毎月13日にB級映画とホラー映画をご紹介させていただいております、やすゆきです。
2019年より生活拠点を東南アジア中心に海外へ移転し、風習や文化の違いに驚きの毎日です。そして、それは映画館も一緒。
私が滞在している国や地域の映画館情報をご紹介する「世界の映画館を巡る」シリーズ。第3弾となる今回も現地からお届けします。
現在地
私はいま、タイのバンコクにいます。
バンコクといえば、世界有数の人気観光都市。年間の外国人観光客は約2,000万人。これは東京を訪れる外国人観光客の2倍近くにものぼります。
近代的なビルが並ぶ街と昔からの下町やお寺が入り混じったこの都市は、「これぞ、東南アジア!」と言いたくなるようなエキゾチックな雰囲気に満ちた場所です。
地図で見るとココですね。
というわけで、第3弾はバンコクの映画館情報を調査してみました。
バンコク 映画館情報
バンコクは前回ご紹介したマレーシアのクアラルンプールと同様に近代化が進んだ都市で、市街地では高架鉄道やメトロなどの交通網が充実しており、観光するにはとても便利なエリアです。
また数えきれないほどのショッピングモールやデパートがあり、大小様々な規模を含めると100軒以上はあるのではないのでしょうか。映画館も多くはそのショッピングモール内にあります。
今回私は、その中のひとつ、バンコク市街の南に位置するモール「セントラルプラザ・バンナー」にある映画館へ行ってきました。
少し郊外にあることから外国人観光客は少なめですが、広々としたモール内にはブランドショップや飲食店が多く出店しており、日本の大手カジュアル衣料店もありました。
バンコク市街にはこの規模のショッピングモールが数十軒はあり、買い物には本当に困らないエリアです。
そしてこちらがモール内にある映画館「メジャー・シネプレックス」。そのエントランスです。
ドーンと大きく豪華な入口が印象的。スタッフの多さにも驚きました。このメジャー・シネプレックスはタイの中でも最大手の映画館チェーンで、バンコク市内にいくつものシネコンがあります。上映作品はタイ国内作品も数点ありましたが、ほとんどがハリウッド作品。日本未公開のものも多くありました。
ハリウッド作品には「字幕版」と「タイ語の吹き替え版」があり、そうとは知らず私はタイ語吹き替え版のチケットを購入してしまい……。上映開始5分で退席するハメになりました。(皆さまもご注意ください!)
さらにメジャー・シネプレックスには「Kodomo Kids Cinema(コドモ・キッズシネマ)」という子供向けのスクリーンも完備されていました。スクリーンの前には大きなプールがあり、通路には滑り台が設置されています。さらに座席はソファーベッドになっていて、思い思いの姿勢で親御さんと子供たちが一緒に映画を楽しめるようになっています。
チケットの料金
タイでは「バーツ(Baht)」という通貨が使われており、1バーツあたり約3.5円前後です。(※2019年5月現在)
バーツにはタイで最も尊敬を受ける国王が全ての紙幣に描かれております。そのため、タイでは紙幣を雑に扱ったり、足で踏むといった行為はタブーとされています。
さて気になる映画のチケットの料金ですが、なんと180バーツ(約628円)~200バーツ(約698円)ほどで鑑賞できます! 座席やシアターのタイプによって多少変動はしますが、マレーシアのクアラルンプールに続き、驚愕の安さです。
チケットは入口の券売機で買います。操作方法が分からない場合には、近くのスタッフに作品名と上映時間を伝えれば、親切に対応してくれます。
映画のお供
日本と同じように売店では飲み物や軽食、お菓子が購入できます。メニューもそれほど日本と違いはありませんでした。ただひとつ辛口のポップコーンがありましたが、東南アジアの「辛口」は日本の比ではない辛さ、激辛オブ激辛なので遠慮しておきました(もし食べていたら、きっと映画を楽しむどころではなかったでしょう)。
そんなわけで、オシャレなココナッツ味のボップコーン(約278円)をチョイスしました。
お味はというと、普通のポップコーンよりも軽くサクサクとした歯ごたえと、ココナッツの風味がGOOD。オススメの一品です。
上映中の様子
私は主に平日のお昼に鑑賞しましたが、観客の少なさに驚きました。『アベンジャーズ/エンドゲーム』は公開2日目(日本公開前日)に行きましたが、なんと座席の半分ほどしか埋まっていない状態。多くのショッピングモールに映画館があるので、良い具合に人が分散されているのでしょうか。とてもゆったりとした環境で映画を楽しむことができました。
そして作品上映の直前(予告・CMの後)には、国王を称える映像が流れます。国王が地方を視察したり、軍を激励する姿をとらえた約1~2分ほどの映像が穏やかな音楽とともに流れ、その際、観客は必ず起立して観ます。終わると皆静かに着席。
これはメジャー・シネプレックスに限らず、他の映画館でも一緒です。最初は驚きましたが、王国であるタイらしい光景だなと感じました。
映画が始まると、基本的には皆さん静かに鑑賞されます。隣国マレーシアでは上映中の会話や携帯電話の使用がOKのフリーな鑑賞スタイルでしたが、それはありませんでした。とはいえ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では歓声や笑い声が上がるなど、さすが盛り上がっていました。
近隣情報
バンコクは日本人にも人気の観光地で、ショッピング、レジャー、寺院巡りとどれをとっても満喫できる素晴らしい地域です。
食についても決して困ることはありません。外食文化が根付いたバンコクには、多種多様なレストラン・屋台が所狭しと並んでいて、ローカルなお店で食べれば300~400円でお腹いっぱいになれます。
さらに日本の飲食チェーン店も多く出店しており、少し割高になりますが、気軽に日本食を楽しむこともできます。タイ料理は極端に辛かったり、香辛料が強い料理が多いので苦手な方でも安心です。
バンコク 映画館のまとめ 〜メジャー・シネプレックスの場合〜
・チケットの値段は日本の3分の1くらい
・館内はモダンなデザインで演劇ホールのようなつくり
・上映前は起立して国王に敬意を表する
・コドモ・キッズシネマが楽しそう
以上、やすゆきの【世界の映画館を巡る ~タイ・バンコク編~】でした! 次回はベトナム・ハノイの映画館を巡る予定です。どうぞお楽しみに。
Photo credit: jafsegal (Thanks for the 4 million views) on VisualHunt / CC BY、 bfishadow on VisualHunt / CC BY
※2021年12月23日時点のVOD配信情報です。