\フレー!フレー!受験生/ヤル気がムラムラ湧きおこる受験応援映画10本

映画マニアと呼ばないで

夏りょうこ

いよいよ受験シーズンに突入。

受験生には映画を観るヒマはなさそうだが、プレッシャーに負けそうになったり、くじけそうになる時には、これから紹介する映画をぜひ観てほしい。

一方、これから受験生になる学生たちは、勉学心を刺激され、ヤル気がわいてくること間違いなし。

充実した大学生活が、きっと君たちを待っている。そんな気分にさせてくれる受験応援映画10本をご紹介しよう。

受験のシンデレラ』(2007)

這い上がるために

受験の

貧困の連鎖を断ち切るには、何よりも教育が大切。必死に勉強すれば、道は拓ける。その気になれば、いくらでも人生を変えられるのだ。

高校を中退してアルバイトで生活費を稼ぎながら、遊びほうけている母の面倒を見ている主人公。将来に希望が持てなくなった彼女の心が折れた時、受験界のカリスマ講師が救いの手を差し伸べる。教育費をかけられる裕福な家庭の子供だけが東大に合格できるという状況に矛盾を感じていた彼は、主人公の人生を逆転させるべく、東大必勝テクニックを教え込むのであった。

自分のレベルを知り、復習を繰り返すこと。夏季講習には行かなくてもよい。必死にがんばる彼女のおかげで、彼も昔の志を取り戻していく。リングで勝つための二人三脚。監督の実体験に基づいているこの作品は、モナコ国際映画祭で作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞に輝き、NHK BSプレミアムで連続ドラマ化もされた。地味だからこそ心打たれる佳作。

キューティ・ブロンド』(2001)

勉強するのは男のためじゃない

キューティー

「ブロンド女性は頭が悪い」というアメリカンジョークを逆手に取った痛快サクセスコメディ。のちに『キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX』(03)も製作され、2007年には、ミュージカル化されてトニー賞にもノミネートされた。

議員志望の恋人から「ブロンドは政治家の妻にふさわしくない」という理由で振られてしまった金髪娘が、一念発起して猛勉強。彼が進学するハーバード大学に見事合格するのだが、そもそも彼女は成績優秀で、社交クラブの会長を務めるほどのやり手である。しかもポジティブ。そんな彼女に強いモチベーションが加われば、コワい者なしだ。

面白いのは、彼女の目的が、彼を取り戻すことから敏腕弁護士になることへと変わっていくこと。周りから冷たい視線を浴びれば浴びるほど闘争心が燃え上がる彼女は、おシャレなノートパソコンで気持ちを上げ、フィットネス中も専門書を離さず。好きなことは我慢しないが、勉強もとことんやる。ヤル気が出る受験映画の決定版。

ヒストリーボーイズ』(2006)

自分の将来像を見据えて

ヒストリー

もともと優秀な生徒たちが、名門校に合格するために特訓を受けるという話ではあるが、そこへ絡んでくる3人の個性的な教師たちから目が離せない。

ローレンス・オリヴィエ賞やトニー賞を受賞した名高い舞台を、キャストはそのままで映画化。1983年、イングランドのある高校を舞台に、特別進学クラスで名門校を目指す8人の男子高校生たちが、互いを刺激しあい、性に悩み、自分の将来について考える。余裕のないガリ勉世界ではないせいか、青春ドラマのような雰囲気である。

そんな彼らに特別授業をする教師のうち、歌や詩、演技を通して豊かな教養を身につけることを考えるベテラン教師と、受験のためにやってきたオックスフォード大卒の若い教師の2人が、同じセクシャリティーの持ち主なのに対照的なあり方で、その問題も重要なモチーフだ。自分は何のために進学するのか。受験前に卒業後の自分をイメージしてみるのも、いいかも。

僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.』(2011)

理屈じゃないんだ

僕たちは

彼は「これだ!」と思ったわけである。のんべんだらりと時間だけが過ぎていく中で仮死状態だった彼は、その小さな光で息を吹き返す。

著者自身の体験を書いたノンフィクションの映画化。浪人してやっと医大に入学したものの、自分が本当にやりたいことがわからず、コンパやサークルも惰性でこなしているだけのモヤモヤと不完全燃焼な大学生が、ボランティア募金でカンボジアに学校を建てられるというチラシを目にし、仲間たちとお金集めを始める。

活動に入れ込み過ぎて落ちた成績は、きちんと挽回。何度も壁にぶつかりながら、フツーの大学生たちが本当に学校を建ててしまったという事実に、誰もが勇気づけられる。いきなり世界は変えられないけど、できることからコツコツと。現代の若者が身体性を取り戻す物語でもあるだろう。

ソーシャル・ネットワーク』(2010)

始まりは女の子

ソーシャル

言わずと知れたSNS「Facebook」の誕生秘話と、その巨万の利益をめぐるドロドロの訴訟。そして、創始者マーク・ザッカーバーグの純情が目に染みる。

最近は「悪いね!」と揶揄されてしまうことの多いFacebookだが、恋人にフラれた腹いせに立ち上げたしょうもない嫌がらせサイトがきっかけだったとは、どんなところに成功のタネが潜んでいるのかわからないものである。彼のプログラミング能力が目を付けられたのも、最初はナンパ目当てだし……ああ、世界はやっぱり女性で回っている。

彼のやっていることに利用価値があると気づいた人たちが次々と群がり、事態は思わぬ方向へと転がっていく。彼はハーバード大学の学生だからズバ抜けて賢いとはいえ、相手は百戦錬磨の企業トップたちなので心配だ。そうして世界を変えた彼は、忘れられない元カノに友達申請をするという不器用な結末に、後味よし。

きっと、うまくいく』(2009)

自分を信じれば道は拓ける

きっと、うまくいく

ああ、勉強するってそういうことだった。大学に行って学ぶのは、人生を豊かにし、人を幸せにするためだった。そんなことを思い出した。

インドの学歴社会が内包する教育問題に鋭いメスを入れつつ、歌って踊るインド映画ならではの破天荒なエンターテインメントぶりも堪能できる作品で、日本でも大ヒット。自由な発想を持つ名門大学の学生が、「きっとうまくいく」というポジティブな呪文を口ずさみながら、次々と困難を乗り切っていく。

学問を愛し、夢を応援し、やりたいことはやってみる。物怖じせず、自分の心に正直で、行動力のある楽天家。そんな彼は周りの運気を上げるオーラを放ち、自信にあふれた陽気な若者だが、なぜ彼のような素晴らしい人間が出来上がったのか、その秘密が明らかになった時の得も言われぬ感動ときたら。勇気がムクムクとわいてくる名作。

きな子〜見習い警察犬の物語〜』(2010)

あきらめの悪さが吉

きな子

たとえ犬でも失敗したら傷つくし、コンプレックスを感じて落ち込むだろうに、それでもあきらめないのは、訓練士もあきらめないから。

こんなに愛らしいラブラドール・レトリバーが警察犬? 警察犬試験に何度も失敗しながらも、チャレンジし続けるきな子。体が弱いので警察犬に向かないと言われた彼女を見捨てず、二人三脚で試験に挑む訓練士の女の子。実話を映画化したズッコケ同士のド根性物語である。

警察犬として才能がなさそうなドジ犬に我が身を投影したのか、半ば意地になって奮闘する訓練士は、失望したり自分を責めたり。彼女の期待に応えようとするきな子が健気だが、なかなか負けん気も強そう。信頼して応援してくれる人がいれば、つらくてもがんばれるし、本番で実力以上の力が発揮できたりして。試験ってそんなもの。

ビリギャル』(2015)

上達の秘訣は素直さ

ビリギャル

1年間で偏差値40アップとは、最初が低すぎたとはいえ、その気になれば上がるもんだなあ。それも勉強法の賜物だと思えば、指導者の責任は重大だ。

彼女がビリだけでなく金髪ギャルでもあったというのが、注目された大きな要素だったが、映画を観る限りギャルだったのは限定的。最低限の分別のある普通の女子高校生である。勉強はわからないからやらない。勉強しなければならない理由もわからないから、やらない。だから、それがわかれば言われた通りにやる。素直な子じゃないか。

そして、やればできるはずだと彼女を信じる存在がいた。それは母親。愛と信頼を持って支えてくれる親と講師がいたから、ビリギャルでも奇跡を起こすことができた。応援団がいるって大切だ。金髪&ピアスにしてもギャルには見えない有村架純の清楚オーラを再認識。

オレンジカウンティ』(2002)

目標を持てば変わる

オレンジ

有名俳優トム・ハンクスの息子が主演し、ジャック・ブラックと共演した日本未公開映画。ハチャメチャだが勢いのある青春コメディである。

南カルフォル二アのオレンジ郡で暮らす男子高校生が、特に人生の目的もなく、悪友たちとサーフィンに明け暮れる日々に何となく疑問を持ちはじめた時、たまたま砂浜で拾った小説に感銘を受け、その作家のいるスタンフォード大学に入学しようと決意する。

自分のモヤモヤを導いてくれた運命的な小説と出会い、彼も小説家を志す。そして勉学に打ち込みながら執筆に励むのだが、受験結果は、コメディならではのあり得ない理由で不合格。そして、コメディならではのあり得ない方法で、合格への切符を手に入れようとするのだ。憧れの小説家を演じたケヴィン・クラインが、知的な落ち着きがいい感じ。

ひみつの花園』(1997)

モチベーションを高く持て!

ひみつの花園

お金のためなら何でもするという話は多々あれど、これはケタ外れ。お金のためにここまでするのなら、たいしたものである。

ただお金が好きなだけでなく見せびらかすのも大好きという主人公が、その嗜好が高じて銀行員になったものの、銀行強盗に巻き込まれてしまう。そして、強奪された5億円が樹海の池の底に沈んでいることを知っているのが自分だけだとわかると、その大金を一人で拾いにいく方法を思いつく。

彼女はまずは樹海の構造を知るため、わざわざ大学を受験して地質学を学び、車とロッククライミングとスキューバダイビングの免許を取得。どれも必死で取り組むので、大会で優勝するほどまで上達してしまうのだが、それも全て5億円を独り占めしたいがためである。モチベーションが高けりゃ不可能を可能にできる。その姿勢を見習いたい。

いかがでしたか?

つらい受験勉強を少しでも楽しく乗り切るには、モチベーションがいかに大切かということを教えてくれたり、最後まであきらめないことが成功の秘訣だったり。

そして自分を支えて応援してくれる人がいれば、きっと勇気百倍。もしそんな人がいなくても、これを観ればヤル気が出てくるという作品が一作でもあれば、それでもよし。

背伸びをすれば、背は伸びる。

未来に向かってがんばれ!

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