ファッション誌のモデルとしてキャリアをスタートさせ、数々の映画・ドラマ・CMの出演を経て、日本を代表する女優のひとりとして評価を集める広瀬すず。そんな彼女の出演映画をまとめて紹介しよう。
広瀬すず プロフィール
広瀬すずは1998年6月19日生まれ、静岡県静岡市出身。身長159cm。血液型AB型。実姉は女優の広瀬アリス。
2012年、ファッション誌「Seventeen」のモデルオーディションでグランプリに選ばれ、同誌の専属モデルとして芸能界入り。2013年にTVドラマ『幽かな彼女』で女優デビューを果たし、同年9月公開の『謝罪の王様』でスクリーンデビューを飾った。2015年には「学校のカイダン」で連続ドラマ初主演。
2016年より順次公開された「ちはやふる」シリーズで映画単独初主演を飾り、その第1作『ちはやふる 上の句』での演技が評価され、第40回日本アカデミー賞で優秀主演女優賞を受賞。また同年、映画『怒り』で優秀助演女優賞にも輝いた。
2018年には第69回NHK紅白歌合戦の司会(紅組)を務めた。
2019年は、NHK連続テレビ小説『あおぞら』でヒロイン役に抜擢。2020年には、コメディ初挑戦となる主演作『一度死んでみた(仮)』、岩井俊二監督作『Last Letter』が劇場公開予定。
映画・ドラマの他、多数のCMにも起用され、活躍の幅を広げている。
『謝罪の王様』(2013)
映画『舞妓Haaaan!!!』を手掛けた、宮藤官九郎×阿部サダヲ×水田伸生のトリオがおくるコメディ映画。架空の職業「謝罪師」を名乗る男・黒島譲(阿部サダヲ)が独自の謝罪テクニックを駆使して、依頼者から持ちこまれるさまざまな事件を解決していく。
本作は、広瀬すずの映画初出演となる記念すべき作品。公開当時は13歳。登場シーンはわずかながら、かわいらしい浴衣姿を見せている。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『クローズEXPLODE(エクスプロ―ド)』(2013)
高橋ヒロシの人気不良漫画を映画化した「クローズ」シリーズの第3作。新年度を迎えた鈴蘭高校を舞台に、空席になった“頂点”の座を狙って新3年生らが争いを繰り広げる。
広瀬すずが演じるのは、抗争に興味を持たない主人公の高校生・鏑木旋風雄(東出昌大)の妹分・内田美枝。激しい抗争に明け暮れる中で、旋風雄が唯一心を許す存在として登場する。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『海街diary』(2015)
吉田秋生による同名漫画を『そして父になる』の是枝和裕監督が実写映画化。それぞれの事情を抱えた四姉妹がひとつ屋根の下で暮らし、“家族”としてぶつかりながらも成長を遂げていくドラマ。
広瀬すずが演じるのは、四姉妹の末っ子・すず。実の父が他界し、もともと鎌倉に住んでいた異母姉妹の長女・幸(綾瀬はるか)から「鎌倉で一緒に暮らさないか」と声をかけられ、最初は戸惑うものの、やがて姉たちと共同生活を送ることに。
長澤まさみや夏帆、大竹しのぶら実力派女優の中にあって、当時17歳の広瀬すずも印象的な演技を見せている。
『バケモノの子』(2015)
『時をかける少女』や『サマーウォーズ』の細田守監督による長編アニメーション映画。ふとしたことから「バケモノの世界」へと足を踏み入れてしまった少年・九太と、そこに住む暴れん坊のバケモノ・熊徹が出会い、不思議な冒険を繰り広げるファンタジー。
広瀬すずは本作で声優初挑戦。九太に勉強を教えてあげる女子高生・楓を演じ、細田守監督もその表現力を高く評価した。
『ちはやふる』(2016)
末次由紀の人気同名漫画を実写映画化。競技かるたを題材に、幼なじみの高校生男女3人をめぐる絆を描いた青春ムービー。
広瀬すずは、本作で映画単独初主演。幼なじみに再会したい一心で、かるたに打ち込むヒロイン・千春を熱演した。同年に、続編となる『ちはやふる 下の句』が続けて上映され、2018年3月にはシリーズ完結編となる『ちはやふる 結び』が公開された。
当時「黒髪ボブ」のイメージが強かった彼女が、本作では原作に合わせて「茶髪ロング」で登場。映画レビューサービス・Filmarksでも「広瀬すず史上いちばんかわいい」「天真爛漫な広瀬すずさんに目が釘付け」など評価を得ている。
『四月は君の嘘』(2016)
新川直司による人気同名漫画を実写映画化。母親の死をきっかけにピアノが弾けなくなってしまった天才ピアニストの少年と、明るく自由奔放に振る舞うバイオリニストの少女が出会い、共に成長し、惹かれ合う青春ストーリー。
天才ピアニストに扮する山崎賢人とのW主演。広瀬すずが演じたのは、天真爛漫なキャラクターのバイオリニスト・宮園かをり。普段は決して泣き言を漏らさない勝気な性格である一方、実は誰にも言えない秘密をもつという繊細な役柄を演じた。
『怒り』(2016)
吉田修一のミステリー小説を『悪人』の李相日監督が実写映画化。「怒」の血文字が残された殺人事件が発生。未解決のまま1年が経った頃、東京、千葉、沖縄、それぞれの場所に謎の男が現れることから巻き起こる群像ミステリー。
広瀬すずは、沖縄の離島で犯人と疑われている男(森山未來)と接触する少女・小宮山泉を好演。過去出演作の中でも、最もシリアスな役柄に挑戦したと言える一作。本作で第40回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞を受賞した。
『チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話』(2017)
2009年に福井の県立高校のチアリーダー部が、全米チアダンス選手権大会で優勝を果たした実話をベースに映画化。チアダンス初心者のメンバーがスパルタ指導のもと、パフォーマンスを磨き、チームの絆を育んでいく青春ムービー。
主演の広瀬すずが演じたのは、「憧れだったサッカー部の男子を応援したい」という軽い気持ちでチアダンス部に入部した友永ひかり。モデルは、福井商業高校チアダンス部「JETS」の初代メンバー。
「やろっさ」「ほやのぉ」といった福井弁を話す、かわいらしいキャラクターでも話題を呼んだ。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』(2017)
過去に実写映画化された岩井俊二監督のTVドラマを『バクマン。』の大根仁による脚本、「魔法少女まどか☆マギカ」シリーズの新房昭之の総監督でアニメ映画化。とある海辺の町を舞台に、ひと夏の不思議な恋を描いた青春ファンタジー。
広瀬すずは、母の再婚で転校することになってしまったヒロイン・及川なずなの声を担当。彼女に想いを寄せるクラスメイトの典道(菅田将暉)と駆け落ちする途中で、松田聖子の「瑠璃色の地球」を口ずさむシーンが印象的。
『三度目の殺人』(2017)
『そして父になる』の主演・福山雅浩と監督・是枝和裕が再びタッグを組んだ法廷サスペンス。死刑が確実視されている殺人犯の弁護を担当する弁護士が、犯人と交流するうちに疑念を抱いて真実を知ろうとする、“日本の司法の闇”に切り込んだ作品。
広瀬すずが演じるのは、本作の鍵を握る被害者の娘・咲江。是枝監督作品の出演は『海街Diary』以来となる2作目。初々しく純粋な“四姉妹の末っ子”役から一転、鋭い眼光でどこかしら陰を感じさせる娘を演じた。
『先生! 、、、好きになってもいいですか?』(2017)
「別冊マーガレット」で連載された河原和音の人気漫画「先生!」を実写映画化。無愛想な世界史の教師と、彼に恋する女子高生の不器用な恋愛模様を描いたラブストーリー。
広瀬すずが演じるのは、いままで恋をしたことがない女子高生・島田響。彼女の初恋の相手となる世界史教師・伊藤貢作を務めるのは生田斗真。本作で初共演。
「教師と生徒の恋愛モノ」の王道的作品と言える本作で、広瀬すずはウェディングドレス姿を披露。Filmarksでも「胸キュン」「愛らしい物語」といったコメントが寄せられている。
『ラプラスの魔女』(2018)
人気ミステリー作家の東野圭吾が、作家デビュー30周年記念に刊行した長編小説を三池崇史監督が実写映画化。硫化水素中毒による死亡事件を発端に、「すべての自然現象を予測する知性=ラプラスの悪魔」をめぐって、刑事と化学専門家と謎の女が交錯するサスペンスミステリー。
広瀬すずが演じたのは、事件の発生現場に現れ、そこで起こる自然現象を言い当てる謎の女・羽原円華。“魔女”のように未来を予知するというミステリアスな役どころで、19歳とは思えない大人びた表情を見せた。
『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(2018)
韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』を大根仁監督がリメイク。1990年代に青春を謳歌した女子高生グループの当時と今を巡る青春音楽映画。
広瀬すずは、主人公・奈美の高校生時代を演じており、かつて一世を風靡した“コギャルファッション”で登場。
90年代ブームとなった女子高生文化(ルーズソックス、カラオケ、キムタクファッション など)を盛り込んだ作品で、音楽を小室哲哉が担当。PUFFYやCHARA、安室奈美恵など当時のヒット曲が挿入歌として使用されたことでも話題となった。
『一度死んでみた(仮)』(2020)
監督をau「三太郎」シリーズのTVCMを手がける浜崎慎治、脚本をソフトバンクのTVCM「ホワイト家族」シリーズの澤本嘉光が担当。トップクリエイターの二人がタッグを組むことで話題のコメディ映画。
女子大生役で主演の広瀬すずは、本作でコメディ初挑戦。父親(堤真一)のことが大嫌いで毎日毒づいていた結果、突然父親が亡くなってしまい、様々な出来事に翻弄されてる。
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【文/Kao】
(C)2015 吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ、(C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS、(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会 (C)末次由紀/講談社、(C)2016映画「四月は君の嘘」製作委員会 (C)新川直司/講談社、(C)2016 映画「怒り」製作委員会、(C)2017 映画「チア☆ダン」製作委員会、(C)2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会、(C)2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ、(C)河原和音/集英社 (C)2017 映画「先生!」製作委員会、(C)2018 映画「ラプラスの魔女」製作委員会、(C)2018「SUNNY」製作委員会
※2021年1月30日時点のVOD配信情報です。