【映画好きなら知らなきゃ損】最強のVODサイト!?「MUBI」が熱い!

2015.10.15
雑学

Nobody's Perfect.

久保田和馬

先日日本に初上陸したNetfrixをはじめ、AmazonプライムビデオやHuluなど、最近は映画館でもレンタルビデオでもなくVOD(ビデオ・オン・デマンド)で映画を観るということが主流になってきました。

そんな中で、日本ではごく一部の映画ファンにしか浸透していないMUBIというVODサイトがあるのをご存知でしょうか。今回は、映画ファンなら問答無用で登録すべきMUBIの魅力についてご紹介いたします。

MUBIって何?

すくそ

MUBIは2007年に誕生した、VOD配信サイト/アプリケーションで、現在は世界中で700万人の映画ファンによって愛用されています。

VODによる映画の配信だけでなく、データベースとしての機能も充実しており、作品のレビューを投稿したり、好きな監督や作品のリストをまとめるだけでなく、自分の好きなテーマで映画作品リストを作成することも可能で、それを全世界に共有できるという、映画SNSとしての側面ももっております。

登録料は月々たったの600円。最初の30日は無料体験もできます。

映画ファン垂涎のラインナップ

他のVODサイトとの圧倒的な違いは2つあります。

随時見れる作品は30本のみ

1つは、観ることができる作品が随時30本しかないこと。1日1本ずつ追加され、30日後には観られなくなります。

「え?少なくない?」とか「それでは観たい映画が観られない」と思う方もいるかもしれませんが、1日1本映画を観る習慣をつけたいという向上心のある人や、とにかく色んな映画が観たいと思う人にとって、他のVODサイトのように膨大な作品の中から観たい映画を選ばなくてはいけないのはかなり骨の折れる作業。

毎日日替わりで良質な作品を提案してくれるので、どの映画がアップされるのか、毎日の更新がとても楽しみになります

日本では見るチャンスがない作品が充実

もう1つは、そのラインナップがとても充実していることです。

サイレント映画から往年の名作、日本に未上陸の新作や、長編短編国籍を問わず幅広い作品が日々更新され、その多くが日本では観ることができない、またほとんどみるチャンスがない貴重な作品ばかり。

すぐに観るのも、配信終了ギリギリに駆け込んで観るのもよしと、多様な楽しみ方ができます。もちろんスマートフォンでも視聴可能なので、短編作品は通勤通学の電車の中で気軽に楽しむことができます。

基本的に英語音声の作品には字幕はついておりませんが、それ以外の言語の時は英語字幕。時々日本語字幕がついている作品もありますので、とても親切です。

現在視聴可能なコンテンツ

現在(2015年10月13日時点)観ることができる30本の中から、何本か紹介しようと思います。

『ノーウェア』グレッグ・アラキ

あらき

出典:Wikipedia 

日本でも人気の高い、南カリフォルニア大学出身の日系人監督グレッグ・アラキ。98年に日本でも公開された本作は、そのあと国内ではソフトリリースされていません。

そもそも彼の作品でDVDで観られるのは『ドゥーム・ジェネレーション』のみで、素晴らしいデビュー作『途方にくれる三人の夜』など数本がレンタルVHSで観られるのみの現状。こちらは10月25日まで視聴可能です。

『ラ・ポワント・クールト』アニエス・ヴァルダ

ヌーヴェルヴァーグ唯一の女性作家アニエス・ヴァルダの長編デビュー作も、現在視聴可能(10月26日まで)。

この作品は、ヌーヴェルヴァーグ最初の長編劇映画として知られ、映画史的に極めて重要な作品です。海外ではクライテリオンを始めソフト化されておりますが、日本国内ではソフト化はおろか、上映機会すら全くない作品になっております。

編集を務めたのは昨年亡くなった『去年マリエンバートで』で知られるアラン・レネと、現在鑑賞機会のほとんどない幻のパルムドール受賞作『かくも長き不在』のアンリ・コルピという豪華な布陣です。

『その日』ラウル・ルイス

るいす

出典:Wikipedia

2011年に亡くなった南米映画界の鬼才ラウル・ルイス。100本以上の監督作がありながら、日本に上陸した作品はごく僅か。

DVDレンタルで観ることができるのも晩年の『クリムト』『ミステリーズ運命のリスボン』の2本だけというレアな存在でありながらも、各国を渡り歩き、名優たちとタッグを組んだ彼は映画界には極めて重要な作家であります。こちらは10月31日まで鑑賞可能です。

『ぼくのエリ、200歳の少女』トーマス・アルフレッドソン

ぼくえり

日本でも2010年に公開されヒットを記録し、ハリウッドリメイクもされた北欧スウェーデン製作の切ないヴァンパイア映画の秀作が11月1日まで配信中。

日本では物語の核心に触れるシーンの一部にボカシ修正が施されておりましたが、こちらで配信されているのは修正なしのオリジナル版。衝撃的なシーンではありますが、本作のファンの方は一度オリジナル版を観てみるのもいかがでしょうか。

『St.Nick』デヴィッド・ロウリー

昨年日本公開されるやいなや、批評家や映画ファンから絶大な評価を得た『セインツ –約束の果て–』のデヴィッド・ロウリー監督の長編デビュー作も11月4日まで配信中。

もちろん、日本には未上陸の貴重な作品です。ロウリー同様に、今後ブレイクが期待されるインディペンド系の作品をいち早く観ることができるのもこのサイトの魅力。以前は先日『マイティ・ソー3』の監督に抜擢されたタイカ・ワイティティの初期短編も配信されていたり、新進気鋭の映画作家を発見することができます。

MUBIでしか観られない今年最大の注目作

そして、10月9日より新たに配信されたのが、今年日本でも『インヒアレント・ヴァイス』が公開されたポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作『JUNUN』

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』以降のアンダーソン作品で音楽を務める、Radioheadのジョニー・グリーンウッドがイスラエルのミュージシャン、シャイ・ベン・ツールとのコラボレーションとなる楽曲のレコーディング風景を収めた55分のドキュメンタリーフィルム

これまで7本の長編フィルムを手がけているポール・トーマス・アンダーソンは、いくつかの短編を制作してきましたが、本作が初のドキュメンタリー映画。

冒頭の演奏シーンから一気に惹き込まれる秀逸なカメラワークに、全編通して流れ続ける優雅な民族音楽が魅力。是非とも自宅でヘッドフォンをして大音量で楽しんでいただきたい傑作です。しかも、台詞は少ないながらも、日本で登録したユーザーは日本語字幕で見ることができるのです。

 

紹介した作品以外にも、まだまだ多くの作品を楽しむことができるMUBI。VODを観たり、リストを制作したり、海外の映画ファンと交流したりと、様々な方法で楽しめます。映画好きの方、特に洋画が好きな方にはオススメです!

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    3.4
    記録
  • Igorkou
    4.0
    オープニングタイトルシーンがカッコよすぎる
  • saya
    2.0
    眠いときに観るんじゃなかった、、、 登場人物の名前を覚えるのに必死で ストーリー入ってこんかった
  • coro
    4.3
    70年代初期の雰囲気を醸し出す独特の質感。そこに溶け込む最高級の脚本と最高級の役者。 マグノリア同様登場人物全員が個性的で、あっという間に物語に惹きつけられてしまう。心の声を感じ取れる語り部の占い師を除くと、誰もが皆病んでいる世界を饒舌に揶揄的にそしてたまに詩的に描いている。とりわけ魅力的なのは物語の背後で綴られる心の声だが、下品で不道徳で人生を適当に生きてるように見える主人公(私立探偵)も実はハードボイルドで魅力的。ヒッピーみたいななりをしているのに美女にモテまくるので、たまに錯覚してフィリップ・マーローの様に見えてくる。 ウィジャ占いと雨の日の出来事は私的に映画史上に残る名シーンのひとつ。多分一生忘れない。 俺がタイムマシンに乗っちゃったのか… 君が戻ったのか… 何も言わなくても テレパシーで感じて欲しい。
  • tsura
    3.6
    無造作に配置したモザイク画のパズルをまるで乱痴気に当て嵌めていくかのような映画。 それが意図的なのか無作為なのかその真意はわからないけどそれが一種の陶酔というならば、この作品はクールでホットで凄くdopeな作品だ。 トマス・ピンチョンの原作を映画化すると知った時から凄く興味があったのだが言わずもがな、 ピンチョンの作品は難解。 そうでもないよと言われたとしても…実際自分はある作品を読もうとしたけど…見事いまだに頓挫している。 でも気になる作家の作品がそれもPTAによって映像化されると聞けば普通の映画ファンなら興味を持たないのはおかしい話。 この作品のタイトルの語源は保険用語からきているそうだ。 「もともとの固有の性質として備わっている」= 「内在する欠陥」という瑕疵は当該に含まれるのだよと。 だからなのか。 プロシアの「汚れた仕事」は許されるのか。 だからなのか。 ゴールデン・ファング社の怪しいブツは闇の王子なる仲介の弁護士のなかで上手くロンダリングされるのか。 だからなのか。 歯医者も精神病院も繋がるのか。 だからなのか。 だからなのかな。 不動産王のウルフマンに関わる事件の調査から始まるのにどんどんカオスに埋まっていき、そのストーリーの混沌は、浮かれたヒッピーの私立探偵ドックがふらふらと奔走する中で観客は彼に委ねざるを得ないわけだけどそんなふらふらのサマが不思議とオーバーラップしてぐいぐいくる。 ラストに一気に加速してみたり。 ちょっとポール・トーマス・アンダーソンの持ってる黒さは薄れてたけどブラックユーモアがふんだんに盛り込まれていてクスリは使わなくても脳内を覚醒させてくれる"麻薬"的な感じ。 個人的には過去の思い出を紐解く際にクスリ欲しさにシャスタと雨の中での駆け抜けた記憶の刹那が凄く切なくて大好き。 まぁ…俺も意図もなく書きたい事書き連ねてみたけど…作品の持つアンバランスが実はそれこそがバランスであることを知らしめるその滑稽さ。 PTAの新作はこれとは真逆のクラシカルな装いだけに…また色々と楽しませてくれそう。 そういえば…こんなところにもキャサリン・ウォーターストンが。 凄く美人でもないのに魅力が尽きない。 (ヌードとセックスシーンはいやらしさとは無縁で物悲しさが移ろい切なかった) そういえば…保険用語のタイトルで思い出したが保険更新の手続き早く済ませないと。 俺の内在する欠陥はきっちり補修しないと笑
「インヒアレント・ヴァイス」
のレビュー(3756件)