愛とトラウマ、再生と喪失。坂本礼が世に放つ衝撃作『二人静か』11月4日(土)公開決定

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瀬々敬久(鈴木俊久/南極1号)監督に師事し、映画監督として、またプロデューサーとして数々のインディペンデント作品と監督をサポートし続けている坂本礼監督8年振りの新作『二人静か』が、2023年11月4日(土)より公開されることが決定。併せて、場面写真が公開された。

【公開決定】『二人静か』(2023)

行方不明となった娘を探し続ける夫婦と、そこに現れた妊娠中の若い女性。不安な時代に抗う肌と肌のぬくもり、不条理な運命に翻弄される夫婦の物語を描いた本作は、一見特異なシチュエーションながら決して絵空事ではない、明日誰もが陥ってもおかしくない不安な時代を反映している。

監督を務めるのは、ピンク映画という修行期間を経て監督になった最後の世代であり、『乃梨子の場合』(14)、『夢の女 ユメノヒト』(15)などを手がけてきた坂本礼。

現実に直面した複雑な感情のゆれを表情と佇まいと動きで表現し、重い設定をリアルな映画空間に変えていくのは二人の主演俳優。次第に壊れてゆく涼子役に『夏の娘たち~ひめごと~』(17)、『カウンセラー』(21)の西山真来。その彼女を無言の愛で受け止める雅之に『ぼっちゃん』(12)、『愛しのノラ 幸せのめぐり逢い/愛しのノラ 幸せをはこぶ猫』(17)の水澤紳吾。夫婦の前に現れた身重の女性・莉菜役にドラマ『まんぷく』(18)、『ケイジとケンジ 所轄と地検の24時』(20)のぎぃ子。奨学金返済のためにパパ活に走る華役に新鋭の裕菜。ほかに伊藤清美佐野和宏川瀬陽太小林リュージュら個性派俳優が脇を固めている。

【場面写真】『二人静か』

また、併せて公開されたのは10点の場面写真。

映画『二人静か』は、2023年11月4日(土)K’s cinema(新宿)ほかロードショー。

『二人静か』あらすじ

出版社に務める雅之とその妻の涼子。どこにでもいる平凡な夫婦の生活は5年前を境に一変した。5歳になる娘の明菜はある日突然姿を消し、今日まで行方知れずのまま。あの日娘を預けた涼子の父・丈志を涼子は恨んだが、認知症の進んだ父は涼子の母・初恵に介護されている。そして娘の行方不明を機に雅之と涼子の仲は修復不可能なまでに冷えきっていた。わずかな手がかりを求めて街頭に立ち、道ゆく人に情報提供を呼びかける夫婦はチラシ配布を手伝ってくれる莉奈と出会う。涼子は子供のいなくなった心の空虚を埋めるかのように、出産を控えた彼女との交流にのめり込むが……。

監督:坂本礼
出演:西山真来、水澤紳吾、ぎぃ子、裕菜、伊藤清美、佐野和宏、川瀬陽太、小林リュージュ
配給:株式会社インターフィルム

(C)坂本礼

※2023年9⽉6⽇時点の情報です。

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