第74回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映され、高い評価を受けたヒューマン・エンターテインメント「La Cocina(原題)」が、邦題を『ラ・コシーナ/厨房』として2025年6月13日(金)より公開されることが決定した。併せて、日本版ビジュアルと日本版予告編が公開された。
【公開決定】『ラ・コシーナ/厨房』(2024)
国内最大級の映画のレビューサービスFilmarksの映画レーベル「SUNDAE」の第6弾として、公開される本作の舞台は、スタッフの多くが移民で構成されたニューヨークの観光客向け大型レストラン「ザ・グリル」。混沌としたレストランの人間関係を時にユーモラスに、時に痛烈に描いた社会風刺ヒューマン・エンターテインメント。
原作は、イギリスの劇作家アーノルド・ウェスカーが書いた1959年初演の戯曲「調理場」。日本でも2005年に蜷川幸雄の演出で上演された「キッチン KITCHEN」ほか幾度となく舞台化され、映画化は2度目となる。
本作では、舞台をニューヨークの観光客向けレストランに移し、レストランで働きながらアメリカン・ドリームを追い求める移民たちと、まぶしく先進的な街の対比が全編ほぼモノクロームでスタイリッシュに描かれる。様々なルーツを持つ彼ら/彼女らが働く、笑えるほどにブラックな職場は、文化や政治の違いと資本主義が作り上げた格差ループから抜けられない人々が付かず離れずひしめき合う、この世界の縮図のようでもある。
「ザ・グリル」の料理人のひとりでメキシコ移民である主人公ペドロを演じるのは『コップ・ムービー』(2021)、『巣窟の祭典』(2024)などのラウル・ブリオネス。トラブルメーカーで大人になりきれないが料理の腕は一級、という魅力的な人物像を文字通り熱演し、「The Hollywood Reporterが選ぶ2024年ベストパフォーマンス俳優」15名の一人に選ばれた。
ペドロの恋人で、秘密を抱えるアメリカ人ウェイトレスのジュリアを演じるのは、ハリウッドが誇る実力派ルーニー・マーラ。ふたりのロマンチックだがどこか訳ありのラブストーリーが、大混乱を極める厨房での一日と絶妙に絡み合っていくことにも注目だ。
監督・脚本を務めたのは『コップ・ムービー』(2021)ほか、ベルリン国際映画祭常連のアロンソ・ルイスパラシオス。本作は第74回ベルリン国際映画祭でコンペティション部門に出品されたほか、世界各国の映画祭で12の受賞を記録中。また、Indiewireが発表した「映画人の選ぶ2024年フェイバリット・フィルム」では『チャレンジャーズ』(2023)、『君の名前で僕を呼んで』(2017)などのルカ・グァダニーノ監督が15本のうちの1本に挙げている。

そしてこの度、日本版予告編が解禁となった。レジだけで6台もあるニューヨークの大型レストラン「ザ・グリル」での一日。朝、前日の売上金の一部が消えたことが分かり、オーナーの指令で全従業員に対する“犯人捜し”が始まる。活気に満ちた厨房の雰囲気から一変、ペドロをはじめ従業員たちのストレスは爆発寸前。予想だにしない事態へと発展していく様子の一端が伺える。そして、違う持ち場で働くペドロとジュリアの恋人らしく視線を交わす様子やバックヤードでのキスシーンの他、ペドロがジュリアに大金を渡す場面も捉え、訳ありの恋模様のゆくえも気になる映像に仕上がっている。
【日本版ビジュアル】『ラ・コシーナ/厨房』
日本版ビジュアルでは、「ザ・グリル」のシンボルである大きな水槽を挟んで見つめ合うふたりの姿が捉えられている。恋人たちの間を隔てる余りに大きなものの象徴でもある水槽の中には、映画に価値観のメタファーとして登場するロブスターや、アメリカン・ドリームを指す自由の女神像が配されている。爆発寸前の感情が渦を巻く、痛烈なヒューマン・エンターテインメントの公開が待ち遠しくなる解禁となった。
『ラ・コシーナ/厨房』は、2025年6月13日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開。
『ラ・コシーナ/厨房』あらすじ

ニューヨークの大型レストラン「ザ・グリル」の厨房の、いつも通り目の回るような忙しい朝。店の従業員たち全員に売上金盗難の疑いがかけられる。加えて次々に新しいトラブルが勃発し、料理人やウェイトレスたちのストレスはピークに。カオスと化した厨房での一日は、無事に終わるのだろうか……。
監督・脚本:アロンソ・ルイスパラシオス
原作:アーノルド・ウェスカー「調理場」
出演:ラウル・ブリオネス、ルーニー・マーラ
配給:SUNDAE
公式:sundae-films.com/la-cocina
(C)COPYRIGHT ZONA CERO CINE 2023
※2025年3⽉24⽇時点の情報です。

