映画ファンが「雨の演出がいい…」と高評価!梅雨に観たい雨のシーンが印象的な映画15本

『ショーシャンクの空に』、『アバウト・タイム 愛おしい時間について』、『ボヘミアン・ラプソディ』など映画ファンが「雨の演出が効果的…」と高評価する映画15本をまとめてご紹介。

映画ファンが「雨の演出が効果的…」と高評価する映画15本をまとめてご紹介。

雨に唄えば』(1952)

雨に唄えば

舞台は、サイレント映画全盛期のハリウッド。ドン(ジーン・ケリー)と、リナ・ラモント(ジーン・ヘイゲン)は、大スターカップルとして世間の注目を集めていた。そんな矢先にドンは新しい恋人を作り、さらに映画界にはトーキーの波が押し寄せる時だった……。

誰もが一度は聴いたことのあるアメリカのポピュラー・ソング「Singin' in the Rain」。雨が降りしきる中、徐に傘を閉じ、この曲を歌い、軽快なステップを踏むジーン・ケリーの見せ場はもまた映画史に記憶されるものとして、多くの映画ファンの心に焼き付いている。

ショーシャンクの空に』(1994)

ショーシャンクの空に

銀行副頭取のアンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)は、妻と愛人を射殺したという罪で、ショーシャンク刑務所に服役することに。彼は、他の服役囚となじめず、孤立していたが、調達屋のレッド(モーガン・フリーマン)と親しくなり、大掛かりな計画を密かに実行していく……。

主人公のアンディが降りしきる雨を全身で浴びる姿。雨を愛し、雨に愛される男が感じる開放感には手放しの感動を覚えてしまう。人間ドラマを得意とするフランク・ダラボン監督らしいこの名場面は涙なくしてみられないだろう。

マディソン郡の橋』(1995)

マディソン郡の橋

子牛の品評会に家族が出かけ、数日の間だけ小さな農場で一人きりになった主婦のフランチェスカ(メリル・ストリープ)。そこへちょうどやって来たカメラマンのキンケイド(クリント・イーストウッド)との出逢いが思わぬ逢瀬の始まりとなるのだった……。

アメリカの作家ロバート・ジェームズ・ウォラーの同名ベストセラー小説を、世界的巨匠クリント・イーストウッド監督が映画化。主演も兼ねるイーストウッドが、恋人の姿を求めて土砂降りの中を彷徨い、亡霊のように佇むラストが映画ファンにもたまらなく切ない。

セブン』(1995)

セブン

「七つの大罪」をなぞった連続殺人事件が発生する。事件を追うベテランと新人の刑事は次第に犯人像を摑んでいくが、事件は思わぬ展開に。誰もが衝撃を受けるあまりにショッキングなラストとは……。

監督は『ゴーン・ガール』(14)などのデヴィッド・フィンチャー。その後ヒットメーカーとして数々のサスペンスを手掛けることになるフィンチャーの原点であり、豪華俳優陣の名演も必見の作品。絶えず画面を覆う、冷たい雨のどんよりとした雰囲気が作品のトーンを決定付けている。

殺人の追憶』(2003)

殺人の追憶

1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の死体が発見される。地元警察の刑事トゥマン(ソン・ガンホ)とソウル市警の刑事テユン(キム・サンギョン)が組み捜査を開始する。次第に容疑者が浮上するのだが……。

韓国三大未解決事件の一つを題材にしたポン・ジュノ監督作品。事実を基に構成される脚本を緊張感溢れる映像で映しだす。降り注ぐ雨の描写がサスペンスを煽り、救いのないラストシーンは韓国映画ならではの力強さで観る者の心に迫る。

ミッドナイト・イン・パリ』(2011)

ミッドナイト・イン・パリ

脚本家のペンダー(オーウェン・ウィルソン)は、自身初となる小説執筆が思うように進まず苦心している。婚約者のイネス(レイチェル・マクアダムス)とその両親とパリ滞在中、0時を告げる鐘の音に導かれてペンダーが迷いこむのはなんと1920年代の華々しいパリの都なのだった。

ウディ・アレン監督が放つ珠玉のロマンティック・コメディ。雨のパリの雰囲気がパリジャンの情緒を象徴しており、思わず旅情が誘われる。第84回アカデミー賞脚本賞受賞作品。

言の葉の庭』(2013)

言の葉の庭

靴職人を目指す高校生のタカオと社会の荒波にもまれ人生を見失いつつあるユキノ。タカオが学校をさぼって毎日スケッチしている日本庭園で二人は出逢い、そこで雨の日にだけ逢瀬を重ねていく。

恋人たちにそっと降り注ぐ雨が差し込む日射しによってきらきらと輝きだす。『君の名は。』(16)で、空前のスマッシュヒットを放った新海誠監督の淡い恋の感覚が見事に結実した作品。

アバウト・タイム 愛おしい時間について』(2013)

アバウト・タイム愛おしい時間について

イギリスのコーンウォールに住むごく普通の青年ティム・レイク(ドーナル・グリーソン)は、21歳の時、父親かたタイムトラベルの能力があることを告げられる。彼は恋人を見つけるためにタイムトラベルを繰り返すようになり、魅力的な女性メアリー(レイチェル・マクアダムス)に出逢うのだが……。

土砂降りの中行われる結婚式のシーンはなぜか幸福感で溢れていて、ヒロインのレイチェル・マクアダムスは『きみに読む物語』(04)に続いて、雨の中の恋人として印象付けられる。

グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(2016)

グランド・イリュージョン 見破られたトリック

華々しいトリック・ショーで世界中の注目をかっさらったフォー・ホースメンが再始動。巨大IT企業の陰謀を暴こうとする彼らにはまたしても強大な敵の手が立ちふさがるのだった……。

前作に引き続き派手な仕掛けを使ったパフォーマンスがみられるが、中でも空から降ってくる雨を止めてしまうイリュージョンは圧巻の見せ場となっている。

ミュージアム』(2016)

ミュージアム

殺人アーティスト・カエル男が雨の日に起こす連続殺人事件。現場には必ずメモが残される。事件の真相にいち早く気がついた沢村刑事(小栗旬)だが、次なるターゲットを知り、絶体絶命の状況に追い込まれる。

監督は「るろうに剣心」シリーズの大友啓史。おぞましい殺人鬼・カエル男が、雨の日に凄惨な事件を起こすという設定が秀逸。その残虐さには思わず目を背けたくなる。

シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)

シェイプ・オブ・ウォーター

舞台は冷戦時代のアメリカ。生まれつき発話に障害のあるイライザ(サリー・ホーキンス)は、航空宇宙研究センターという政府の機密機関で清掃員として働いている。孤独な生活を送るイライザだが、ある日、研究所にやってきた謎の半魚人と運命的な出逢いを果たし、心を奪われていく。

雨の日に決行される半魚人の解放作戦。追っ手の猛追を逃れ、地上から水中へ潜っていく恋人たちの美しさが多くの観客の胸を打つ。名匠ギレルモ・デル・トロが監督を務め、第74回ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞している。

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(2017)

IT/イット“それ”が見えたら終わり

ある田舎町で児童が行方不明になる事件が相次いで発生。幼いビル(ジェイデン・リーバハー)の弟もまた大雨の中、家を出たきり帰ってこない。責任を感じたビルは、ある日、“それ”を目撃してしまう……。

ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングの原作を『MAMA』(13)のアンディ・ムスキエティ監督が映画化。前編に漲る不穏な雨の雰囲気。雨水で溢れかえる排水溝から覗くピエロの登場はあまりにショッキングで、トラウマ級の恐怖を与える。

ナラタージュ』(2017)

ナラタージュ

大学二年の泉(有村架純)のもとに、ある日、高校時代の恩師・葉山(松本潤)から、演劇部の卒業公演の出演依頼がくる。泉は葉山に淡い想いを抱いていたが、再会したことによって、二人の気持ちは盛り上がっていく。

島本理生による原作小説を、恋愛映画の名手・行定勲監督が映画化。雨の描写が印象深く、恋人たちの複雑な感情を物語っている。憂いを帯びてどこか妖艶な主人公に雨がぴったりと言える作品。

恋は雨上がりのように』(2018)

恋は雨上がりのように

高校2年生の橘あきら(小松菜奈)は、陸上競技一筋で青春を捧げてきたが、アキレス腱の怪我から引退を余儀なくされる。ふと立ち寄ったファミレスの店長近藤正己(大泉洋)に優しい言葉をかけてもらったことから、あきらはアルバイトを始める。そして近藤への想いを募らせていくのだった……。

眉月じゅんのベストセラーコミックを原作に、『帝一の國』(17)などの永井聡監督が映画化。主人公たちの気持ちと雨の描写がリンクしており、特に雨宿りのシーンでは、年の差カップルの感情の揺れが映像らしく見事に表現されている。

ボヘミアン・ラプソディ』(2018)

ボヘミアン・ラプソディ

1985年7月、大観衆を前に息を整えるフレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)。そこから時は1970年まで遡る。後に婚約者となる女性や、バンドメンバーたちとの運命的な出逢い。こうして結成されたクイーンの歩みはしかるべくして始まる。

昨年、全世界にクイーン旋風を巻き起こした大ヒットミュージカル映画。伝説的ボーカリスト、フレディ・マーキュリーの栄光と挫折。偉大なロックスターの孤独や悲しみを際立たせる雨の描写が印象的で、それは、以後スターダムを上り詰めていくフレディにとっての決別と覚悟の雨でもある。

【文/チャーリー】

※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」のデータに基づいてセレクトしたものです。

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