2003年の第1作目公開から、20年もの長きに渡り「ワイスピ」の愛称で多くの映画ファンから親しまれてきた「ワイルド・スピード」シリーズ。
2023年5月19日(金)には、待望の最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』の公開が控え、期待と興奮が抑えられない。
本記事では、圧倒的な人気を誇るノンストップ・カーアクション全11作を観る順番、各作品のあらすじ&VOD配信情報をまとめてご紹介。
時系列で過去作品を観たいならこの順番で
「ワイルド・スピード」シリーズにはそれぞれの作品を通じて伏線が貼られていたり、登場人物が増えていくなどストーリーが展開されています。公開順では3作品目にあたる『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』は、時系列がイレギュラーとなっているため、より作品のストーリー展開を楽しみたい方は、公開順ではなく時系列順で観てみるのがおすすめです。
(1)『ワイルド・スピード』(2001)
(2)『ワイルド・スピードX2』(2003)
(3)『ワイルド・スピード MAX』(2009)
(4)『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)
(5)『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)
(6)『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)
(7)『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)
(8)『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)
(9)『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)
(10)『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)
(11)『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)
あらすじ&VOD配信情報をまとめてチェック
まずは各作品のあらすじ&VOD配信情報を製作年順に紹介。
『ワイルド・スピード』(2001)
舞台はロサンゼルス。ある日、名のあるストリート・レーサーであるドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)率いる強盗団が長距離トラックを襲撃する事件が発生。捜査に乗り出したロス市警は、FBIと協力しおとり捜査を行なうことに。担当することになったのは、ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)。自身も凄腕のドライバーであるブライアンは、ストリート・レースに参加するのだった……。
記念すべきシリーズ第1弾。主人公の警官ブライアンを演じるポール・ウォーカーのイケメンっぷりはさることながら、肉体派俳優ヴィン・ディーゼル扮するドミニクと心を通わせていく友情が熱い。また、ドミニクの妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)との恋愛関係が、ノンストップでハードな作品に束の間の花をそえているのも見どころ。
『ワイルド・スピードX2』(2003)
強盗団の潜入捜査で、ドミニクたちとの間に芽生えた友情と警官という職分との間で気持ちが揺れてしまったブライアンは、職を失っただけでなく追われる身になってしまう。カーレーサーとして各地を転々としていたある日、取り締まりの警官に逮捕されてしまうが、思わぬ相談を持ちかけられる。
前作で主人公ブライアンと友情を育んだドミニクだが、本作には登場しない。代わりにヴィン・ディーゼルにもひけをとらない肉体派のタイリース・ギブソン扮する幼馴染みで前科者のローマンが相棒として盛り上げてくれ、天才ドライバーたちのハイスピード・レースがこれでもかと繰り広げられる。
『ワイルドスピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)
主人公は、カリフィルニアに住む高校生のショーン・ボズウェル(ルーカス・ブラック)。天才的なドライビングテクニックの持ち主の彼は、カーレースだけが生き甲斐だったが、ある日、ゴール直後に激しいクラッシュ事故を起こしてしまう。そのまま警察に補導されたショーンは、母親に愛想を尽かされ、東京の米軍基地で働く父親の元へ送られるのだった……。
舞台がアメリカから日本に移された異色の本作は、シリーズ第3弾ながら、時系列としては6番目の作品である。東京であっても激しいカーレース場面に変わりはなく、立体駐車場で繰り広げられるドリフト走行は迫力満点。また、妻夫木聡や北川景子など、日本人俳優たちの豪華出演も見どころになっている。
『ワイルド・スピード MAX』(2009)
ロサンゼルスでの一件で追われる身となったドミニクは、今度は中南米でガソリン運送トラックの強奪をしていた。一方、逃亡の手助けをしたブライアンは、麻薬組織摘発の功績が認められ、FBI捜査官にまで出世。それぞれの思惑が重なりながら、二人は同じ敵を前に、カーレースを挑むことになる。
本作から再びポール・ウォーカー&ヴィン・ディーゼルのコンビが復活。監督は前作に引き続き、アジア系のジャスティン・リンが担当し、シリーズを通したド派手さにさらなる拍車がかかる。ファン待望のノンストップ・カーアクションがスクリーン上で再び火花を散らす。
『ワイルド・スピード MEGA MAX』(2011)
麻薬組織の摘発に貢献したドミニクだったが、裁判では25年の懲役刑を言い渡されてしまう。仲間の窮地を救うべく、ブライアンと妹ミアが護送中に手助けし、見事逃亡に成功。リオデジャネイロに身を潜める彼らは、かつての仲間であるヴィンス(マット・シュルツ)と再会し、麻薬取締局が押収した車を盗む仕事を手伝うことに。
舞台がブラジルの首都リオデジャネイロということで、陽気さと犯罪率MAXな雰囲気を醸し出す。そんな南の地ではかつて仲間だったヴィンス、ローマンやテスが再登場し、1億ドル強奪計画を実行していく様子が痛快に描かれ、シリーズのファンにはたまらない展開が大きな見どころだ。
『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)
大金を手にしたブライアンとドミニクは、それぞれが家庭を作り、幸せで自由な日々を送っていた。しかしそんなある日、モスクワで軍が襲撃され、機密チップが強奪されるという事件が発生。FBI特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)がドミニクの元にやって来て、捜査協力を依頼するのだった……。
イギリス・ロンドンを舞台にゴージャスな雰囲気を醸す本作では、ブライアン&ドミニクの健全な家庭人姿とは裏腹に、ど迫力のカーアクションがさらにバージョンアップ。戦車に加え、何と飛行機までがチェイスに参戦。手に汗握る、規格外の展開と描写に終始目が離せない。
『ワイルド・スピード SKY MISSION』(2015)
巨大犯罪組織を打倒したドミニクたち。しかし取り戻した恋人のレティ(ミシェル・ロドリゲス)の記憶が戻らず、ドミニクは苦労し、ブライアンも平穏な毎日に不満を感じていた。そんな中、ホブスが勤務する国務省がハッキングされるという事件が発生。それはドミニクとブライアンの命を狙うための犯行であったのだ。
本作では、大ヒットホラー「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンが監督を担当。無人戦闘機ドローンの登場や、スーパーカーが空を飛んだりと、特有の演出が作品に新たな臨場感を生んでいる。また本作が、クランクアップ直前に交通事故で亡くなったポール・ウォーカーの遺作となった。
『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)
キューバ・ハバナでバカンスを楽しんでいたドミニクとレティ。そこでもレースを挑まれ、勝利を収める。するとある日、サイファー(シャーリーズ・セロン)と名乗る謎の女性からの接触があり、不思議なことに部下になれと命じられる。はじめこそ拒絶していたドミニクであったが、一枚の写真をみせられたことで一転し、承諾するのだった……。
スマッシュヒット連発のシリーズ第8弾にして、最終章となる3部作の第1作目となる本作。ドミニクが訳あってファミリーを裏切り、チームを崩壊させていく様子が描かれる。巨大潜水艦にも襲われるながら、果たして彼らの絆は再び固く結ばれるのか!?
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(2019)
舞台はロサンゼルス。元FBI特別捜査官のルーク・ホブスは、愛する娘と幸せに暮らしていた。彼とは対照的にロンドンで華やかな生活を送る元MI6エージェントのデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)。ある日、二人の元に失踪したMI6の女性エージェントの捜索依頼の要請がくる。こうしていがみ合っていた二人がやむなくコンビを組むことに。
シリーズのスピンオフ作品として、かつては敵同士だった男たちが力を合わせて強敵に挑む姿が描かれる。監督は『デッドプール2』(17)などのデビッド・リーチが担当。
『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』(2021)
全世界累計興収5000億円を突破のメガヒットシリーズ最新作。「ワイルド・スピード」シリーズにいなくてはならない存在であるジャスティン・リン監督が6作目である『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)以来のカムバックを果たした。キャストはヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲスなどオリジナルファミリーだけでなく、かつての敵も大集結。
そして今度の敵は、ドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)。シリーズ最強の敵を迎えて、ドミニクの知られざる過去が明らかになる。
最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』(2023)
今作では、シリーズ史上最も凶悪なヴィラン・ダンテ(ジェイソン・モモア)と対峙する様子が描かれる。彼はなんと12年もの時をかけて、ドミニク達ファミリーへの復讐計画を練っていたのだ。その禍根は、シリーズ5作目『ワイルド・スピード/MEGA MAX』(11)にまで遡る。リオデジャネイロにて、麻薬王エルナン・レイエスを倒したドムたちだったが、何とダンテはそのレイエスの息子だったのだ……。父が殺されるのを目撃したダンテに復讐の炎が燃え上がり、ファミリーは壊滅状態に。ドムの愛する息子もダンテの手の中に落ち、シリーズ史上最大のピンチに陥ってしまう。ダンテの陰謀により、ファミリーは世界中に散り散りに。果たして、窮地に陥ったファミリーの運命やいかに……。
1作目の公開から22年、世界的人気を誇るメガヒットシリーズがついに最終章へ突入する。監督は『グランド・イリュージョン』(13)の、ルイ・レテリエが今作より新たにメガホンを取る。今作では、敵のヘリ2機でも止めることの出来ないバズーカ搭載カーの登場、ワイスピの原点とも呼べる神がかったストリートカーレース、新旧キャラが入り乱れるシリーズファンにとって胸アツな展開など、最終章の幕開けに相応しい内容が盛りだくさんの模様。最新作『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』は、2023年5月19日(金)より全世界同時公開予定。
最新作が公開される前に、一気観してみてはいかが?
【文/チャーリー】
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※2023年5月12日時点の情報です。