バカがカンヌで大暴れ!『悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法』

Why So Serious ?

侍功夫

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カンヌ映画祭のニュース映像に毎年必ず登場するチュチュを着たグロテスクなモンスター。知っている人は愛おしく知っていますが、知らない人は露ほども知らない。彼はトロマ・エンターテイメント製作の映画『悪魔の毒々モンスター』シリーズに登場するヒーロー「メルヴィン」です。

東京に来たり、アニメになったりと大活躍!

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参照元:http://www.amazon.co.jp/dp/B00CL98JWO/
http://www.amazon.co.jp/dp/B00E0UIUWQ/
http://www.amazon.co.jp/dp/B00006RTQF/

ロイド・カウフマン総帥率いる映画製作会社トロマ・エンターテイメント。作っているのは内臓が飛び散るアクションやモンスターの暴れまわるホラー、若者の奔放なセックスライフを描いたライト・ポルノ。もしくは全裸の女の子がモンスターと血まみれで戦うアクション・ホラー・ライト・ポルノ映画などです。
製作理念に一切ブレの無い由緒正しい製作会社といえます。超大ヒット作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を監督したジェームズ・ガンが若い頃に修業を積んだ(安くこき使われた)ことでも有名な会社です。

映画を売りつける現場のドキュメンタリー

『悪魔の毒々映画をカンヌで売る方法』はトロマが自社製作した映画を売りさばく様子を納めたドキュメンタリー映画です。映画製作過程や製作者を追ったドキュメンタリーは多いですが、プロモーション風景をメインに据えた、珍しい作品と言えます。

カンヌ映画祭というと、陽の目の当たりづらい文芸作を高く評価する映画祭として有名です。トロマ製作の映画とは水と油のような関係に思えます。しかし、共通点は多くあるのです。共にハリウッドの有名俳優をあまり使わず低予算で製作されます。故に権利料は安く、公開は小規模で、観に行くのも限られた人ばかりです。そんな中でも稀にビッグヒットを飛ばす映画もあります。日本で単館上映から始まった『アメリ』が拡大に次ぐ拡大公開で大ヒットしたのも記憶に新しいはずです。

そのためカンヌには、射幸心の強いバイヤーがとりわけ多く来場しています。トロマの面々もご相伴にあずかろうと、大手映画会社と同じホテルに部屋を取ってプロモーションルームを構えます。他社に商談で来たバイヤーを引っ張りこんでは、魅力的なモンスターや派手なアクションシーン、女性のヌードで目を眩ませ、契約を成立させていくのです。

良い売り込みが出来る映画=良い映画

トロマ社製映画は、とにかくハイテンションで、ひっきりなしに首や手足が飛び散り、モンスターが徘徊し、下ネタ満載のプリミティブなギャグが飛び交い、常に女性がヌードになっています。

それはぶらり訪れたバイヤーが見た瞬間瞬間に面白いものが映っているように設計されているからですが、観客にとっても見せ場ばかりでダレ場の無いハイテンションな映画は歓迎すべきものです。

このドキュメンタリーは、プロモーションを通して映画とはどうあるべきかまで詳らかにする、映画好きにとって興味深い作品になっています。

【公式トレイラー】https://www.youtube.com/watch?v=2iwTC6T12Lk

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