「セント・パトリックス・デー」って知ってる?3月17日は緑のビールを飲みながらアイルランド映画を見よう!

映画観て、絵描いて、ハイッ!

フクイヒロシ

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日本ではまだ広く知られてはいませんが、3月17日はセント・パトリックス・デー (Saint Patrick's Day) と呼ばれる世界的なお祭りの日です。緑色の扮装でパレードしたり、緑色のビールを飲んだり川を緑色に染めたりと、街中が緑色に染まります。起源はアイルランドですが今や世界各国で大々的に行われており、東京の表参道でも行われる東京セント・パトリックス・デイ・パレードはアジア最大と言われており今年で26回目になるそうです。

では、今回はアイルランドのお祭りセント・パトリックス・デーアイルランド映画をご紹介します!

セント・パトリックス・デーって?

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セント・パトリックス・デーは古くから祝日なっており静かに祝う日でしたが、1996年にはアイルランド政府主体で盛大にパレードやフェスティバルが開催されるようになり、現在では世界各地でも行われ、日本でもアイルランドとの友好のために20年以上前から開催されています。今後も世界中で暮らすアイルランド移民たちが祖国を想い、今住んでいる国の人との文化交流の場としてさらに盛り上がっていくことでしょう。

聖パトリックってどんなお方?

セント・パトリックス・デーである3月17日は、5世紀にアイルランドで初めてキリスト教を広めた司教の聖パトリックの命日です。聖パトリックはアイルランドに365の教会を立て、「アイルランドの使徒」とも呼ばれる聖人です。賛美歌の作曲もする才能の持ち主で、何世紀も前から聖パトリックを祝う伝統がアイルランドにはありました。

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なぜ緑?なぜクローバー?なぜあの衣装?

なぜ緑?

セント・パトリックス・デーと言えば“緑”!これはアイルランドの美しい緑の自然に由来しているそうです(諸説あるようですが)。緑の衣装と緑のドリンクやフードまでは分かるのですが、川や噴水までもが緑に染められているのには驚きます。これはフルオレセインという無毒性の色素で、日本では入浴剤に使われたり、サスペンス映画でよく見かける「事件現場の血痕探索」で使われるものです。

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なぜ三つ葉のクローバー?

正確にはシャムロック(葉が3つに分かれている草の総称)のことで、シャムロックはアイルランドの国花に指定されています。聖パトリック司教が“三位一体(父なる神・神の子・聖霊)”の説明をするときにシャムロックを使ったことからもセント・パトリックス・デーのアイコンになっているとのことです。

なぜあの衣装?

パレードでは全身緑で大きな帽子に茶色(もしくはオレンジ)のヒゲの扮装をしている人を見かけますが、あれはアイルランドに伝わる妖精レプラコーンです。『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でもクィディッチという競技のアイルランドチームのマスコットとして登場しています。

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世界や日本への広がり

世界各国で盛大なイベントが行われていますが、アメリカではシカゴ市警察がシャムロック入りの警察バッチをつけたり、大リーガーが緑色の特性ユニフォームを着たりしています。

日本でも、全国各地でパレードやフェスティバルを行われています。東京タワーや三重県伊勢市の大鳥居も緑色にライトアップされるなど、春の訪れを感じながら日本とアイルランドが文化交流する場として広がっています。

(参考:アイリッシュ・ネットワーク・ジャパン https://www.inj.or.jp/)

アイルランド映画を紹介

一方、アイルランド映画界の方へ目を転じてみると、アイルランド出身の俳優にはリーアム・ニーソンやコリン・ファレルシアーシャ・ローナンなど日本でも人気の俳優も多いですし、アイルランド映画シングストリート 未来へのうたは日本でヒットしました。また、毎年4月にはアイルランドで日本映画祭(Japanese Film Festival も開催されており、毎回その規模を大きくしているようです。

では、オススメのアイルランドを舞台にした映画を3本ご紹介します!

Filmarksでも4.1の高評価『シングストリート 未来へのうた

シングストリート

1985年。大不況下のアイルランドの首都ダブリン。家計のせいで転校させられた14歳の主人公コナーは、転校先の学校でイジメに遭ってしまいます。人生最悪の時を過ごす彼の楽しみはミュージックビデオを観ることと美少女のラフィーナの気を惹くこと。

ある日、ラフィーナを誘うために「僕のバンドのMVに出演してくれ」と頼むと意外にもラフィーナはそれを快諾したからさぁ大変。コナーは友達を集めて急ごしらえのバンドを結成しますが……。

とにかく音楽が最高! ジョン・カーニー監督の映画のオリジナル曲は全っ部素晴らしいのですが、シングストリート 未来へのうたは、14歳の少年コナーの心情をそのまま表現した甘酸っぱい歌詞が大きな魅力。オトナたちが忘れてしまったけどかつては絶対にあった純粋にこじらせた恋心を観せて(聴かせて)くれる爽やかな青春映画です。

シングストリート

低予算ながら口コミで大ヒット!主題歌は第80回アカデミー賞・歌曲賞受賞『ONCE ダブリンの街角で

ONCE ダブリンの街角で

こちらも『シングストリート/未来へのうた』ジョン・カーニー監督作です。この作品でジョン・カーニー監督世界的な注目を集めました。主題歌『Falling Slowly』はこの映画の全てを表現したようなバラードで第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞。サウンドトラックもグラミー賞の候補になりました。

30代のストリートミュージシャンの男性とチェコ移民の花売りの女性という、それぞれ少し事情を抱えて、世間の荒波にも揉まれてきた二人の切ない数日間の物語です。低予算らしい手持ちカメラでのゲリラ的な撮影は主演の二人の存在感をよりリアル映しています。胸を締め付けられる切なさもあり、新たな一歩を進む勇気もくれる一本です。

可愛らしくも毒っ気のある集団詐欺コメディ『ウェイクアップ!ネッド

ウェイクアップ!ネッド

アイルランドの思いっきり田舎の人口52人(ほとんどおじいちゃんかおばあちゃん)しかいない村のお話。あるおじいちゃんが宝クジが当たった直後びっくりしすぎてショック死。当選金額は日本円にすると12億円! この12億円を村のものにするために、別のおじいちゃんが死んだおじいちゃんになりすまして村中のおじいちゃんとおばあちゃんたちが一丸となって嘘を重ねていきます。しかしそこに宝クジの調査委員が来て……。

アイルランドの実力派の老優たちによる92分のほのぼの物語かと思いきや、意外とブラックな展開にもなっていくので気が抜けません……。アイルランドの雄大で素朴な自然を背景に、可愛らしくも毒っ気のあるコメディ映画となっています。

3月は日本各地でセント・パトリックス・デーのイベントが行われます。これを機にアイルランドを身近に感じてその文化に触れてみましょう!

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