【ネタバレ解説】ハリーポッターシリーズを一気に紹介!あなたはいくつトリビアを知っている?

映画は愛と寛容さ、そして覚悟を忘れずに!

加賀谷健

ハリーポッターシリーズをトリビアと共に一気に紹介。

2011年に最終章が公開され、遂に完結した「ハリー・ポッター」シリーズ。熱狂的なファンが多い本シリーズのスピンオフ作品である「ファンタスティク・ビースト」シリーズもすでに第2弾までが公開されて、次々明かされていく過去の事実に、再びハリーポッター熱が再燃している方も多いのでは? そんなすべてのファンのために、今回は改めて旧シリーズの内容を追っていきながら、読み応えたっぷりにトリビアをご紹介していきたいと思います。あなたはいくつ知っていますか?

※以下、映画「ハリー・ポッター」シリーズのネタバレを含みます。

ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)

ハリー・ポッターと賢者の石

幼い頃に両親を亡くし、親戚の家で虐げられ、孤独な日々を過ごしていた少年ハリー・ポッターの元に、ある日、ホグワーツ魔法魔術学校への入学の知らせが届きます。初めての友達であるロン・ウィーズリーとハーマイオニー・グレンジャーや、魔術学校の校長アルバス・ダンブルドアとも出逢い、ホグワーツでの新たな生活に心躍らせるハリー。しかし、未知の世界ではまだ彼の知らない闇の力が密かにうごめいていました。

ハリーは、人々がその名を発することすら恐れる闇の魔法使いの存在を知るのです。今は力を失っている“例のあの人”は、自らの復活のために、溶かすと命の水が得られる“賢者の石”を追い求めていました。ハリーは生まれ持った正義感によって闇の魔法使いとの対決を決意。見事、賢者の石を闇の勢力から死守し、ハリーと“例のあの人”との因縁の戦いがいよいよ始まるのです。

記念すべきシリーズ第1作の物語の鍵を握る“賢者の石”は、劇中でダンブルドアと親友の魔法使いニコラス・フラメルによって共同制作されたものと説明されます。実際に登場することはないニコラス・フラメルという人物に興味を持った方も多いのでは? ニコラス・フラメルは、実在したフランスの錬金術師ニコラ・フラメル(1330〜1418)がモデルとなっています。彼は、実際に金の生成や賢者の石の製造に成功し、不老不死になったという伝説がある歴史上の人物です。本作で唯一実在のモデルがいることもキャラクターの謎を逆に深めているのでしょう。その彼が、新シリーズの第2弾『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)ではいよいよ姿を現し、ファンにはたまらないサプライズ登場となりました。

ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)

ハリー・ポッターと秘密の部屋

ハリーにとっては初めての夏休み。しかしダーズリー家で過ごす休暇はあまりに退屈な日々の連続。そこへ現れる屋敷しもべのドビー。学校へは戻ってはいけないとドビーは強く忠告します。好奇心旺盛なハリーはもちろんドビーの言葉など守らずに、再びホグワーツでの生活に戻りますが、新学期早々に事件は起こり、「“秘密の部屋”が開かれた」という血文字が現れます。すると純血の魔法族ではないマグル出身者の生徒が何者かに次々襲われていくのです。マルフォイから穢れた血であると罵られるハーマイオニーも標的となり、親友ロンの妹ジニーまでさらわれてしまうのです。ハリーは決死の覚悟で、スリザリンの純血主義に従い、マグルを排除するために飼われていた巨大な蛇・バジリスクが巣食う“秘密の部屋”を見つけ出し、闇の魔法使いヴォルデモート卿との直接対決にのぞむのですが……。

ハリー・ポッターと秘密の部屋

ダンブルドアを警戒し、記憶を日記に託したトム・リドル、後のヴォルデモート卿の過去がシリーズ第2作では明らかとなりました。まずその名前の由来。出自であるマグルの名前を嫌い、「トム・マールヴォロ・リドル(Tom Marvolo Riddle)」を「私はヴォルデモート卿だ(I am Lord Voldemort)」と並べ替えたのでした。そうして純血至上主義を固めていくわけですが、自身はあくまで“半純血”。トムがなぜ“スリザリンの継承者”となり、秘密の部屋を開けることが出来たのでしょうか。

それは彼の母親がスリザリンの創設者・サラザール・スリザリンの子孫であったからです。トムが蛇語を話すパーセルマウスなのも同じ理由によります。スリザリンがホグワーツを去る際に、秘密の部屋を作り大蛇バシリスクを住まわせたのは、純血ではない生徒たちを排除するためでした。父親がマグルで、半純血になってしまっても、偉大な祖先スリザリンの目的を完遂し、マグルを強く憎む恐るべき情念があったからこそ、トムは真の後継者となれたのだと考察できます。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

あどけなかったハリーも13歳になり、心身ともにたくましい成長をみせます。ダーズリー家ではちょっとした魔法を使っていたずらまで出来るまでに。同時に闇の力をより身近に感じるようにもなります。ダーズリー家を飛び出した夜にハリーが遭遇する黒い猛犬。そして両親を裏切ったとされる凶悪犯シリウス・ブラックがアズカバンから脱獄したという噂話。夏休みの最後に、不穏な空気を感じながらハリーの新学期は始まります。そして早々に、アズカバンの看守ディメンターに襲われるハリーですが、“闇の魔術に対する防衛術”の教授に新しく赴任したリーマス・ルーピンから「守護霊の呪文」を教わるようになります。ところが、このルーピンがきっかけで、ハリーは思わぬ“真実”を知ることになるのです。

ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

本作から前2作のクリス・コロンバス監督からアルフォンソ・キュアロン監督にバトンタッチ。それまでのファンタジー要素全開の雰囲気から一転、ロケーション撮影と陰影にとんだ色調を強めたリアリズム志向でより繊細な人間ドラマが描かれます。特に初登場のホグズミード村の雪景色がハリーたちの心理を際立たせます。しかし保護者からの許可証得られなかったハリーは、ホグズミードへの外出を禁じられてしまうのでした。

それを見兼ねたロンの兄・フレッドとジョージ兄弟が、ホグワーツの全てをあらわにする”忍びの地図”を授けます。ハリーの父親であるジェームズ・ポッターシリウス・ブラックリーマス・ルーピン、そしてピーター・ペティグリューによって作成されたこの地図が、いつもロンの側にいるペットの“スキャバーズ”の秘密を暴き、物語に巧妙なサスペンスを導入します。

そしてさらに、フレッドとジョージがハリーに地図の使い方を教える場面で、新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」の主人公の魔法生物学者ニュート・スキャマンダーの名前が確認出来るのです。なぜ彼がホグワーツを訪れていたかはファンの間でも議論されていますが、この時ニュートはすでに90歳を超えているのです。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット』(2005)

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

今年の休みは、ウィーズリー家の招待でクィディッチ・ワールドカップの観戦に来たハリー。有名選手の活躍を間近でみて興奮が冷めない中、夜空に突如闇のしるしが浮かび上がり会場は一気に混乱の渦に。ハリーはそのしるしを打ち上げた怪しい男を目撃するのですが、それが最近みる“例のあの人”の夢と関係しているのかどうか。そんな不安を抱えながら迎えた新学期は、およそ100年ぶりに開催される三大魔法学校対抗試合(トライウィザード・トーナメント)の話題で持ち切り。しかし出場資格は17歳以上。落胆する下級生たちでしたが、出場者を決める“炎のゴブレット”がなぜか14歳のハリーを選出してしまうのです。規則通り出場することになったハリーを待ち受ける様々な試練。そして夢でみた光景が近づきます。トーナメントの裏では、ヴォルデモート卿の部下が画策し、遂に例の“あの人”が復活するのでした。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

シリーズ第4作の監督は、マイク・ニューウェル。闇の帝王ヴォルデモート卿がついに復活を果たします。黒魔術によって大鍋からいよいよ姿を現す漆黒の姿は、ファンの期待を裏切らない悪の化身そのものでした。徐に杖を手にするヴォルデモートは、闇のしるしによって配下の者たちを一同に呼び寄せます。全員の左腕にドクロの口から蛇が吐き出されているしるしがあり、悪の力と蛇が関係付けられます。

ヴォルデモート卿が傍らにいつも連れているのも蛇の“ナギニ”です。しかしナギニはペットなどではありません。何者も愛さないヴォルデモートが唯一慈しむことから両者の“特別な絆”が伺えます。弱ったヴォルデモートがナギニの乳をむさぼり飲む姿が描かれた挿絵が「ハリー・ポッター映画大全」に掲載されています。新シリーズでもともとは人間であったことが明かされるナギニの謎がさらなる想像をかきたてます。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』(2007)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

闇の帝王ヴォルデモート卿の復活を信じようとしない魔法大臣コーネリウス・ファッジは、ハリーを嘘つき呼ばわりし、ホグワーツを退学にしようとしていた。しかし、“不死鳥の騎士団”メンバーに助けられ、退学を免れた。しかしファッジは、ハリーたちの動向を監視しようと“闇の魔法に対する防衛術”の担当教授として自らの側近である魔法大臣付上級次官ドローレス・アンブリッジを送り込みます。

実践授業を一切行わないアンブリッジの授業に危機感を募らせるハーマイオニーが有志で“ダンブルドア軍団”を結成。ハリーを講師として、闇の魔法に対する防衛術の実践練習を重ねていきます。秘密裏な活動を嗅ぎ付けたアンブリッジは、魔法省に対する反逆としてダンブルドアを連行しようとしますが、強力な魔法によってダンブルドアは難なく逃亡。

校長不在となったホグワーツではアンブリッジが全権を振るうこととなります。しかし、闇の勢力はすぐそこにまで迫っているのです。ハリーたちは学校を脱出し魔法省へ。騎士団のメンバーが集結し、ヴォルデモート卿の配下デスイーターたちとの死闘を繰り広げるが、犠牲者が出てしまう。そうして復讐心に燃えるハリーはヴォルデモート卿との直接対決にのぞみます。そこへダンブルドアが満を持して登場。ヴォルデモートを追い払い、ちょうどやって来た魔法大臣もしっかりとヴォルデモートの姿を確認し、こうして闇の帝王復活は動かぬ事実となったのです。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ヴォルデモート卿の復活によって闇の勢力の動きが本格化する本作では、騎士団が再結成されたり、ダンブルドア軍団が新たに組閣されたりと、ファンにはたまらない重要なパートとなりました。特に魔法省にある神秘部でのヴォルデモート卿とダンブルドアの激闘には悶絶するファンも多数。ちなみに本作からシリーズ完結までの4作品をデヴィッド・イェーツ監督が担当。同監督は「ファンタスティック・ビースト」シリーズ2作品の監督も務めています。

そしてピンク色の派手な出で立ちで初登場するドローレス・アンブリッジの憎たらしさも印象付けられました。アンブリッジが教授に就任した“闇の魔術に対する防衛術”の授業風景は散々なものでした。結局自滅していくのですが、どうもこの科目には担当した教授は1年と経たないうちに職を追われてしまうというジンクスがあります。騎士団のメンバーであるルーピンやムーディが就任した時も同様でした。

いつしか“呪われた科目”とまで言われるようなった理由はなんとヴォルデモート卿に原因があったのです。ホグワーツを優秀な成績で卒業した若きトム・リドルは、この科目の担当教授としての就職を希望しました。ところがホグワーツ内で唯一彼に疑いの眼差しを向けていたダンブルドアが猛反対。就職は見送られます。そして10年後、トムは再びホグワーツを訪ねています。しかしまたしても校長となったダンブルドアと口論になり、彼は学校を去っていきます。どうやらその日以来、トム・リドルの“呪い”によって“闇の魔術に対する防衛術”の担任の早期離職が相次ぐようになったようなのです。

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)

ハリー・ポッターと謎のプリンス

ホグワーツの新学期は恋愛ムード一色。ハリーやロンの恋路が気になるところですが、それをよそに闇の勢力の活動はいよいよ活発になり、その力がマグルの世界にまで波及するまでに。危機感を募らせたダンブルドアはヴォルデモート卿との“記憶”に事態収拾の糸口を見つけます。どうやら魔法薬学の新任教授ホラス・スラグホーンが重要な記憶を保持しているらしく、ハリーにその秘密を探らせます。優等生好きのスラグホーンはすぐにハリーに惚れ込みますが、ハリーがトム・リドルのことを執拗に尋ねると口を閉ざしてしまいます。彼はかつての教え子の恐るべき正体を見抜けなかったことを後悔していたのです。

しか必死の説得によってスラグホーンは真実を語ります。ヴォルデモート卿はスラグホーンから得た知識によって魂を切り裂き、“分霊箱”を完成させることで生き延びていたのです。もう猶予はありませんでした。ダンブルドアはすぐにハリーを連れ、決死の探索によって分霊箱の一つを見つけ出します。一方、ヴォルデモート卿から重大な使命を受けたドラコの母であるナルシッサ・マルフォイとの間に“破れぬ誓い”を結んだセブルス・スネイプは、ドラコの代わりにダンブルドアに死の呪いを浴びせるのでした……。スネイプは果たして敵なのか、味方なのか。

ハリー・ポッターと謎のプリンス

偉大な魔法使いアルバス・ダンブルドアの死が描かれる本作は、すべてのハリー・ポッターファンにとってあまりにショッキングな内容でした。おそらく映画の冒頭からすでに予感はしていたはずです。ダンブルドアの右手はなぜ黒く焼けこげていたのでしょう。分霊箱を破壊するのに“高い代償”を払ったとダンブルドアは言います。その理由は映画の中ではっきり描かれていません。ダンブルドアが破壊に成功したのはある指輪でした。“マールヴォロ・ゴーントの指輪”と呼ばれるその指輪は、トム・リドルの祖父であるマールヴォロ・ゴーントの所有物だったもので、リドルがマグルの父親を殺害した際に分霊箱にしました。それをダンブルドアがゴーント家で発見するのですが、指輪に嵌め込まれた黒い大粒の石が“死の秘宝”の一つである“蘇りの石”だとその時に気づきます。

すると亡くなった最愛の妹アリアナのことが頭をよぎり、思わず指に嵌めてしまったのです。指輪にかけられた強力な呪いによってダンブルドアは瀕死の重傷を負い、さらには寿命も大きく縮めてしまうことになります。スネイプの介抱によって何とか一命を取り留めたダンブルドアでしたが、指輪を嵌めた右手には痛々しい焼跡が残ってしまったというわけです。ダンブルドアのような人物にさえ抗えない”誘惑”があったというこのエピソードに、人間という存在の奥深さを思わず感じてしまいます。

ハリー・ポッターと謎のプリンス

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』(2010)

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

ダンブルドア亡き後、その意志を継いで分霊箱を探す旅に出たハリー、ロン、ハーマイオニー。すでに魔法省は闇の勢力の支配下に置かれ、安住の地はもはやどこにも見当たりません。ダンブルドアは三人に遺品を残していましたが、その意図するところが定かではないアイテムではうまく分霊箱を破壊出来ずにいました。そのあまりに過酷な状況で三人の疲労もピークに達し、ついには喧嘩別れまでしてしまいます。ところがダンブルドアはそこまで見越した上で三者三様のアイテムを残していて、すぐに三人を結びつけ、分霊箱の破壊にも成功します。そして「吟遊詩人ビードルの物語」にある「三人兄弟の物語」で、集めれば死を制する物となれると語られている、”死の秘宝”の伝説からヴォルデモート卿の真の狙いに気づきます。ヴォルデモート卿はその一つである“ニワトコの杖”を探していたのです。前の所有者であったダンブルドアの墓を暴き、杖を手にした闇の帝王・ヴォルデモート卿。こうして世界は闇の力によって再び恐怖の淵に沈みこんでいくのです。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

史上最強の魔法アイテムである“ニワトコの杖”に異常な執着を示したヴォルデモート卿ですが、死の秘宝の残り二つ、“蘇りの石”と“透明マント”にはどうやらあまり関心がなかったようです。蘇りの石にいたっては、自らの分霊箱に付随していたにも関わらず、その存在には気づかなったというのですから不思議でなりません。そもそも“”を知らない者にとってそれは必要なかったのでしょう。

死者を生き返らせたいと思うのは、相手を愛していたからに他なりません。原作者のJ・K・ローリングは作品の最も大切なテーマとしてやはり愛をあげていますが、ハリーやダンブルドアは愛に生きた者たちです。彼らの心には死者への強い想いが未だ消えずに残っています。死の秘宝の三つを所有したこがあるのは実はハリーとダンブルドアだけです。それは、彼らだけが“死を制する者”に相応しく愛を持ち続けたからなのでしょう。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

いよいよ魔法戦争の火蓋が切って落とされます。ニワトコの杖を手にしたヴォルデモート卿であったが、思うように威力が発揮できないでいました。スネイプが杖の持ち主であることが原因と考えたヴォルデモート卿はすぐさま彼を殺害する。その場に居合わせたハリーは、スネイプの記憶によってある真実を知ることになります。さらには自分こそが分霊箱の一つであったという衝撃の事実も突きつけられますが、持ち前の強い勇気で死を覚悟し、自らヴォルデモート卿の前に出向くのです。ニワトコの杖から放たれた死の呪文を受けるハリー。ハリー・ポッターが死んだ……。全員が悲しみに暮れます。ところが、ハリーは死んでいなかったのです。この奇跡にはさすがの闇の勢力側も怯み、離反者が続出。

ハリーとヴォルデモート卿は最後の決戦に挑みます。その頃、ホグワーツ内では激戦が繰り広げられ、騎士団側は苦戦を強いられていましたが、ネビル・ロングボトムが最後の分霊箱であるナギニの破壊に成功します。ハリーとヴォルデモート卿の呪文が激しくぶつかり、均衡状態に。しかしニワトコの杖は“直前呪文”によって自分が真の所有者であることを知ったハリーに味方し、みるみるハリーの呪文が優勢となります。ヴォルデモートは押し返されてきた死の呪文を自ら浴び、最期ははかなく散っていきます。魔法界を恐怖で支配し続けた闇の帝王は完全に消滅。ハリーはニワトコの杖を手にしますが、誰のためにもならないと言って投げ捨ててしまいます。こうして魔法界に再び平穏の日々が取り戻されたのでした。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

遂に完結を迎えたシリーズ最終章では、ヴォルデモート卿の死の呪文を受けたにも関わらずハリーが死んでいなかったことに多くの観客が疑問を覚えたのではないでしょうか。

その理由は三つあります。まず分霊箱であったハリーの肉体は傷つけられずに、ヴォルデモートの魂の一部だけが破壊されたこと。さらにニワトコの杖が、所有者であるハリーに忠誠を示したため、所有者を死の呪いを与えることはなかったこと。そしてもう一つ、魔法界の成人年齢である17歳までしか効力はないはずの母・リリーの“保護呪文”が未だに有効であったことが挙げられます。最後の”保護呪文”に関しては、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でヴォルデモート卿が復活の際、当時14歳であったハリーの血を取り込んだために呪文の効力が結果的に保持されることになったと考えられます。またこの呪文は死を覚悟した者の“愛”の深さが試される強力な魔法でもあります。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2

「ハリー・ポッターと死の秘宝」の原作では、実はラストの決戦場面でハリーとヴォルデモート卿との間にちょっとしたやり取りがあります。一度呪文を切り離したヴォルデモート卿がハリーに愛について問いかけるのです。お前は愛を知らない……、可哀想な奴だ……。「不死鳥の騎士団」の神秘部での戦いでハリーからそう言われたヴォルデモート卿は何を思っていたのでしょうか。この会話は映画では描かれませんでしたが、迫真の映像表現によってハリーが抱き続けた愛は確実に“カタチ”になっていました。

それは原作者であるJ・K・ローリングがシリーズを通して伝えたかった永遠のメッセージでしょう。原作者自ら、脚本を担当している新シリーズ「ファンタスティック・ビースト」ではそうした一連のテーマがより掘り下げられていきます。最新作は来年公開予定ですが、旧作を含めたシリーズ全作を通して、もう一度観直してみてはいかがでしょうか。

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