舞台でキャリアを重ね、NHK連続ドラマのヒロインでブレイク。若手実力派女優として人気を集める高畑充希。そんな彼女のおすすめ出演映画をまとめてご紹介。
高畑充希 プロフィール
高畑充希は1991年12月14日生まれ、大阪府東大阪市出身。身長158cm。
2005年、中学校在学時に『山口百恵トリビュートミュージカル プレイバック part2 〜屋上の天使』の出演者オーディションで約9,600人の応募者の中から主演を獲得し、女優デビュー。
2007年の高校進学とともに本格的に女優活動をスタートし、『ピーターパン』『奇跡の人』『美男ですね』など数々の舞台で主演を務める。『ピーターパン』では2007年から6年間に渡って、8代目ピーターパンを演じた。
2015年には、故・蜷川幸雄演出の舞台『靑い種子は太陽のなかにある』に出演し、読売演劇大賞優秀女優賞と杉村春子賞(新人賞)を受賞。
2016年に『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』で映画初主演を果たし、第40回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。同年に放送されたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』ではヒロインを務めて一躍脚光を浴び、Yahoo!検索大賞2016 女優部門賞にも輝いた。
2017年には『過保護のカホコ』で民放連続ドラマ初主演。
2019年は『町田くんの世界』『引っ越し大名!』『ヲタクに恋は難しい』などの出演映画が劇場公開予定となっている。
『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』(2007)
沖縄美(ちゅ)ら海水族館で実際に起きた出来事をもとに、松山ケンイチ主演で人間とイルカの交流を描く感動ドラマ。尾ビレが突然壊死してしまったバンドウイルカのフジを助けるため、青年獣医が世界初の人工尾ビレ・プロジェクトに挑む。
高畑充希は本作で映画デビュー。毎日フジに会うために水族館に足を運ぶ少女ミチルを演じた。フジが元気に泳ぐ姿を見て、母親と離れた寂しさを埋めているという役どころ。まだ10代らしいあどけなさと、ショートカットのボーイッシュな姿が印象的。
アーティスト・みつき名義で、本作の主題歌「大切なもの」も彼女が歌っている。
『書道ガールズ!!-わたしたちの甲子園-』(2010)
音楽に合わせて、巨大な半紙に書をしたためる「書道パフォーマンス甲子園」を題材にした、成海璃子主演の青春ムービー。日本一の紙の生産高を誇る町の活気を取り戻すために、書道部員の女子高生たちが書道パフォーマンス甲子園を開催すべく奮闘する。
高畑充希が演じたのは、ショートカットでメガネをかけた書道部員のひとり、好永清美。すこしドジで間抜けなところもありながら、明るく元気なキャラクターで存在感を示している。
映画レビューアプリ・Filmarks(フィルマークス)では、「ブレイク前のレアな高畑充希が見れます!若い‼️」「まだショートカット時代の高畑充希が初々しい」「青春映画しての醍醐味がたっぷり詰まっていて、うまいこと泣かせてくれます」といったレビューが寄せられている。
『Lost Harmony』(2011)
山奥の湖畔のコテージに合宿にやってきた7人の女子高生たちが、14年前に起きた殺人事件の謎に巻き込まれていく学園ホラーサスペンス。広瀬アリスの映画初主演作。
高畑充希が演じたのは、南ヶ丘女学院合唱部の部員のひとり・上村真紀。他の作品では見られない怪演を繰り広げている。
「高畑充希さんがこんな役をやってるのが驚き」「今をときめく充希ちゃんがこんな所に。しかもあんな役回りで」「思春期独特の女子高生たちの精神的な葛藤がよく描かれていた」など。
『女子ーズ』(2014)
「銀魂」シリーズなどの福田雄一監督による異色コメディ。突然、戦隊ヒーローにされてしまったOLが、恋や仕事に忙しいメンバーをまとめながら地球の平和を守ろうと奮闘する姿を描く。
高畑充希が演じたのは、ヒーロー戦隊「女子―ズ」のメンバーのひとり、黄川田ゆり。アルバイトを掛け持ちしながら戦う、極めて貧乏なイエロー役を好演。戦隊コスチューム姿でのアクションも披露している。他の戦隊メンバーを桐谷美玲(レッド)、有村架純(グリーン)、藤井美菜(ブルー)、山本美月(ネイビー)が演じている。
「高畑充希は演技力が頭二つぐらい抜けてる」「佐藤二朗vs高畑充希のアドリブ対決が一番の見どころ」「高畑充希がズバ抜けてうまくて、一番似合う」など演技力を評価するレビューが多い。
『アオハライド』(2014)
「別冊マーガレット」連載の人気漫画を『ソラニン』や『ホットロード』の三木孝浩監督が、本田翼と東出昌大の共演で実写映画化。お互いに思いを抱きながらも離ればなれになった高校生の男女が、再会することから始まる青春ラブストーリー。
高畑充希が演じたのは、長崎へ転校した主人公の洸(東出昌大)と似た境遇をもつ女性・成海唯。長崎弁での演技を披露している。
「高畑充希はメンヘラ役が本当うまい」「女が『こんな女いたら嫌だなぁ』と思う女を全部体現したかのような、あの目線、言葉選び、方言、見事だなあと思いました」「幸薄いヤンデレ方言女子を完璧に演じてた。可愛くて好きです」など。
『バンクーバーの朝日』(2014)
1900年代初頭にカナダで活躍し、2003年にカナダで野球殿堂入りを果たした日系移民による野球チーム「バンクーバー朝日」の実話を、『舟を編む』の石井裕也監督が妻夫木聡主演で実写映画化。差別や貧困にもめげず、フェアプレーの精神で戦い続けたチームのドラマを描く。
高畑充希が演じたのは、野球チームのキャプテンを務める主人公・レジー笠原(妻夫木聡)の妹・エミー笠原。日系二世として白人のハイスクールに通いながら、カナダ人一家の家政婦として前向きな姿勢で働く役どころを演じた。劇中で「私を野球に連れてって」を歌うシーンに心打たれる。
「高畑充希の演技が上手すぎて涙ちょちょぎれました」「高畑充希ちゃんの歌声には鳥肌が立った」「この時代の差別社会に対して頭を使い、全力で生きる(プレーする)姿勢が良かった」など。
『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』(2016)
ベストセラー作家・有川浩の人気恋愛小説を実写映画化。全てが思うようにいかないOLが、家の前で倒れていた青年と出会い、成り行きで同居生活を続けるうちに心を通わせていく様子を描くラブストーリー。
岩田剛典とのW主演で高畑充希が演じたのは、仕事もプライベートも行き詰まっているヒロイン・河野さやか。映画初主演となった本作の演技が評価され、第40回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
「高畑充希ちゃんがとても自然でかわいい。キュンとする」「さやかの思いが表情によく出ていたと思う。高畑充希ちゃんはすごく素敵な女優さんだな」「ガンちゃんと高畑充希のやり取りが微笑ましすぎてホッコリ」など。
『怒り』(2016)
吉田修一のミステリー小説を『悪人』の李相日監督が、渡辺謙、松山ケンイチ、妻夫木聡、宮﨑あおい、広瀬すずら豪華キャストで実写映画化。「怒」の血文字が残された殺人事件が発生し、未解決のまま1年が経った頃、東京、千葉、沖縄、それぞれの場所に謎の男が現れることから巻き起こる群像ミステリー。
高畑充希が演じたのは、東京篇で大西直人(綾野剛)をよく知る女性・薫。直人と密会しているところを、彼に特別な想いを寄せる藤田優馬(妻夫木聡)に目撃される。出番は少ないながらも強い印象を残した。
「こんなに全役者の本気の演技が見られる邦画なかなかない」「犯人が誰なのかもラストまで全く予想できなかった」「坂本龍一のサントラもイイ」など。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】『アズミ・ハルコは行方不明』(2016)
山内マリコの長編小説を松居大悟監督、蒼井優主演で実写映画化。独身OLの失踪事件をきっかけにアラサー、ハタチ、女子高生、3世代の女性の生き様を描いた青春ガールズムービー。
高畑充希が演じたのは、20歳のギャル・木南愛菜。成人式で中学時代の友人ユキオ(太賀)と再会し遊ぶ仲になり、失踪した春子(蒼井優)の顔のグラフィティを拡散する「キルロイチーム」を結成。さまざまな人間関係が交錯する中で、失踪の原因が紐解かれていく。
「高畑充希すごい、完全にベッドタウンのギャルだった」「高畑充希さん、作品によって演技が異なるのが凄く好き。うまいなぁ、って思う」「松居監督の作品って全部のシーンに魅力がある」など。
『ひるね姫 〜知らないワタシの物語〜』(2017)
「攻殻機動隊」シリーズの神山健治監督が手掛けた長編アニメーション。東京で五輪が開催される2020年の岡山県倉敷市を舞台に、居眠りばかりしている女子高生・森川ココネが、不思議な夢を通して家族の秘密に迫る姿を描く。
高畑充希は主人公・森川ココネの声を担当。アニメーション映画の声優初挑戦で、現実世界と夢の世界を行き来するヒロインを見事に演じた。ココネとして主題歌「デイ・ドリーム・ビリーバー」も歌っている。
「高畑充希の声が魅力的」「高畑充希の澄んだ歌声が透明感があって聞き惚れてしまう」「エンドロールのあの映像に、高畑充希の優しい歌声が重なった時、泣きそうになった」など絶賛するレビューも多い。
『泥棒役者』(2017)
『小野寺の弟・小野寺の姉』の西田征史監督・脚本によるコメディ。忍び込んだ豪邸で、その屋敷の中で出会った人々から豪邸の主人と間違われた泥棒が、正体がバレないようにその人物になりきろうと奮闘する姿を描く。
高畑充希が演じたのは、脅されて屋敷に忍び込むことになった主人公・大貫はじめ(丸山隆平)の恋人・藤岡美沙。
「高畑充希ちゃん演じる彼女が最高」「高畑充希ちゃんの役の女の子は彼女としてカンペキ」「死ぬほど可愛い、あの彼女ほしい」など、彼氏を支える理想の恋人像として好評を得ている。
『DESTINY 鎌倉ものがたり』(2017)
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が西岸良平のベストセラー漫画を実写映画化。幽霊や魔物が住む古都・鎌倉を舞台に、ミステリー作家が愛妻とともに、怪事件を解決していくさまをVFXを駆使して描いたファンタジー。
高畑充希が演じたのは、主人公の作家・一色正和(堺雅人)の歳の離れた妻・一色亜紀子。
妖怪や幽霊が登場するファンタジックな世界をかわいらしいキャラクターで彩り、「堺雅人さんのキャラと高畑充希ちゃんの愛らしさがステキでした」「高畑充希の演技が健気でかわいい」など、高い評価が寄せられている。
『旅猫リポート』(2018)
有川浩の同名ベストセラー小説を福士蒼汰主演で実写映画化。新しい飼い主を探すため、日本全国を旅する主人公と愛猫の姿を描いたロードムービー。監督は、同作家原作で高畑充希が主演した『植物図鑑 運命の恋、ひろいました』でもメガホンを取った三木康一郎。
高畑充希は愛猫ナナの声を担当。ノラ猫生活中に交通事故に遭ってしまったところを、主人公の悟(福士蒼汰)に救われることから2人の暮らしが始まる。
猫の心の声という難しい役どころながらも、「猫ちゃんの演技もさることながら、高畑充希の声がマッチしてました」「意思の強いナナの声に高畑充希はぴったり」といったレビューも多数。豊かな演技力でナナのキャラクターを表現した。
『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』(2018)
渡辺一史の著書「こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」を映画化。幼い頃から難病で車椅子生活をおくる主人公と、その家族やボランティアの人々をめぐる涙と笑いの日々を描くドラマ。監督の前田哲とは、映画『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙(そら)へ』以来の11年ぶりのタッグとなった。
高畑充希が演じたのは、体が不自由な主人公・鹿野靖明(大泉洋)を支える新人ボランティアの安堂美咲。芯が強く、勝気なキャラクターで、やがて鹿野の最大の理解者へと成長していく役どころを熱演。
「高畑充希の演技が、素なのか天性なのか、すごく自然体で好印象でした」「かわいさ、目で感情を表現する演技にトリコ。完全にファンになった」「この内容を明るく伝える芝居している大泉洋や高畑充希やっぱ凄い」など、演技に対する高い評価が数多く寄せられている。
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※本記事内で引用しているFilmarksユーザーの映画レビューは2019年2月8日時点のものです。
(C)2017「泥棒役者」製作委員会、(C)NTV、(C)mediba、(C)2014「女子ーズ」製作委員会、(C)2014映画「アオハライド」製作委員会(C)咲坂伊緒/集英社、(C)2014「バンクーバーの朝日」製作委員会、(C)2016「植物図鑑」製作委員会、(C)2016「アズミ・ハルコは行方不明」製作委員会、(C)2017 ひるね姫製作委員会、(C)2017「DESTINY 鎌倉ものがたり」製作委員会、(C)2018「旅猫リポート」製作委員会 (C)有川浩/講談社、(C)2018「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」製作委員会
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