ミステリ好き映画ライターのかざみです。ミステリー小説や映画に頻繁に登場する胸アツ要素のひとつ「暗号」!今回はそんな「暗号」が登場する映画を、暗号の種類とともに3つ紹介します。読めば暗号について少し詳しくなれる……かも!?暗号の魅力とその映画の楽しさを、ぜひ堪能してみてください!
『ダ・ヴィンチ・コード』(2006)
あらすじ:ルーブル美術館で殺された館長の周りに残された不可解な暗号。容疑者として現場に連れてこられたラングドンは、館長の孫娘で暗号解読者のソフィーに助け出される。ファーシュ警部をはじめとするフランス司法警察に追跡されながら、暗号の謎を解き始めるふたり。そこに歴史を覆す驚愕の真実が……!
『ダ・ヴィンチ・コード』は、ダン・ブラウンのベストセラー小説を原作とした映画で、謎解き要素が満載のミステリー作品です。主人公のロバート・ラングドン教授が、ルーブル美術館で起きた殺人事件を追う中で、数々の暗号を解いていく姿が描かれています。
この映画に登場する暗号の一つが「フィボナッチ数列」と「アナグラム」を掛け合わせたもの。フィボナッチ数列とは、1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21…というように、前の2つの数字を足して次の数字が決まる数列のことです。そしてアナグラムとは、ある単語やフレーズの文字を並べ替えて別の意味を持つ単語やフレーズを作るものを言います。劇中、ラングドン教授はフィボナッチ数列を正しく並び替えるとともに、対応する文章を同様に並び替えることで重要なメッセージを見つけ出します!
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)
あらすじ:第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。
世界の運命は、解読不可能と言われた暗号解読に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。
英国政府が50年間隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは――?!
『イミテーション・ゲーム』は、第二次世界大戦中にドイツ軍の暗号機「エニグマ」を解読するために奮闘したアラン・チューリングの実話を基にした映画です。チューリングの天才的な頭脳と、彼を支えるチームの努力によって、戦争の行方を変えることになった彼らの物語が描かれています。
映画の中心にある暗号「エニグマ」は、ドイツ軍が使用していた非常に複雑な暗号機。エニグマは、入力した文字を毎回異なる文字に変換することで、暗号を生成します。毎日異なる設定が必要で、その設定を見つけ出すことが解読の鍵になります。チューリングと彼のチームは、この複雑な暗号を解読するために、初期のコンピューターを用いてエニグマの設定を高速で試行する方法を開発しました。
『サマーウォーズ』(2009)
あらすじ:『時をかける少女』の細田守監督が手掛ける長編オリジナルアニメーション。謎の人工知能“ラブマシーン”の暴走によって生じた世界の危機を救うため、インターネット上の仮想空間「OZ」と現実世界、両方の世界で奮闘する。
細田守監督による人気アニメーション映画 『サマーウォーズ』。この映画では重要な要素として「RSA暗号」という、現代でも使われている暗号技術が登場します!
RSA暗号とは、公開鍵暗号方式の一種で、非常に大きな素数を使って情報を暗号化する方法。具体的には、2つの大きな素数を掛け合わせてできる数をもとに公開鍵と秘密鍵を生成し、公開鍵で暗号化した情報を秘密鍵で解読します。
RSA暗号解読のネックは「非常に大きな数の素因数分解」。現代のコンピュータ技術でも膨大な時間がかかるこの工程を、健二は手書きや暗算で計算しています……!さらにその後、暗号を完全に解読するには素因数分解から元の素数を特定したあと、さらに数段階の計算が必要になります。
どれだけ難しいことをやっていたかわかると、健二の凄さが身に染みてわかり、ストーリーも違った視点で見えてくるのではないでしょうか?
さて、今回は「暗号が登場する映画」を紹介しました。暗号の基本は「何か」を「何か」に「変換」すること。たとえば簡単なものだと、数字をアルファベットに(例:1=A)、数字を五十音に(例:1=あ)など。この「変換」が複雑で難易度が高いものであるほど、工程が多いほど暗号は強固なものになります。
これらの映画を観て暗号に魅力を感じたら、あなたも普段の生活に暗号を取り入れてみてはいかがでしょうか?
お知らせ:かざみ、FILMAGAにてインタビューに参加させていただきました!記事は近日公開です。



