バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のDVDが、TSUTAYAにて2/20から先行レンタルされる。“タイのアカデミー賞”とも称されるスパンナホン賞で監督賞を含む史上最多の12部門を受賞するほど高い評価を得た本作は、世界16の国と地域で大ヒットを記録。
日本でも、9月22日の公開初日には新宿・武蔵野館のみの上映だったにもかかわらず、口コミを通じて評判が広まり、公開館数が110館を突破。さらに人足の途絶えない武蔵野館では驚きの5ヶ月間連続上映というロングランを記録した、タイ映画のイメージを刷新する異色のカンニング・クライム・エンタテインメント作品だ。
タイから世界へ!? 天才女子高生が仕掛ける史上最大・最難関のカンニングトリックとは?
優秀な成績が認められ、特待生として進学校へと転入を果たした主人公の天才女子高生・リン。そこで出会ったグレースと仲良くなったリンは、彼女のためにカンニングの手助けをしてしまう。始まりは答えの書いた消しゴムを渡すという定番のかわいいものであったが、この一件がグレースの彼氏・パットの耳に入ってから事態は急変。テスト中に、たくさんの学生たちに解答を伝え、その対価を受け取るというカンニングビジネスへと拡大していく。
本作の映画としての新しさは、カンニングを“する”側ではなく、“させる”側に主人公を置いたことにあるだろう。リンが頭を働かせ、いかにバレないように答えを教えていくかは本作の見所の1つだ。そして高校3年になったリンは、アメリカの大学留学の登竜門となる大学統一入試・STICの会場を舞台に一大トリックを仕掛ける。世界規模の試験で当然カンニングの難易度も上がるなか、リンは自身と双璧を成す天才であり、彼女と因縁深い優等生・バンクの手を借り、史上最大のミッションに挑戦するのだが……。
- ■天才的頭脳を持つ女子高生がクラスメイトのカンニングでビジネスをする。カンニングの方法がまた天才的!うまくいくか、いかないかドキドキハラハラでめちゃくちゃ楽しめた!あー面白かった!!(Yokoyamaさん)
- ■試験の規模が、定期考査→学年末テスト→STIC(米大学入試の国際統一試験)へとハードルが高くなるにつれて、不正行為の方法もレベルアップ↗️不謹慎ですが、ワクワク、ドキドキ、そのテクニックに感心してしまいました!(62335cinema5さん)
- ■最高なサスペンス、というよりクライム?ムービーでした。カンニングをあんなエキサイティングなストーリーに仕上げる発想が凄かったです。試験場が一種の戦場となって役者の表情、汗からはかなりの緊張感を与えてくれました。鉛筆の音がズシズシと響きました。(watarihiroさん)
クライマックスの28分にも及ぶカンニングシーンは手に汗握るドキドキの展開!
学校の試験は誰もが経験したことがあるもの。試験監督である教師が見回りをするなか、静まりかえった空間でひたすら問題を解くという緊張感のある空気は思い出すことができるだろう。学校生活では重要な位置を占めるテスト。しかし、その光景自体は非常に地味なものである。果たしてその空間を映画としておもしろく描くことはできるだろうか。そこに果敢に挑んでいるのが本作だ。
マークシートを塗りつぶす鉛筆の音、紙をめくる音、息遣いに足音など、環境音を巧みに際立たせながら緊迫した状況を再現し、カンニングが成功するかどうかのスリルをかき立て、観る者の興味を引きつけ続ける。
この実にスタイリッシュな仕上がりは、アクションや芸術映画のジャンルが強いタイ映画のイメージを更新する、第一級のエンタメ作品と言って差し支えない会心の出来であり、高校生版『オーシャンズ11』 ×『ミッション:インポッシブル』との賞賛の声が上がるほど。
監督は本作が長編2作目となる37歳の俊英ナタウット・プーンピリヤ。デビュー作がアカデミー賞外国語映画賞のタイ代表作品に選ばれるほどの実力の持ち主である彼が描いた、クライマックスのカンニング劇は、リンを精神的にも肉体的にも追い込み、手に汗握ることは必至だ。友情、親子の愛、大金や将来もかかった頭脳戦の結末はいかに? そして迎える意外なエンディングにあなたはどんな感想を持つだろうか。
- ■28分間に及ぶカンニングシーンに脇汗が止まらない。ハラハラドキドキ、オェーッってなる。受験とはまさに命がけの戦争だ。スリリングで最後まで目が離せない。不正行為なのに、何とかバレずに済んでくれと祈ってしまう。(クモ怪人さん)
- ■カンニングシーンはもちろん、ただマークシートを塗り潰すだけの描写すらカッコいい!編集のテンポも良く130分とそこそこな上映時間ですが、全く長いと感じませんでした!(てでぃはるさん)
- ■とにかくスタイリッシュな映像表現とエキセントリックな音楽だけで「かっこいい!」と思えるのに、内容も飽きさせない。大学統一試験「STIC」の巧みな技を使うカンニングの展開28分は息を飲む連続だ。カンニングなんて悪いことなのに、不謹慎ながら「成功しろよ」と応援してしまう。(夜空のパンケーキさん)
何度でも見返したくなる魅力ある俳優陣と、実話をベースにした多面的な物語
クールでクレーバーな魅力あふれるリンを演じたのは、本作が映画初出演となるチュティモン・ジョンジャルーンスックジン。本作の始まりと終わりでは、彼女の対する印象がガラっと変わる人も少なくないだろう。その演技力は各国の映画祭で評価され、数多くの主演女優賞・新人賞を獲得。今アジアで最も注目される女優となった。
「経験を問わず役柄に合った俳優をキャスティングした」と監督が語るように、本作のキャストは主要4キャラクターだけでなく、父親や教師に至るまで隙がなく、魅力的だ。この作品で初めて知った俳優にもかかわらず、“この役にはこの人しかいない”と思わせてくれる外見と、その役に必要な演技力を兼ね備えた配役で、作品への説得力と没入感をアップさせている。
さらに、この作品が中国? ??実際に起きた集団不正入試事件をモチーフに作られているというから驚きだ。アジアで社会問題となっている受験戦争や、格差社会が深刻化するタイの世相を反映させ、現代社会に警鐘を鳴らしながら、純粋にエンタテインメントとしても楽しめる作品へと仕上がっている本作。どうやらこの作品への語り口は尽きそうにない。
現在、「TSUTAYA TV」でデジタル先行配信中。DVDは2/20(水)からTSUTAYAで先行レンタル予定。劇場で観た人もそうでない人も、ぜひこのクライムムービーを動画配信やDVDで楽しんでほしい。
- ■リンちゃんはじめ、キャスティングも好みでした。グレースはちゃっかり可愛いし、バンクも最初の品行方正な正統派からラストにかけての心の変わり方もとても良くて、普段あんまり映画を観ないような人にも、とても観やすくって、割と長めの尺なのに見始めるとあっという間に終わっちゃう感じもとってもおすすめです。(ERIさん)
- ■主人公リンを演じたチュティモン・ジョンジャルーンスックジンはモデル出身というだけあって手足が長いエキゾチックな美人ぷりが印象的。序盤のおぼこい姿からカンニングのたびに自立と黒い自信を深めて、見た目が冷たい美人に変貌していくグラデーションもよかった。役柄が左利きのため、左手での筆記を特訓したとか。今作が演技デビュー作とは驚き!他にもバンク役のチャーノン・サンティナトーンクン、グレース役イッサヤー・ホースワン、グレースの彼氏パット役ティーラドン・スパパンピンヨーら主演4人は演技経験が浅い人ばかりで、オーディションで丹念に選ばれた人のようで見事にハマってた。(ゆみこさん)
- ■金のために、カンニングという悪事を正当化していたリンを、本来の人の生き方に引き戻そうとする父親の姿が感動的で、いつの時代でも、どんな間違った社会でも、親の子への愛は不変である事を思い知らされた。(TOSHIさん)
◆映画『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』information
あらすじ:小学生の頃からずっと成績はオールA、さらに中学時代は首席と天才的な頭脳を持つ女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)。裕福とは言えない父子家庭で育った彼女は、その明晰な頭脳を見込まれ、晴れて進学校に特待奨学生として転入を果たす。新しい学校で最初に友人となったグレースを、リンはテストの最中に“ある方法”で救った。 その噂を聞きつけたグレースの彼氏・パットは、リンに“ビジネス”をもちかけるのだった。それは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに代金をもらう――というもの。“リン先生”の元には、瞬く間に学生たちが殺到した。リンが編み出したのは、“ピアノレッスン”方式。指の動きを暗号化して多くの生徒を高得点に導いたリンは、クラスメートから賞賛され、報酬も貯まっていく。しかし、学校が誇るもう一人の天才・生真面目なバンクとの出会いが、波乱の種に。そのビジネスの集大成として、アメリカの大学に留学するため世界各国で行われる大学統一入試「STIC」を舞台に、最後の、最大のトリックを仕掛けようとするリンたちは、バンクを仲間に引き入れようとするが…。
上映時間:130分
▼TSUTAYA TV デジタル先行配信中
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▼2月20日(水)よりTSUTAYA先行でDVDレンタル開始
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