く手がける

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国内外で人気を博す周防正行監督のキャリアと代表作10作品を紹介。『シコふんじゃった。』『Shall we ダンス?』『それでもボクはやってない』『舞妓はレディ』などなど

エンタメ系から社会派映画まで幅広い作品を制作し、国内だけでなく海外からも人気の高い周防正行監督。

成田凌の映画初主演となる最新作『カツベン!(仮)』(2019年12月公開)は早くも話題。10月29日に誕生日を迎える周防正行監督のキャリアや代表作について紹介します。

いつしか映画監督を志すようになった野球少年

1956年10月29日東京生まれ。少年時代は野球に明け暮れるが、怪我をして野球の道を断念。その頃から映画を観るようになり、映画好きに。その後、立教大学在学時に参加した映画評論家・蓮見重彦氏の講義に感銘を受け、監督業を志すようになります。

どうにかして映画業界で働きたい周防青年は、好きな映画監督行きつけの飲み屋へ行き、監督本人に直談判して助監督として働き始めます。以後、高橋伴明監督、若松孝二監督、井筒和幸監督らの助監督を経験し、1984年にピンク映画『変態家族 兄貴の嫁さん』で監督デビューを果たしました。

『変態家族 兄貴の嫁さん』(1984年)

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才能の片鱗が見られるデビュー作

周防監督の監督デビュー作。敬愛する小津安二郎監督の『晩春』をオマージュした作品と言われており、ローアングルのカメラワークと平坦な台詞まわしを模しているなど、小津作品の特徴が至る所に見られ、小津映画を知っている人にとっては興味深い作品。

その後の周防監督作品からすると、デビュー作が成人映画というのはやや意外ですが、公開当時は評論家からも高い支持を得ており、その才能の片鱗を垣間見られる記念すべき作品です。

『ファンシイ ダンス』(1989年)

ファンシイダンス_httpsfilmarks.commovies6158

元パンク青年のお寺修行をコミカルに描く

岡野玲子の漫画「ファンシイ ダンス」を原作とした映画で、パンクロックをやっていた寺の跡取り息子が、実家を継ぐために寺修行を始めるドタバタコメディ。

坊主頭が凛々しい本木雅弘の姿と、竹中直人をはじめとする彼を取り巻く個性的なキャラクターたちが印象的な一作。お寺という厳格な雰囲気が漂う場所を舞台にコミカル劇が繰り広げられる傑作。

『シコふんじゃった。』(1992年)

シコふんじゃった_httpsfilmarks.commovies21399

弱小相撲部を描く青春群像コメディ

前作『ファンシイ ダンス』でもお目見えした本木雅弘、竹中直人らメンバーも出演の青春コメディ。ひょんなことから廃部寸前の相撲部に入ることになった大学生たち。入部当初はまったく相撲に興味のなかった彼らが、段々とのめり込んでいき、それぞれが抱える悩みや人間関係を絡めながらテンポよく描かれ、老若男女問わず楽しめる作品。

第16回日本アカデミー賞最優秀作品賞、第35回ブルーリボン賞作品賞を受賞しました。

『Shall we ダンス?』(1996年)

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世界がその魅力にハマった恋愛コメディ

周防監督の知名度を一気に上げた代表作ともいえる作品。変わらない日常を過ごすサラリーマンが社交ダンス教室に通い始めたことをきっかけに、生きがいを見つけていく姿を描いたハートフル・コメディ。

主演の役所広司をはじめとする魅力的なキャラクターたちを通して、人間の哀愁、可笑しさ、愛おしさを感じられる作品となっており、国内のみならずハリウッドでもリチャード・ギア主演でリメイクされて世界中で人気を博しました。

第20回日本アカデミー賞最優秀作品賞をはじめ数々の賞を総なめにし、本作が映画初出演だったヒロイン役の草刈民代は日本アカデミー賞新人俳優賞、最優秀主演女優賞などを受賞。そして本作撮影後に周防監督と結婚しました。

『がんばっていきまっしょい』(1998年)

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ボート部の少女たちが瑞々しく輝く青春物語

こちらは監督ではなく製作として携わった作品。1970年代の四国・松山を舞台に、ボート部の少女たちの成長を描いた青春ドラマムービーです。原作は敷村良子、監督は磯村一路、そして主演は当時サントリーの飲料「なっちゃん」のCMで人気が急上昇した田中麗奈

多感な時期の少女の心の動きを初々しく演じた姿が爽やかな且つ好印象な一作で、第22回日本アカデミー賞新人俳優賞、キネマ旬報ベストテン3位に輝きました。

『それでもボクはやってない』(2007年)

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司法制度へ一石を投じた社会派作品

過去のエンタメ作品とはうって変わって、痴漢冤罪という刑事裁判の問題点をテーマにした社会性の高い作品。物語は実際に起きた痴漢冤罪事件を題材にしており、加瀬亮演じる痴漢の疑いをかけられた青年の裁判を通して、裁判制度の矛盾や問題点が描かれています。

多くの冤罪事件の取材をもとに構成されたというだけあって、法廷のやりとりもディテールが効いており、そのリアリティのある描写は話題となりました。

他人事ではない身近に起こりえることとして、多くの人が刑事裁判や冤罪事件に目を向けるきっかけにもなった問題提起作であり、第31回日本アカデミー賞をはじめ国内の数々の賞を受賞しました。

『ダンシング・チャップリン』(2011年)

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妻・草刈民代のラストダンスが美しい

フランスの振付師ローラン・プティによる、チャップリンを題材にしたバレエ作品「ダンシング・チャップリン」を映画化するまでの60日間を記録したドキュメンタリー。

作品自体は2部構成となっており、前半は映画化に至るまでの記録、そして後半は映画のために20演目を13演目に絞り再構成・演出・撮影したもの。「ダンシング・チャップリン」の主演バレエダンサーのルイジ・ボニー、そして自身の妻である草刈民代のバレエを記録として残したいという想いから制作したという作品。

『終の信託』(2012年)

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終末医療のあり方を問う社会派ドラマ

朔立木原作の小説「終の信託」を映画化。『それでもボクはやってない』に続く社会的テーマを扱った一作です。主演は『Shall we ダンス?』の主演コンビでもある役所広司と草刈民代。

「医療か、殺人か。」というキャッチコピーが提示しているように、生命を扱うことの重要性と責任、そして心の葛藤を医師、遺族、病院、司法といった各立場からの視点を交えて描く秀作。全編に静かな緊張感が漂う。第67回毎日映画コンクール・日本大賞を受賞するなど、話題を集めました。

『舞妓はレディ』(2014年)

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京都を舞台に歌い踊る!少女の成長物語

オードリー・ヘップバーン主演の『マイ・フェア・レディ』をもじったタイトルからも分かる通り、本作はいわば和製『マイ・フェア・レディ』。

ストーリーは地方出身の少女が京都の花街で憧れの舞妓になるまでの成長物語。軽快な歌と踊りが満載のテンポのよいミュージカル仕立ての作品です。

長期に及ぶオーディションで主演に選ばれた新星・上白石萌音の瑞々しい演技も好感度が高く、観ると明るい気分になれる良作。

舞妓はレディ

『カツベン!(仮)』(2019年12月公開予定)

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すでに話題沸騰の周防監督最新作

最後は、2019年の公開を予定している最新作。主演は本作が初主演作となる注目株の若手俳優・成田凌。そしてヒロインにはCMやドラマで目にする機会も増えている人気女優の黒島結菜

永瀬正敏高良健吾井上真央音尾琢真竹野内豊のほか、周防作品の常連である竹中直人と渡辺えり小日向文世など実力派が脇を固めます。サイレント映画時代に映画をしゃべりで盛り上げる“活動弁士”を主人公にしたエンタテインメント作とのこと。公開が待ち遠しいですね。

(C)2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ、(C)「2019 カツベン!(仮)」製作委員会

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