独特な世界観で観客を魅了しつづけるウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた最新作、『アステロイド・シティ』のメイキング映像が公開された。
【メイキング映像】『アステロイド・シティ』(2023)
舞台は1955年のアメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。この街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待されることからはじまる、夏の7日間を描いた物語。
ウェス・アンダーソン監督といえば、CGを極力使用せず、実際にセットを建てて撮影するアナログな手法が特徴的であり、計算しつくされた画に夢中になるファンも多い。本作についてもウェス監督は、「ポスプロでいろいろいじることもしようと思えばできたけれど、あえてスペインのセットで撮影しています。これが役者におおいに影響を及ぼします。スカーレット(・ヨハンソン)が『まるで舞台劇みたいだった』と言っていたけれど、まさにそういう狙いなんです」と話している。
この度公開されたメイキング映像では、1955年という時代を彷彿とさせる仕上がりの建物や、途切れた高速道路へのオンランプのようなセットへのこだわりなど、本物と作り物が混在する“アステロイド・シティ”に込められた魅力をウェス監督が語っている。
そして、“アステロイド・シティ”を誕生させたプロダクションデザインは、『グランド・ブダペスト・ホテル』(14)でアカデミー賞を授賞したアダム・ストックハウゼンが担当した。彼は『ダージリン急行』(07)、『ムーンライズ・キングダム』(12)など、数々のウェス監督作品を手がけてきた。
“アステロイド・シティ”の建設でも辣腕を振るったアダムは、コロナ禍での進行となった本作を「稀な状況だった」と語り、「私たちは、現場にいる人たちとつながりながら、遠隔で仕事をしていたんだ。その後、ごく少人数のスタッフが現場に出向いて確認したが、私自身は自分にこう言い聞かせていた。『きっとうまくいく。あらゆる状況が私にうまくいくと言っているぞ』とね。でもそれは、目の前にあるものに自信をもつことで起こる、ある種の魔法に頼っているだけなんだ。数字として証明できるものではないよ」と話している。
(C)2022 Pop. 87 Productions LLC
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『アステロイド・シティ』は、2023年9月1日(金)TOHO シネマズ シャンテ、渋谷 ホワイト シネクイントほか全国公開。
『アステロイド・シティ』あらすじ
時は1955年、アメリカ南西部に位置する砂漠の街、アステロイド・シティ。隕石が落下してできた巨大なクレーターが最大の観光名所であるこの街に、科学賞の栄誉に輝いた5人の天才的な子供たちとその家族が招待される。子供たちに母親が亡くなったことを伝えられない父親、マリリン・モンローを彷彿とさせるグラマラスな映画スターのシングルマザー。それぞれが様々な想いを抱えつつ授賞式は幕を開けるが、祭典の真最中にまさかの宇宙人到来⁉︎ この予想もしなかった大事件により人々は大混乱! 街は封鎖され、軍は宇宙人の事実を隠蔽しようとし、子供たちは外部へ情報を伝えようと企てる。果たしてアステロイド・シティと、閉じ込められた人々の運命の行方は⁉︎
監督・脚本:ウェス・アンダーソン
原案:ウェス・アンダーソン、ロマン・コッポラ
出演:ジェイソン・シュワルツマン、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、ジェフリー・ライト、ティルダ・スウィントン、ブライアン・クランストン、エドワード・ノートン、エイドリアン・ブロディ、リーヴ・シュレイバー、ホープ・デイヴィス、スティーヴン・パーク、ルパート・フレンド、マヤ・サーマン=ホーク、スティーヴ・カレル、マット・ディロン、ホン・チャウ、ウィレム・デフォー、マーゴット・ロビー、トニー・レボロリ、ジェイク・ライアン、ジェフ・ゴールドブラム 他
公式:asteroidcity-movie.com
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※2023年8⽉2⽇時点の情報です。