映画『夜明け』あらすじ・キャスト情報・予告編【是枝裕和の愛弟子長編デビュー作!主演・柳楽優弥】

2019.01.09
映画

是枝裕和・西川美和が立ち上げた制作者集団「分福」が満を持して送り出す新人監督、広瀬奈々子のデビュー作『夜明け』が、2019年1月18日(金)より公開となる。主演は、是枝監督作『誰も知らない』(04)で第57回カンヌ国際映画祭・最優秀主演男優賞を史上最年少および日本人として初めて受賞した柳楽優弥。共演に小林薫YOUNG DAIS鈴木常吉など。

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映画『夜明け』あらすじ

ある日、川辺を歩いていた哲郎は、水際に倒れていた青年を見つけ、自宅で介抱する。一人やもめの哲郎の家で、彼は「シンイチ」と名乗る。やがて哲郎は、自らが経営する木工所にシンイチを連れて行き、技術を教え、周囲も彼のことを受け入れていく。しかし、シンイチは本名を明かせないある秘密を抱えていた。そして、哲郎にもまた決して忘れられない過去があった。二人の寄る辺なき魂はどこへ向かうのか――。

映画『夜明け』キャスト

シンイチ/柳楽優弥

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「シンイチ」とだけ名乗り、その他の素性を一切明かさない謎の青年には、映画『誰も知らない』(04)で衝撃的なデビューを飾り、『ディストラクション・ベイビーズ』(16)や「銀魂」シリーズなど、シリアスな役どころからコメディまでこなす実力派俳優・柳楽優弥。

柳楽優弥コメント

今回久しぶりに、人と人との繋がりに重きを置いた作品に参加させて頂きました。地方での撮影中、共演者の方々と、不思議と役柄のような距離感で過ごせたこともあり、支えられた事も多かったです。小林薫さんとは、大河から続いて一年以上ご一緒させて頂いたので、信頼を寄せて撮影に挑む事が出来ました。広瀬監督は、初めてお会いした時から嘘のない目をしていて、この人について行こうと思える、とても心強い監督でした。皆様のもとにこの作品が届くことを、楽しみにしております。

哲郎/小林薫

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事故で一人息子を亡くし、身元不明の「シンイチ」の面倒をみる哲郎には、日本を代表する名俳優・小林薫。代表作にTVドラマシリーズ「深夜食堂」、「ナニワ金融道」シリーズなどがある。

小林薫コメント

自分の息子とは上手に向きあうことができず、事故でその息子を失っている役でした。柳楽くん演じる青年と出会い、失った息子との時間を取り戻そうとするこれまた難しい役処でした。でも、柳楽くんとはその前にドラマで一年近くも一緒でしたので、スムーズに入れましたしやりやすかったですね。撮影は殆ど千葉県の旭市近辺で撮りました。この辺りは豚のブランド肉が有名で、とても柔らかく超ウマのトンカツ屋があって、プロデューサーの一人は結構通ってたらしいですが、一度も誘われなかったのが心残りでしたね。監督は女性で初監督ということでしたが、シュミレーションを何度としたのか、頭の中にしっかり出来上がったモノがあったンでしょうね。ブレずに指示していたことが印象的でした。

映画『夜明け』監督・脚本

監督・脚本を務めるのは、是枝裕和の“愛弟子”・広瀬奈々子。1987年神奈川県出身。武蔵野美術大学映像学科卒業。2011年から分福に所属し、是枝裕和のもとで監督助手として『そして父になる』『ゴーイング・マイ・ホーム』『海街diary』『海よりもまだ深く』に参加。西川美和監督『永い言い訳』で記録と監督助手を兼任。本作『夜明け』は、広瀬奈々子が自ら書き下ろしたオリジナル脚本。

広瀬奈々子コメント

実質脚本に向かったのは約1年半ほどですが、震災以降の社会や権力のあり方について、20代の間に自分の中で悶々としていたものを全てぶつけるつもりで書き始めました。若い世代とその親世代に、それぞれの角度から観てもらえると嬉しいです。現場は俳優とスタッフの距離が近く、常に熱気がありました。柳楽さんとは同年代ということもありお互いが納得するまで対話を重ね、小林さんには台詞の間からお芝居に関係する美術に至るまで具体的なアイディアをいただきながら撮影を進めました。誰もが妥協せず、一つひとつのことに悩むことができたのは、新人監督としてとても幸せな経験でした。

是枝裕和コメント

この6年「分福」で監督助手として、是枝、西川の両作品を支えてくれた広瀬奈々子さんが満を持して映画監督デビューします。脚本は、彼女らしく、骨太で繊細な人間描写が文字の上からでも充分伝わる作品です。彼女の為なら、と、多くのスタッフが参加を表明してくれていて、恵まれたデビュー作になりそうです。僕とも西川とも違う新しい監督の誕生を大いに期待して、もうしばらくお待ちください。

西川美和コメント

広瀬さんには『永い言い訳』の監督助手についてもらいました。演技に対する観察眼や、映像センスはかなり鋭いものがあり、一年間じっと後ろから見られながら私は冷や汗をかき通しでした。しかし、一番の特徴は、弱い者に対しての優しさが深いところにある部分だと思います。切れ味鋭く人の孤独を描きながらも、観る人に寄り添う作品の撮れる監督になってくれると思っています。

映画『夜明け』予告編

映画『夜明け』作品情報

夜明け

2019年1月18日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開
配給:マジックアワー
公式サイト:http://yoake-movie.com/
(C)2019「夜明け」製作委員会

【文/Rie】

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  • 富田健裕
    2.0
    登場人物の現実と理想、双方もしくは片方だけでも見えてこなければ、感情移入は出来ない。 何も言えないのなら、せめて周りに流されて行ってくれ。 周りに流されたくないのであれば、せめて何か言ってくれ。 語る言葉など無くて良いんだ。 美辞麗句など求めていない。 断末魔だけでも、叫べば良い。 逃げてないで何かしてくれ。 作中の人物にどういった言葉を語らせるのか。そこの大切さに改めて気付かされた。 やはり、観客と作り手との距離感。 これが最も大切なのだ。
  • Hoshi
    3.4
    この映画より包帯クラブのほうがレビュー低いのは謎。
  • 天カス
    -
    Let the past die.な映画 んなことできりゃ誰だってやってるんだよという悲鳴が聞こえる。 髪を染めようが名前を変えようが免許証を燃やそうが部屋を掃除しようが、再婚しようが、「過去を葬る」…そんなことは出来ない。 宇多田ヒカルの初期の曲の歌詞を思い出す。「どこまで行っても私は私なんだから」っていうアレ…『Movin' on without you』だっけ…? かなりの場面で、そんなわけあるかいなっていう映画的なご都合を振りかざしてくるが、こういう題材で大真面目にやっている映画はそう無いと思うので、そこは良かった。
  • PORK
    3.6
    川辺で倒れているところを助けられたシンイチ。助けてくれた木工職人の哲郎の弟子として、また息子として新たな人生を始めようとするが。男同士、同居、2ヶ月間。何も起きないはずがなく...。 主演二人の演技にめちゃくちゃ支えられている。徹底して現実味を追求していくのかと思いきや、後半からこいつら世界に入ってねと落胆しかけるけど、小林薫と柳楽優弥に支えられる。YOUNG DAISがいるから暴力シーンあるのかと思い、『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽が想起されるが、まるで別人。俳優ってすげえって指咥えながら見てた。 この土地にいる限り無数の地雷を避けて生きなきゃいけないシンイチが、なんとか哲郎の助力によって歩こうとするんだけど、哲郎が前に進む能力自体に乏しいんだよね。2人なら歩いていけるのか、それとも共倒れなのか。このホモソーシャルをとても愛せるんだけど、土地とのバトルでもあるのでもっと風景が欲しかった。 宏美役の堀内敬子って茅野愛衣の15年後って感じでとてもいいです。ほぼ紅一点なので、ムラムラしてしまったところは反省してまーす。
  • MNM
    2.8
    作中に流れる音楽は、どんよりとしていて夜明け前の感じが、表現されていたと思います。 ストーリーは、『いい話』…なのですが、登場人物達の行動が少し行き過ぎていて、なんだか嘘臭く、リアリティーがなくなってしまっていたように思います。 カメラワークも、少し誇張しすぎな感じがあるかなと、個人的に思いました。揺れすぎて少し酔いそうでした。 最後にとった主人公の行動、意図している事は、何となく伝わるのですが、個人的にはあまり好きなラストではなかったので、辛めのスコアです…。 全体的に、モヤモヤが残る作品でした。
「夜明け」
のレビュー(281件)