【映画好きなら知らなきゃ損】最強のVODサイト!?「MUBI」が熱い!

Nobody's Perfect.

久保田和馬

先日日本に初上陸したNetfrixをはじめ、AmazonプライムビデオやHuluなど、最近は映画館でもレンタルビデオでもなくVOD(ビデオ・オン・デマンド)で映画を観るということが主流になってきました。

そんな中で、日本ではごく一部の映画ファンにしか浸透していないMUBIというVODサイトがあるのをご存知でしょうか。今回は、映画ファンなら問答無用で登録すべきMUBIの魅力についてご紹介いたします。

MUBIって何?

すくそ

MUBIは2007年に誕生した、VOD配信サイト/アプリケーションで、現在は世界中で700万人の映画ファンによって愛用されています。

VODによる映画の配信だけでなく、データベースとしての機能も充実しており、作品のレビューを投稿したり、好きな監督や作品のリストをまとめるだけでなく、自分の好きなテーマで映画作品リストを作成することも可能で、それを全世界に共有できるという、映画SNSとしての側面ももっております。

登録料は月々たったの600円。最初の30日は無料体験もできます。

映画ファン垂涎のラインナップ

他のVODサイトとの圧倒的な違いは2つあります。

随時見れる作品は30本のみ

1つは、観ることができる作品が随時30本しかないこと。1日1本ずつ追加され、30日後には観られなくなります。

「え?少なくない?」とか「それでは観たい映画が観られない」と思う方もいるかもしれませんが、1日1本映画を観る習慣をつけたいという向上心のある人や、とにかく色んな映画が観たいと思う人にとって、他のVODサイトのように膨大な作品の中から観たい映画を選ばなくてはいけないのはかなり骨の折れる作業。

毎日日替わりで良質な作品を提案してくれるので、どの映画がアップされるのか、毎日の更新がとても楽しみになります

日本では見るチャンスがない作品が充実

もう1つは、そのラインナップがとても充実していることです。

サイレント映画から往年の名作、日本に未上陸の新作や、長編短編国籍を問わず幅広い作品が日々更新され、その多くが日本では観ることができない、またほとんどみるチャンスがない貴重な作品ばかり。

すぐに観るのも、配信終了ギリギリに駆け込んで観るのもよしと、多様な楽しみ方ができます。もちろんスマートフォンでも視聴可能なので、短編作品は通勤通学の電車の中で気軽に楽しむことができます。

基本的に英語音声の作品には字幕はついておりませんが、それ以外の言語の時は英語字幕。時々日本語字幕がついている作品もありますので、とても親切です。

現在視聴可能なコンテンツ

現在(2015年10月13日時点)観ることができる30本の中から、何本か紹介しようと思います。

『ノーウェア』グレッグ・アラキ

あらき

出典:Wikipedia 

日本でも人気の高い、南カリフォルニア大学出身の日系人監督グレッグ・アラキ。98年に日本でも公開された本作は、そのあと国内ではソフトリリースされていません。

そもそも彼の作品でDVDで観られるのは『ドゥーム・ジェネレーション』のみで、素晴らしいデビュー作『途方にくれる三人の夜』など数本がレンタルVHSで観られるのみの現状。こちらは10月25日まで視聴可能です。

『ラ・ポワント・クールト』アニエス・ヴァルダ

ヌーヴェルヴァーグ唯一の女性作家アニエス・ヴァルダの長編デビュー作も、現在視聴可能(10月26日まで)。

この作品は、ヌーヴェルヴァーグ最初の長編劇映画として知られ、映画史的に極めて重要な作品です。海外ではクライテリオンを始めソフト化されておりますが、日本国内ではソフト化はおろか、上映機会すら全くない作品になっております。

編集を務めたのは昨年亡くなった『去年マリエンバートで』で知られるアラン・レネと、現在鑑賞機会のほとんどない幻のパルムドール受賞作『かくも長き不在』のアンリ・コルピという豪華な布陣です。

『その日』ラウル・ルイス

るいす

出典:Wikipedia

2011年に亡くなった南米映画界の鬼才ラウル・ルイス。100本以上の監督作がありながら、日本に上陸した作品はごく僅か。

DVDレンタルで観ることができるのも晩年の『クリムト』『ミステリーズ運命のリスボン』の2本だけというレアな存在でありながらも、各国を渡り歩き、名優たちとタッグを組んだ彼は映画界には極めて重要な作家であります。こちらは10月31日まで鑑賞可能です。

『ぼくのエリ、200歳の少女』トーマス・アルフレッドソン

ぼくえり

日本でも2010年に公開されヒットを記録し、ハリウッドリメイクもされた北欧スウェーデン製作の切ないヴァンパイア映画の秀作が11月1日まで配信中。

日本では物語の核心に触れるシーンの一部にボカシ修正が施されておりましたが、こちらで配信されているのは修正なしのオリジナル版。衝撃的なシーンではありますが、本作のファンの方は一度オリジナル版を観てみるのもいかがでしょうか。

『St.Nick』デヴィッド・ロウリー

昨年日本公開されるやいなや、批評家や映画ファンから絶大な評価を得た『セインツ –約束の果て–』のデヴィッド・ロウリー監督の長編デビュー作も11月4日まで配信中。

もちろん、日本には未上陸の貴重な作品です。ロウリー同様に、今後ブレイクが期待されるインディペンド系の作品をいち早く観ることができるのもこのサイトの魅力。以前は先日『マイティ・ソー3』の監督に抜擢されたタイカ・ワイティティの初期短編も配信されていたり、新進気鋭の映画作家を発見することができます。

MUBIでしか観られない今年最大の注目作

そして、10月9日より新たに配信されたのが、今年日本でも『インヒアレント・ヴァイス』が公開されたポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『JUNUN』

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以降のアンダーソン作品で音楽を務める、Radioheadのジョニー・グリーンウッドがイスラエルのミュージシャン、シャイ・ベン・ツールとのコラボレーションとなる楽曲のレコーディング風景を収めた55分のドキュメンタリーフィルム

これまで7本の長編フィルムを手がけているポール・トーマス・アンダーソンは、いくつかの短編を制作してきましたが、本作が初のドキュメンタリー映画。

冒頭の演奏シーンから一気に惹き込まれる秀逸なカメラワークに、全編通して流れ続ける優雅な民族音楽が魅力。是非とも自宅でヘッドフォンをして大音量で楽しんでいただきたい傑作です。しかも、台詞は少ないながらも、日本で登録したユーザーは日本語字幕で見ることができるのです。

 

紹介した作品以外にも、まだまだ多くの作品を楽しむことができるMUBI。VODを観たり、リストを制作したり、海外の映画ファンと交流したりと、様々な方法で楽しめます。映画好きの方、特に洋画が好きな方にはオススメです!

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  • SAYACANDY
    5
    冒頭の初ホアキンがゆっくり顔の向き変えるシーンと ラストの薄暗いとこにいるホアキンが リヴァーにめっちゃ見えた。゚( ゚இ‸இ゚+)゚。 これはもうめっちゃのめり込んで観れた 伏線全て綺麗に回収していてブラボー… 登場人物の名前が覚えられなくで 誰が誰だっけ?ってたまになるが…笑 ゆるい私立探偵だったけど レストランの交渉シーンまじで痺れた… 熱い男だぜ… ハリウッド系好きな人は 多分観てられないとおもう
  • てっちゃん
    3.7
    PTA!PTA! ということでPTA作品です。 ホアキンフェニックスさんとのタッグでぶち上がった前作"ザ・マスター"に続いての本作。 さて本作。 どこから書いていけばいいのかなと思うくらいに感想を述べるのが難しい部類のやつ。 時間が全くないってのもあるけど、本作を観るだけで1週間くらい掛かった。 作品自体が長いってのもあるんだけど、なんだか集中して観るのには疲れるし、集中力が持続しないというか、、そんな感じ。 だけども面白くないわけではもちろんなく、笑えるし、かっこいいし、複雑で意味わからなくなってくるけどそれが心地よい感じ。 それは話が途切れ途切れというか、繋がっていかないというか、、、ようするにあまり意味が分からないから、ちょっとずつ観ていくのが、自分には合ったのもあるんでしょう。 私は全く存じ上げませんでしたが、トマス・ピンチョンさんという作家さんの原作があり、それをPTAさんが映画化を熱望して実現したのだとか。 もともとの原作が非常に難解で、複雑なお話しみたいなので、本作もこれを受け継いだのでしょう。 ここに本作を観るにあたって主演を務めたホアキン・フェニックスさんの御言葉を、 「物語を理解するのではなく、物語の中に巻き込まれて、混乱すること」 「原作を読み終えてから脚本を読んだんだ。その後2回目を読もうとしたんだけど、途中でこれはあまり知りたくないな、と思ってしまった。何が起こっているのか知るんじゃなくて、混乱したかったんだ」 と語っている。 まさにそう!私の思っていたことはそれだ!!ってことを語ってくれた。 本作は頭でっかちになって、なんだこれ?全然分かんねえよ、、って観るのが、面白くてそれを狙って作られたのだと思う。 なので全く意味の分からんことは分かったけど、その先を書けよ!と思われるかもしれないが、それ以上がない作品だから、書きようがないのだ(理解できるほどの頭を持っていないので、それらしい理由です)。 それでも視覚的や聴覚的に分かることを。 PTA監督さんは、音楽を非常に効果的に、且つ印象的に、さらにはかっこよく使うのに非常に長けているなと感じているけど、本作でももちろんそこは絶好調にみせてくれています。 あと、いちいちかっこいいショットの連続には嬉しくなってしまう。 今、自分はPTA作品を観ているのだ!という高揚感に包まれる。 そこにヒッピーに扮するホアキン・フェニックスさんのクレイジーな演技。 彼がさらに物語を混乱へと導いてくれるのは、間違いないでしょう。 キャサリン・ウォーターストンさんのどこか悲観的な演技も流石ですよね。 ジョシュ・ブローリンさんも、圧倒的な威圧感とどこか温かみがある感じ、良いですね。 最後の描写が実に素晴らしい。 過去をしっかりと受け止めつつも、明らかに変わったとしても、それが壊れていていようと、生きていく姿が実に気持ち良く前向きに描かれている。 鑑賞後の、不思議な高揚感はこれが正体だったんだな、と書いていて思いました。 PTA作品でも、異質な部類に入る作品ではないでしょうか。
  • 麦酒
    4
    ピンチョン原作だから相当な集中力がないと筋が追えないけど、筋なんか追わなくても面白い。 娼館とか、愛人の刺繍が入ったネクタイが並んでるシーン面白い。あと日本語で「パンケキモットヨコセ!」って叫ぶ警察官
  • RyoFurukawa
    3.3
    むずすぎる。 もうちょい腰を押しつけてみたい。
  • 飛べない豚
    2.9
    自分が理解できないからって必ずしも作品がダメなわけじゃないことは重々承知しているのですが…。2回観たけど全く理解できなかった。ヤク中の探偵が主人公なんだけど、次から次へと色んな名前が出てきて置いてきぼり。タイトルは「内在する欠陥」という意味らしいけど…( ゚д゚)ポカーン。
インヒアレント・ヴァイス
のレビュー(7749件)