ここ数年でジワジワと話題になり、最近は就活にまで使われることもあるという「MBTI」。MBTIは人間の性格を4つの基準で2つずつに振り分け、「2×2×2×2」で16タイプに分類する指標のことであり、通称「16タイプ診断」「16 Personalities」などと呼ばれています。
【MBTI】4つの基準

■(E-I)外向的/内向的
■(S-N)見えるものを観察する現実主義なタイプ/想像力を膨らませるタイプ
■(T-F)理論を重んじるタイプ/感情を重んじるタイプ
■(J-P)規範や計画性を好むタイプ/奔放で事後的に適応するタイプ
上記基準をもとに、アルファベット4文字の組み合わせに映画やドラマのキャラクターの性格を当てはめていけば、自ずと16種類の性格に分類することができるのです。
今回のコラムシリーズでは、16タイプに当てはまる映画のヴィラン(悪役)キャラクターをフィーチャー。第1弾では、ENTJ(指揮官)、ENTP(討論者)、INTJ(建築家)、INTP(論理学者)という4つのタイプ、通称「分析家(NT)」グループにあてはまる映画のヴィランをご紹介します!

頭の回転が速く、さまざまなことを分析したり、アイデアを生み出すことが得意とされる分析家グループには、やはり頭のキレる知能犯が集まっているイメージ。さっそくタイプ別のキャラクターをチェックしていきましょう!
ENTJ(指揮官)タイプ

ENTJ(指揮官)タイプは、高い理想と理論派思考で我が道を突き進む性格をしています。自分の考えに自信がありプライドも高く、他人にも高いレベルを求める傾向にあるため、高圧的に見られがちな一面もあります。
ヴィランになると、まさに指揮官・王様のように人々を支配したり、国や世界を征服したりすることを目指しがち。自分と同じレベルと認めた相手はリスペクトする傾向にありますが、プライドが高く相手を認めること自体が珍しいため、自身の部下すらを駒のように扱う残酷さを見せることも……。
ENTJの映画ヴィラン:ヴォルデモート(『ハリー・ポッター』シリーズ)
他人をコントロールしようとしがちな指揮官の別名は“皇帝”。ENTJが日常的な楽しみやまともな人間関係を得られず、野心のためだけに走り出したら、気に食わないやつには全員“アバダケダブラ(※)”を食らわせてしまう“闇の帝王”が完成してしまうかもしれません。
高い能力とカリスマ性で一定数からは崇拝される実力を備えていますが、その分だけ大量の敵も作ってしまいます……。
※『ハリー・ポッター』関連シリーズにおける“死の魔法”。ヴォルデモートは頻繁に邪魔者、気に食わない相手をこの魔法で即死させてしまう。
ENTP(討論者)タイプ

ENTP(討論者)タイプは、すべてに疑問を持ち、反対意見も遠慮なく発言できる、思考とおしゃべりが止まらない性質を持ちます。
頭の回転が非常に速く、他人の感情に気を取られずに理論をズバズバと話す傾向にあるため、言っていることが正論でも相手を怒らせたり、偏屈者だと思われたりしやすい一面もありますが、ENTPにとっては反対意見が巻き起こす議論や挑発的なジョークも“大好きなおしゃべり”の一環であることが多いのです。
もちろん、ヴィランになったENTPは相手を煽りまくる挑発好きなキャラクターが多い傾向にあります。
ENTPの映画ヴィラン:ジョーカー(『ダークナイト』)
回転の速い頭と減らない口でおなじみのENTP(討論者)。彼らが悪役になれば、煽り上手でペラペラ言葉をまくし立てる、ヒース・レジャー版“ジョーカー”のような愉快犯になってしまうかもしれません。ENTPはある意見を聞くとその逆を考えて討論するのも好きなので、バットマンの掲げる正義を崩したくなってしまうのも納得です。
用意周到で残酷な計画と、どんな状況に陥っても自分のペースに持ち込んでしまう対応力の高さにはバットマンも心底手を焼きました。
INTJ(建築家)タイプ

INTJ(建築家)タイプは、ひとりテキパキ仕事をこなす、極めて効率主義な傾向にあります。優しく物事を伝えるのは得意ではないため、本人にその気がなくても冷淡に見られがちな一面があり、リーダーとして大勢をワイワイ引っ張るよりは単独で淡々とタスクを遂行することに適したタイプとされます。
映画ではヒーロー側でもヴィラン側でも、“冷静沈着な策略家”“孤高の頭脳派”といったかたちで描かれることが多いようです。
INTJの映画ヴィラン:ハンニバル・レクター(『羊たちの沈黙』『ハンニバル』など)
ひとり淡々と(I)綿密な計画を練り(J)、持ち前の想像力で(N)人の心理や置かれた状況を理論的に分析する(T)恐ろしいハンニバル・レクター博士。一度彼に執着されてしまえば、心の芯までどんどん解剖されてしまいます…。
ENTJとINTJは理想もプライドも高いため、優秀な相手にこそ惹かれ、自分の力で相手を攻略しようと静かに燃え出すレクター博士も非常にINTJらしいキャラクターですね。
ちなみに、アベンジャーズを映画2本(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』)にわたって苦しめたあのサノスもINTJだとされています。
INTP(論理学者)タイプ

INTP(論理学者)タイプは、その呼び名のとおり、理論を重視する学者のような人々。並々ならぬ好奇心にあふれているため、ひとりで物事を深く考察・分析するのが大好きです。
ヴィランになると一人で淡々と悪の計画を練ったり、悪の研究を進めたりするところはINTJと似ていますが、比較的気難しく尊大な態度を崩さない傾向のINTJ(やENTJ)に対して、INTPのヴィランはテンションが上がるとENTPのように早口でまくしたてて楽しそうな様子を全面に見せるキャラクターも多いイメージです。
INTPの映画ヴィラン:リドラー(『THE BATMAN-ザ・バットマン-』)
その名のとおり“学者”タイプで機転の利くINTPが悪事をはたらくなら、もちろん勢いの犯罪ではありません。自分の得意分野を活かし、考え抜いた独創的なアイデアで完璧な計画を組み立てようとするのです。
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』でポール・ダノが演じたリドラーもその典型で、なぞなぞというヒントを敢えてバットマンに与える猟奇的な手法で自身の計画の完遂を見守りました。
“マッドサイエンティスト”系の悪役も多いINTPには、『バットマン ビギンズ』のスケアクロウも含まれるとされています。
同じタイプの皆さんは、“闇堕ち”するとこのキャラクターになってしまうかも…と肝に銘じておけば、自分が感情的になった時や落ち込んだ時に気をつけられるかもしれませんね! 次回は感受性豊かなNF(外交官)グループとして、ENFP(広報運動家)・ENFJ(主人公)・INFP(仲介者)・INFJ(提唱者)の映画ヴィランを特集します。お楽しみに!
※2025年2月13日時点での情報です。




