5分間の映画を撮り、観せあい、観客投票でグランプリを競うヨーロッパ企画の名物イベント「ショートショートムービーフェスティバル 2024」東京大会(本戦)が、2024年12月1日(日)TOHOシネマズ 日比谷 スクリーン12にて開催されました。観客動員数は、なんと420名! 本記事では大盛況のイベントの結果をレポート形式でお届けします。

今回のテーマは「タイトルロール映画」。ヨーロッパ企画メンバー、スタッフ、ゲスト監督、一般応募監督それぞれが“自分の武器”を生かして制作した、全16作品のショートムービーが上映されました。
上映作品
小林哲也監督「実」
緒方一智 監督「大谷凛」
諏訪雅監督「友だちのあきらさん」
黒木正浩監督「トマトの王さま」
金丸慎太郎監督「刑事 音岳井実麩」
上田誠監督「動画を撮りつつ殺していくジャック」
五分目悟監督「頭上注意の女」
角田貴志監督「角田」
飯塚貴士監督「英雄歯」
中川晴樹監督「名古屋太郎」
石田剛太監督「時任まる子」
永野宗典監督「ヒシャタイくん」
山口淳太監督「なつみ」
藤谷理子監督、ヒロシエリ監督「ポポロ」
岩井澤健治監督「錠前勘次郎」
上映終了後には監督が登壇。作品を制作しようと思った背景から、撮影でのエピソードなどそれぞれの監督の個性が溢れるトークセッションが。

開催直前にFILMAGAで実施したヨーロッパ企画上田誠氏インタビュー(記事はコチラ)にて、上田監督が話していた「ヨーロッパハウスの深夜ノリ」がそのまま繰り広げられ、会場が笑いに包まれる場面もたびたび。ラフに自由に制作しているようで、こだわるところはとんでもなくこだわっている監督陣の熱量がダイレクト伝わり、作品だけでなく、監督への興味も増しました。
ショートムービーを制作する楽しさはもちろん、上映後にMCが観客側からのコメントをしたり、監督から裏話を聞くことでもう一度作品を観たくなったり、続編を観たくなったり、普段の映画体験とは一味違う映画体験に。
タイトルロール映画というテーマであるため、タイトルを見ると「どんな映画なんだろう?」と興味がそそられ、作品を観た後は「そういうことか!」と納得感が生まれていました。全作品の上映終了後、観客投票が行われ、いよいよ結果発表へ!
結果は……?

東京本戦に進んだ全15作品のうち、観客投票により選ばれた上位3作品はこちら。
1位 諏訪雅監督「友だちのあきらさん」254票
2位 中川晴樹監督「名古屋太郎」125票
3位 石田剛太監督「時任まる子」105票
1位となった「友だちのあきらさん」は、“算数の文章題”をテーマに展開された作品。文章題にたびたび登場する“あきらさん”が主人公の作品。誰もが解いたことのある“文章題”。確かに答えを考える際に、文章の通りに一度その場面を想像するのではないでしょうか? そんな頭の中を映像化。文章題の行間を味わいつつ問題に取り組む小学生役の少年も愛らしく、上映中には多く笑いが起きており、納得の結果でした。

本大会より遊び心とクリエイティビティに溢れるトロフィーも制作され、1位の諏訪監督の手に! 私も一票を諏訪監督に投票したので、自分のことのように嬉しく、大盛り上がりしました。観客が評価にダイレクトに参加することで生まれる一体感が印象的です。
普段映画を観る際は基本的には受け身になりがちですが、本大会では観客側が投票作品を選ぶ制度のため、より主体的に、前のめりに作品を観る感覚に。作品のクリエイティブについてのみならず、自分はこういう可愛らしいムードの作品が好きなんだな、5分の間でもハラハラする脚本力のある作品が好きなんだな、など、新たに自分の好みを発見する機会にも。
次回開催はまだ未定ですが、開催時にはぜひ参加してみてください。映画を新しい視点で楽しむきっかけになるはずですよ。
また、2024年12月13日(金)より下北沢トリウッドにて「SSMF 2024 傑作選」の上映が決定。トリウッド賞を決める観客投票や監督登壇の舞台挨拶も実施されます。SSMF本戦の熱量を再び感じるチャンス。気になる方は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
ショートショートムービーフェスティバル 2024公式サイト:https://www.europe-kikaku.com/project/ssmf11/
下北沢トリウッド公式サイト:https://tollywood.jp/news/674fed83f782e307901f52e7
※2024年12月11日時点の情報です。
