菅田将暉が数学で戦争を止めようとした男を熱演。戦艦「大和」建造の攻防を大胆な解釈と圧巻のVFXで描く『アルキメデスの大戦』

アルキメデスの大戦』はそんな戦艦「大和」の建造を巡る攻防から、第二次世界大戦の日本軍のあり方を数学的見地から捉え直した画期的な作品です。『ドラゴン桜』などで知られる三田紀房の傑作漫画を『永遠の0』の山崎貴監督が、菅田将暉をはじめとする豪華キャストと、大迫力のVFXを駆使して完全映画化。現代に生きる我々に、あの戦争と日本人はどう向き合うべきかを問いかけます。

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数学で戦争をと止めようとした男

主人公は、100年に1人の天才数学者と呼ばれた櫂直(かい ただし)。帝国海軍の算出した戦艦「大和」の建造費の問題点を明らかにするため、山本五十六少将にスカウトされ、設計図や材料費などの情報は一切得られないにもかかわらず、驚異的な論理的思考と数学センスで戦艦「大和」の真の建造費を突き止めようとします。建造費見積もり額の捏造は、新国立競技場の建設費の膨れ上がりや厚生省の統計改ざん問題など、現代の日本社会にも通じる根深い問題。第二次大戦前の日本が舞台ですが、ここに描かれる問題は日本にとって強い普遍性のあるものなのです。

美しいものを見たら測らずにはいられないという計測マニアでありながら、無為な戦争を止めねばならないという正義感も合わせ持ち、不合理な巨大戦艦建造を押し通す軍部に、数学者らしい理知で真正面から立ち向かう主人公の姿は、現代の日本人にとって観ていて思わず熱くなることでしょう。

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  • ■ 最後の展開が本当に予想外… ‪すごかった…もう戦争は二度と起こしたくない…(マーコさん)
  • ■ 最近の邦画の中で圧倒的に良かった!!(ややさん)
  • ■ 戦争への見方が変わった作品です。ぜひ若い世代にも見ていただきたいと思います。(かめさん)
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伝説の戦艦を緻密に再現した圧巻のVFX

山崎貴監督作品と言えば、ハイレベルなCGを駆使したVFX技術について語らずにはいられません。『永遠の0』では、空母やゼロ戦をCGで精密に再現して観客を驚かせましたが、今作で山崎監督が挑んだのは、史上最大の巨大戦艦「大和」の再現。沈没時の様子も、できうる限りの記録を集め忠実に再現。徹底的なリサーチのもと、人々が魅せられてしまう「美しさ」と、沈没してゆく「儚さ」を再現しています。

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  • ■ たとえフィクションだとしてもこの映画を通してこちら側の胸を熱くさせ動かす力がこの作品にはあると思った。(ameさん)
  • ■ 山崎監督のVFXはサスガ。 大和の映像には満足。(タイガーくんさん)
  • ■ 迫力というか今まで見たことないような、その描き方に引き込まれました。(tttmmm10さん)
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豪華キャストで魅せる緊迫の「机の上の戦争」

「数学は嘘をつかない」という信念を持ち、自分の合理性を認めようとしない国、日本を一度は見限ろうと思いながらも、愛する人と祖国を、愚かな戦争から守るために孤高の頭脳戦を戦う男を今やNo. 1若手俳優といっても過言ではない実力派・菅田将暉が熱演!

その他、このビッグプロジェクトに名優が集結。伝説の海軍少将・山本五十六役の舘ひろしをはじめ、柄本佑浜辺美波笑福亭鶴瓶小林克也小日向文世國村隼橋爪功田中泯などベテランから若手まで、演技派俳優が映画を盛り上げています。「机の上の戦争」というだけあって、建造費を巡る軍議のシーンは、名優たちの熱演によって戦闘シーンにまさるとも劣らない迫力、日本の未来をかけた戦いであることがヒシヒシと伝わってきます。

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  • ■ 菅田くんはやっぱり素晴らしい俳優さんだなあとつくづく 若手でこのレベルの人はやはり 彼しかいないなー(ももさん)
  • ■ 菅田将暉の脇を固める國村隼、舘ひろし、橋爪功、小林克也、そして田中泯。ひとりひとりの個性が強いはずなのにうまく調和できているのはキャリアの長さや演技力の高さにあるのだろう。安心して観れる。(ameさん)
  • ■ わざわざあらたまって菅田将暉さんの演技が素晴らしい。などと言うのは論を俟たないかもしれません。 しかしそれでもなお素晴らしいと言いたくなるような内容でした。(しゅうさん)
  • ■ 菅田将暉は天才役が違和感なくハマる。柄本祐はすごくチャーミングな役どころで、多くの観客が彼に感情移入出来るはず。そして何より田中泯さんの圧倒的オーラと存在感。(桜新町さん)

この夏、必見の超大作であること間違いなし。迫力のVFXと豪華俳優陣の競演は劇場のスクリーンで体感すべき!!

◆『アルキメデスの大戦』information

アルキメデスポスター

あらすじ:1933年(昭和8年)。欧米列強との対立を深め、軍拡路線を歩み始めた日本。海軍省は、世界最大の戦艦を建造する計画を秘密裏に進めていた。だが、省内は決して一枚岩では? ??く、この計画に反対する者も。「今後の海戦は航空機が主流」という自論を持つ海軍少将・山本五十六は、巨大戦艦の建造がいかに国家予算の無駄遣いか、独自に見積もりを算出して明白にしようと考えていた。しかし戦艦に関する一切の情報は、建造推進派の者たちが秘匿している。必要なのは、軍部の息がかかっていない協力者…。山本が目を付けたのは、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者・櫂直。ところがこの櫂という男は、数学を偏愛し、大の軍隊嫌いという一筋縄ではいかない変わり者だった。頑なに協力を拒む櫂に、山本は衝撃の一言を叩きつける。「巨大戦艦を建造すれば、その力を過信した日本は、必ず戦争を始める」…この言葉に意を決した櫂は、帝国海軍という巨大な権力の中枢に、たったひとりで飛び込んでいく。天才数学者VS海軍、かつてない頭脳戦が始まった。同調圧力と妨害工作のなか、巨大戦艦の秘密に迫る櫂。その艦の名前は、【大和】…。

出演:菅田将暉 柄本佑 浜辺美波
笑福亭鶴瓶/小林克也 小日向文世/國村隼 橋爪功
田中泯 舘ひろし

監督 脚本 VFX:山崎貴
原作:三田紀房『アルキメデスの大戦』(講談社「ヤングマガジン」連載) 音楽:佐藤直紀

上映時間:2時間10分
公開日:7月26日(金)全国ロードショー
配給:東宝
公式サイト:https://archimedes-movie.jp/
(C)2019「アルキメデスの大戦」製作委員会
(C)三田紀房/講談社

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※2021年3月28日時点のVOD配信情報です。

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  • スキャリオン
    3.8
    最終決定会議での大型戦艦推進派と山本五十六(舘ひろし)の推す航空母艦推進派の攻防が見所。天才数学者櫂直(菅田将暉)が大型戦艦派の不正を暴くが平山中将(田中泯)の一言で一転。菅田将暉の好演と田中泯の迫力ある存在感が光る。
  • 悪杭
    3.8
    2023年 鑑賞 23-224-46 BS12 日曜シネマ劇場 にて 三田紀房先生のヤングマガジンにて連載され、後にヤンマガWebに連載移籍された同名コミックを原作に、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」等の山崎貴監督・脚本による、1933年を舞台に、欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。一方、航空機を使った海戦が主流になっていくと予見した海軍少将山本五十六(舘ひろしさん)は戦艦建造に反対し、その根拠を示そうとして、100年に1人の天才と言われる元帝国大学の数学者櫂直(菅田将暉さん)に協力を仰ごうとする作品。 ー 美しいものが好きな天才数学者の青年の戦争 ー 日本軍の軍艦とアメリカ軍の戦闘機、日本の劣勢とアメリカの最新兵器?、CGに迫力がある、戦艦反対派の山本少将と新たな戦艦の建設計画、角替女将(遺作となられたそう御冥福をお祈りします)と御屋敷遊びで豪遊中の櫂、「美しい!」と「数字は嘘をつかないからね」、櫂の過去と汚い金と計算早っ!、出鱈目な見積もりと戦艦の見積もり計算のやり直しの難解さ、櫂の夢と櫂の苦い過去、山本少将のお願いと櫂の渡米、山本少将の思惑と田中(柄本佑さん)の怒り、櫂の見える風景と櫂の予見、家庭教師時代の櫂の教え子だった尾崎鏡子(浜辺美波さん)の見送りと櫂の考えの変化、櫂は少佐にと田中が櫂の付き添い人へ、スパイの嫌疑と「その時はその時だ 怯えていては何も進まない」、戦艦の設計図と身なり整えとハラハラ、櫂の行動と戦艦を測りたい欲の放出「君はこの戦艦を測りたいと思わないのか? 変わってるな! 人として何かが欠けているのではないか?」← いやいやあなたでしょ?(田中の心の声)私も変人&ひととして何かが欠けている側だから何も言えない!、戦艦長門の設計図と新しい戦艦は長門の1.3倍、鏡子への揺さぶりと女中木南晴夏さんの買収、櫂のスキャンダルと櫂の怒り「くだらない! 国家の防衛を担う場所にこれほど下劣で恥知らずな人間が蔓延っているとはっ!」、戦艦製造の下請けに掛け合う櫂&田中と圧力とキャイ〜ンの天野さん、櫂と鏡子と予算表、鏡子からの提案と大里(笑福亭鶴瓶さん)という人物、大阪と波岡一喜さんと追い出される櫂たち、戦争を止めたい櫂の粘りと鏡子の参戦と大里が... 、商船と抱き合わせと電報と前倒し... 、過去の戦艦製造の鉄の総量&建造費と櫂のひらめき「待てよ... 積算ではなく... 」、「説明しましょう... 」と「腹が減っては戦はできぬ」、「頼んます 少佐さんの数学でこの国を良くして下さい できなんだら承知しまへんで」、「数学がこの国を救うのかと... 」、本当の建造費と黒板を使った櫂の説明と鉄の総量を使った数式、「馬鹿馬鹿しい」と証明と一致、またもや一致、本当の建造費は予算の倍近くと密約?、数式は茶番?と数字は嘘をつかない 数字こそが真の正義と国を守るためには... 、現実? or 戦略?と「国家を失っては国民も何もない」と誠の正義、櫂の一手と海洋波と櫂が起こした図面、欠陥部分の判明と案の撤回、山本少将の考えとパー●●ーバー?、櫂の正直な気持ち... と反戦の意識... 、負け方を知らない日本の国民と日本の象徴する戦艦「この船の名は大和!」 数学の天才役の菅田さんの演技は素晴らしい!橋爪功さんに小悪党的演技もいい意味で憎たらしくて好きだったし、田中泯さんの櫂をもひれ伏せさせる程の圧倒的な存在に思える演技が堪らなかった!この作品のMVPは絶対に彼だと思う!いいストーリーだったが、ラストの展開はあんなにも尺がいるのだろうか?と思い、めっちゃ好きなストーリーだったがちょっと失速した感じだ。だが角替さんの遺作は親子共演のこの作品であったことは個人的には嬉しかった作品でもありました。スコア +0.1にします。 余談:山崎貴監督の作品はユニバース妄想。太平洋戦争「アルキメデスの大戦」→「永遠の0」→戦後「ゴジラ -1.0」→「海賊とよばれた男」... 同じ俳優さんも多いが、どうでしょう? 「僕は美しくないものを好きにはなれません」 「戦争はあらゆる物を奪って行く 彼らの戦艦は戦争への一本道だ 断ち切らねばならない」 「君はこの戦艦を測りたいと思わないのか? 変わってるな! 人として何かが欠けているのではないか?」 「今までの僕は数や数式を机の上で転がすだけでした だが数学には世界を変える力がある そう思えたのはあなたがきっかけです 恨んでなどいません」 「それがどうした? それがどうしファブル派と言っておる 全ては国を守るためにしたことだ」
  • ラッキー
    4.1
    大戦だけど、大戦しない頭脳戦 大戦というから、ドンぱちするのかと思いきや全然しない。 じゃあ、タイトルのアルキメデスってなんだ?って調べたら 紀元前220年ごろの数学者、物理学者で てこの原理と浮力の原理の発見者でした。 なるほど、今回の天才数学者、櫂直にぴったりのタイトル。 浮力ってのも戦艦に合ってる。 数学で戦艦大和の建造を阻止しようって映画なんですが、 菅田将暉と柄本佑のコンビが相性バッチリで、 巻き尺とそろばんで日本を救おうとするのはほんとすごいですね。 そして、戦艦大和がかっこいいのなんの。 最近だとゴジラ-1.0で戦艦とか銀座の街並みとか再現してた VFXの山崎貴監督がやってるんで、もうほんとむちゃくちゃ綺麗。 そういえば、今作に浜辺美波も出てて、ゴジラやんって思ったり。 ちなみに、今ではPCで計算ぽちぽちっとできますが、 当時は巻き尺とそろばんで頑張ってたんですね。 実は私も昔そろばん習ってて初段までいきかけたんで、 当時の人だったら重宝されたかもしれんです笑
  • モブポテト
    3.8
    数字は嘘をつかない
  • ナギー
    4
    ゴジラマイナスワンから白組に興味が出て、この映画を鑑賞。 冒頭の戦闘シーンに唸らされました。 一緒に見てた息子がポツリと「なんで沈む時に船が起き上がるの?」 息子よ、それは映画タイタニックみ見れば一発で分かるんよ」と言いました。同じ理由かどうかは分かりませんけどね。 さて、本題。 面白い。分かりやすい流れ、今から戦争に向かう空気を分かりやすく表現していたんじゃ無いでしょうか?善悪裏返りの瞬間とか映画の面白さが詰まっている感じがしました。 あの時代、あの空気感の中で本当にここまで考えてやれてたとしたら凄いと思います。
アルキメデスの大戦
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