“伝説のハガキ職⼈”ツチヤタカユキの半⽣を描いた同名私⼩説を、『ポイズンドーター・ホーリーマザー』(19)、『サワコ ~それは、果てなき復讐』(22)などの滝本憲吾監督が、主演に岡⼭天⾳を迎え映画化した『笑いのカイブツ』が2024年1月5日(金)より公開されることが決定した。併せて、追加キャストとコメント、場⾯写真が公開された。
【場面写真】『笑いのカイブツ』(2023)
15歳から6年間、⼀⼼不乱に⼤喜利番組に投稿し続けたツチヤは、念願かなってお笑い劇場の作家⾒習いになるも、純粋に笑いだけを追求するだけでは⽣きていけない⼤⼈の社会に負けてしまう。その後、ラジオ番組への投稿が注⽬を集め“伝説のハガキ職⼈”となったツチヤは、尊敬する芸⼈から声をかけられ⼤阪から上京。必死に馴染もうとするが……。もがきながらも「笑い」に⼈⽣を捧げる不器⽤すぎるツチヤと、その熱量に突き動かされていく人々。観る者の魂震わす、圧倒の⼈間ドラマとなっている。
公開された場⾯写真には、岡⼭天⾳演じる主⼈公のツチヤが、⾃分の部屋でネタを考えている姿が映し出されている。机や壁にはネタがびっしりと書き込まれたメモが散乱しており、狂気的なまでにネタを⽣み出し続ける主⼈公を表す、印象的なカットとなっている。
【追加キャスト】『笑いのカイブツ』
さらに、物語を豊かに彩る追加キャスト6名が公開された。
ツチヤの才能を⾒出し、東京へと呼び寄せる⼈気芸⼈ベーコンズの⻄寺役に仲野太賀。⼤阪で出会い、全く異なる境遇ながらツチヤと意気投合するキーパーソンのピンク役を菅⽥将暉。ツチヤが想いを寄せるヒロインのミカコ役を松本穂⾹が演じている。さらに、不器⽤な息⼦を⼼配しながらも信じ続けるツチヤのおかん役に⽚岡礼⼦。べーコンズが出演する⼈気ラジオ番組の放送作家・⽒家役を前原滉。べーコンズ⻄寺の相⽅・⽔⽊を板橋駿⾕が演じる。
圧倒の⼈間ドラマでありながら、仲野と板橋演じるベーコンズの臨場感ある漫才シーンにも期待が高まる。
【キャストコメント】『笑いのカイブツ』
■仲野太賀/西寺(ベーコンズ)役
完成作を観ながら、現場の情熱がバシバシ映像から伝わってきて嬉しくなりました。滝本監督のパワフルで繊細な演出が楽しくて、毎⽇現場に⾏くのが喜びでした。
素敵な組に参加できて本当に良かったです。そして、主演の岡⼭天⾳が素晴らしい。彼が演じる狂おしくも愛おしいツチヤが眩しかったです。今⽇はどんなツチヤに出会えるんだろう、と⽬が離せませんでした。輝きまくった(本編では淀みまくってる)天⾳と共演できてすごく嬉しかったです。
■菅田将暉/ピンク役
伝説のハガキ職⼈の映画化、岡⼭天⾳主演と聞いて全⾝がよくわからない震えに襲われ参加しました。滝本監督のユーモアと覚悟、岡⼭天⾳の純朴な狂気、刺激溢れる現場に震えの正体はこれかと、突き詰める男たちに憧れている⾃分がいました。僕⾃⾝ラジオリスナーに救われた事が何度もあるので、その凄みが映画になること、嬉しく思います。公開が楽しみです。
■松本穂香/ミカコ役
⽬の前で⽣きるツチヤタカユキのパワーが凄まじく、⾔い表すことのできないその⽣のエネルギーみたいなものに、私は何度も喰らいまくりました。やっぱり天⾳さんは⼈間を演じる天才です。⽣きることのおかしみや愛しさを、ただその場にいるだけで表現できてしまう。お芝居で対峙しながら、私もちゃんとひとりの⼈間にさせてくれました。この映画が持つ、なんともいえない愛しさをぜひ映画館で体感していただきたいです。
■片岡礼子/おかん役
道をこうと決めたら、圧倒的に不器⽤な⼈ほど有無を⾔わさぬ魅⼒の塊と化すのかもしれない。そんな主⼈公の“ツチヤタカユキ”を凄まじき格闘をしながら体現してゆく岡⼭天⾳さんがだんだんとツチヤになってゆく姿に、眼が離せませんでした。またそんな彼を⾒て嬉々とし想いを伝える滝本憲吾監督が持つ独特の魅⼒にも。笑い声のする愛しき現場でした。こんな息⼦のおかん役は⾯⽩くて⼼配で離れ難かったです! 笑
■前原滉/氏家役
ご⼀緒するたびに⾯⽩く、素敵になり続けている岡⼭天⾳くん×とてつもなくいい意味でクレイジーなツチヤタカユキさん×あらゆる現場を乗り越えてきた滝本憲吾監督この組み合わせで作られる映画は⾯⽩いとかそういう⾔葉を超越した所に⾏くんだろうなあと、台本を頂いた時から感じてました。出来上がりを⾒て、そんな想像すらも軽く超えていました。この現場に携われて⼀俳優として幸せです。ぜひ! この作品はスクリーンでご覧になってください。
■板橋駿谷/水木(ベーコンズ)役
誰しも何かに取り憑かれたような時があるのではなかろうか。それは「夢」という”カイブツ”であると思う。周囲から⾒ると、熱苦しく滑稽で⽣きづらそうで惨めで無様で不細⼯で……迷惑ですらある。⼀体何と戦っているのか…闇の中にいるツチヤを⾒ていたら、昔の⾃分と重なった。逃げ道なしの⼀本道。この作品が、世に遍く”カイブツ”達に届きますように。この素晴らしい作品に参加できて幸せだ!
『笑いのカイブツ』は、2024年1月5日(金)テアトル新宿ほか全国ロードショー。
『笑いのカイブツ』あらすじ
ツチヤタカユキ 「笑いのカイブツ」(文春文庫刊)
「笑いのみ、他はどうでもえぇ」笑いに⼈⽣を捧げるツチヤタカユキは毎⽇気が狂うほどにネタを考える⽇々を過ごしていた。念願叶ってお笑い劇場の⼩屋付き作家⾒習いになるも、愚直で不器⽤なツチヤは他⼈には理解されず淘汰されてしまう。失望していた彼を救ったのはある芸⼈のラジオ番組だった。番組にネタや⼤喜利の回答を送るハガキ職⼈として再びお笑いに⼈⽣をかけていた⽮先、「東京に来て⼀緒にお笑いやろう」と憧れの芸⼈からラジオ番組を通して声がかかった。そんなツチヤは東京で必死に馴染もうとするが……。
監督:滝本憲吾
原作:ツチヤタカユキ「笑いのカイブツ」(文春文庫刊)
脚本:滝本憲吾、足立紳、山口智之、成宏基
出演:岡山天音、片岡礼子、松本穂香、前原滉、板橋駿谷、淡梨、前田旺志郎、管勇毅、松角洋平、菅田将暉、仲野太賀
企画・制作・プロデュース:アニモプロデュース
配給:ショウゲート、アニモプロデュース
宣伝協力:SUNDAE
公式:sundae-films.com/warai-kaibutsu
(C)2023「笑いのカイブツ」製作委員会
※2023年6⽉26⽇時点の情報です。