映画のウソが現実に!?米国で大ヒット後社会問題を引き起こした『プロジェクトX』

Why So Serious ?

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宇宙人目撃史においてグレイタイプの目撃証言が爆発的に増えた時期は明確になっています。人間タイプやタコのような触手が生えたタイプなどバリエーションに富んでいた宇宙人が、一斉にグレイタイプに統一されてしまった、その時期とは1977年11月以降、『未知との遭遇』公開後です。

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近年で一番有名なグレイタイプの宇宙人といえば『宇宙人ポール』でしょう。

『エクソシスト』公開後には、それまで形骸化していた「祓魔師(ふつまし:悪魔祓い)」の職務が教会主導で見直されました。ジョージ・A・ロメロの発明したモダン・ゾンビによるゾンビ・アポカリプスが実在することを前提とした学術論文は現在も次々と発表されています。

映画のウソはしばしば現実を侵食するのです。

冗談が現実になる映画

アメリカの若者を描いた映画に、両親不在の隙をついて行う「ハウス・パーティ」というものが度々登場します。お店では無いので未成年でも酒が飲め、ハメを外しすぎた若者たちが親のベッドルームを借りてコトに及んだり、急に親が帰ってきて叱られるといった場面が面白おかしく描かれます。

『プロジェクトX』もそんなハウス・パーティを描いた映画です。

スクール・カーストでは下の方のトーマス、コスタ、JBの3人組は、トーマスの両親の旅行に乗じて、ハウス・パーティを計画。学校では空気のような存在の彼ら主催のパーティに人が来るワケは無いと、SNSやメールを駆使した絨毯爆撃的人寄せが行われます。

その宣伝文句に冗談で書いた「美女のみ入場可」といった惹句が独り歩きをし始めます。パーティには本当に美女ばかりが集まり、人が人を呼んで参加者は際限なく膨れ上がっていき、遂には家に入りきらない若者が区画全体で大暴れし始めるのです。モラルなど端から存在しない若者たちは、大量の酒とドラッグを持ち込み、プールには全裸の美女が浸かり、どこから来たのかDJがサウンド・システムを持ち込み爆音でクラブミュージックをかけだします。

ちょっとした集まりのつもりが、酒池肉林のメガ・パーティーと化してしまうのです。

映画が現実になる事件

本作は公開時アメリカで大ヒットを記録し、多くの「フォロアー」を生むことになります。本作に感銘を受けた野放図な若者たちは、こぞって空き家や留守宅に忍び込み、家を破壊するようなパーティを開催し始めます。その結果、何人もの逮捕者を出してしまう程の事件に。ニュースでも大きく取り上げられるなど大きな問題となりました。

映画で描かれたウソのパーティが実際に実現してしまったのです。ボードリヤールの『シミュラークルとシミュレーション』はピュアで野放図な若者によって実証されたといえるでしょう。

【公式トレイラー】

 

 

※2021年1月23日時点のVOD配信情報です。

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