さようなら「平和」! はじめまして「令和」!
新元号が発表され、平成の時代がまもなく幕を下ろします。
1989年から31年続いた平成。そのあいだに数えきれないほどたくさんの名作が生まれました。
今回はFilmarksを愛用してくれている4名の有名人に、そんな平成映画のなかからたった1本、「わたしの平成No.1映画」を伺いました。
この作品ほどに包み込んでくれる映画はない
『菊次郎の夏』(平成11年)
どんな物語の起伏も、感情に訴えかける芝居も、壮大なスケールも関係ない。人物を見る視点こそが映画の大きさを感じて、この作品ほどに包み込んでくれる映画はなかった。お母さんに会いに行って帰ってくるだけの映画。それでも、だからこそこの作品は優しく、人生をどう生きていくべきかの全てが詰まっているように思えて、悩んだらいつも観返してしまう。空気感が好きなんだ。ずっと浸っていたい。それは令和になってもきっとそうだ。人のことばかり褒めてないで、自分が令和No. 1映画を作れるように頑張らなきゃ。年号なんて映画には関係ないけどな!
松居大悟さんの最新情報
次回監督作『#ハンド全力』は熊本×ハンドボール×SNSの青春映画(2020年公開予定)。ゴジゲン第16回公演「ポポリンピック(仮)」は今年12月より全国4都市ツアーで上演。J-WAVE「JUMP OVER」毎週木曜26時から放送中。
「母とは」「愛とは」を自問しながら演じたい
長谷川京子さん
(女優)
■プロフィール
1978年7月22日生まれ。千葉県出身。女性ファッション誌「CanCam」の専属モデルとして活躍したのち、2001年に女優デビュー。その後は、ドラマ、映画、CMなど数々の作品に出演。近年の主な出演作は、映画『光』やNHK土曜ドラマ『バカボンのパパよりバカなパパ』など。
『八日目の蝉』(平成23年)
角田光代さんが書かれた原作を先に読み、自分の子ではないけれど、罪を犯してしまったけれど、でもただひたすら、一心に想う親心。愛しても愛しても尽きない母性。どれも素晴らし過ぎて、正直、映画版を観に行く事を躊躇しました。
しかし、そんなわたしの考えは杞憂に過ぎませんでした。ストーリーも役者さん皆さん素晴らしく、最後のセリフ「この子まだ、ご飯食べてないんです。よろしくお願いします」。には、永作さん演じる希和子の娘への想い全てが詰まっていて、胸が痛くて仕方なかった。わたしも演じたい。本当の「母とは」「愛とは」を自問しながら演じたい。そう思える作品です。
長谷川京子さんの最新情報
ドラマ10『ミストレス~女たちの秘密~』
偶然の出会いから親友になった、年齢も職業も異なる4人の女性。頻繁に女子会を開いては日頃のうっぷんを晴らしている。しかし、不倫相手の息子と恋に落ちてしまう医師の香織(長谷川京子)をはじめ、それぞれが他人には言えない問題を抱えていた。イギリスの人気ドラマ『The Mistresses』を原作に、現代日本の女性たちが感じる“生きづらさ”や“焦燥感”と向き合いながら、4人の女性たちのスリリングでロマンチックな物語が綴られる。
NHK総合
4月19日(金)スタート
毎週金曜夜10:00~10:54
窪塚洋介さんのお芝居に惚れました
『Laundry ランドリー』(平成13年)
個性的な登場人物達の大きな一歩を描いた物語ですが、それが優しく流れるように展開され、ほんのり爽やかさの残るこの映画が好きです。
脳に障がいがあり、コインランドリーで洗濯物が盗まれないように監視するお仕事をしている青年テルの子どもの様な純粋さと葛藤を演じる窪塚洋介さんのお芝居に惚れました。
加藤諒さんの最新情報
6月28日(金)から公開の初単独主演映画『劇場版パタリロ!』や4月27日(土)にOAされる初主演ドラマ『恋と就活のダンパ』(NHK BSプレミアム)への出演を控える。
また、現在公開中の映画『翔んで埼玉』『PRINCE OF LEGEND』やフジテレビ“ノイタミナ”アニメ「さらざんまい」にも出演中。
出会えたことに感謝する作品
大原優乃さん
(タレント・女優)
■プロフィール
2009年「Dream5」としてデビュー。2014年に「ようかい体操第一」がヒット、紅白歌合戦に出場。 2016年よりソロ。2018年最も雑誌の表紙を飾った女性タレントに。近年は女優としても活躍、ドラマ『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』で脚光を浴びる。
『怒り』(平成28年)
私はもう一度この作品を観ることができないほど、役者さん一人一人のお芝居にトラウマになりました。「怒」という文字を見る度に、この作品を思い出します。
観終えた時に、残る感覚に、どっとくる疲労感までもがリアルでした。息が詰まり、体が硬直し、涙が出た。出会えたことに感謝する作品です。
大原優乃さんの最新情報
5月よりMBS/TBSドラマ『都立水商!〜令和〜』に出演
いかがでしたか?
まもなく迎える新しい時代「令和」にも、たくさんの名作が生まれますように。シネフィルのみなさんには酷な質問ですが、あなたの「平成No.1映画」はなんですか?
(C)2011映画「八日目の蝉」製作委員会、(C)2016 映画「怒り」製作委員会
※2021年4月21日時点のVOD配信情報です。