4月4日(金)からリバイバル上映が決定した『バトル・ロワイアル』。本作は単なるサバイバル・バイオレンス・アクションではなく、戦いの中で交錯する個性的な生徒たちの思惑や感情が多くの人々を惹きつける作品です。
今回は、近年注目されている「MBTI」(16性格診断)を使って、本作の主要キャラクターの性格タイプを分析してみましょう。ここ数年でジワジワと話題になり、最近は就活にまで使われることもあるという「MBTI」。MBTIは人間の性格を4つの基準で2つずつに振り分け、「2×2×2×2」で16タイプに分類する指標のことであり、通称「16タイプ診断」「16 Personalities」などと呼ばれています。
性格に基づく思考回路は、私たちの行動原理や人生にも大きな影響を与えるもの。映画などの創作作品においても、MBTIを念頭に置きながら鑑賞すると、「彼はなぜこういう考え方をするのか」「彼女はなぜそのような行動をとるのか」「この二人はなぜ相性が良い(悪い)のか」といったキャラクターの描写をより深く味わうことができます。
さらに、キャラクターの細かい作り込みやリアリティにも気づかされることがあり、新たな楽しみ方が広がることもあります。ぜひほかの映画作品でも、このような視点で考えてみてください。
【MBTI】4つの基準

■(E-I)外向的/内向的
■(S-N)見えるものを観察する現実主義なタイプ/想像力を膨らませるタイプ
■(T-F)理論を重んじるタイプ/感情を重んじるタイプ
■(J-P)規範や計画性を好むタイプ/奔放で事後的に適応するタイプ
上記基準をもとに、アルファベット4文字の組み合わせに映画やドラマのキャラクターの性格を当てはめていけば、自ずと16種類の性格に分類することができるのです。ではさっそく、『バトル・ロワイアル』のキャラクターたちについて、性格を分析していきましょう!
※以下、内容ネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。

(C)2000「バトル・ロワイアル」製作委員会
あらすじ:時は新世紀。自信を失くし子供を恐れた大人たちは、ある法案を施行する。それは、全国の中学校から無作為に1クラスを選び、最後のひとりになるまで殺しあいをさせるというものだった。今回対象となる岩城学園中学3年B組は、修学旅行中に無人島に拉致され……。
教師のキタノ(北野武):ENTP(討論者)タイプ
生徒たちや娘からの無礼な態度にストレスを抱えていた中学教師。殺し合いプログラムを担当する教官として、有無を言わせずに殺し合いを取り仕切る。
キタノのMBTI考察
「俺が殺しちゃ反則だよなぁ…」
論理的な口調(T)と、その場の空気や他人を積極的に操ろうとする姿勢(E)、冒頭のゲーム説明の最中に銃を発射しヘラヘラしているという、ルールに縛られない奔放さ(P)から“E○TPまでは判断しやすいキャラクターです。
直観型(N)か観察型(S)かは終盤までハッキリは見えてこないのですが、必要以上の余計な軽口を叩くというENTP(討論者)の特徴は冒頭からのぞかせ、終盤でその大きな想像(妄想)力(N)を見せてくれます。
ENTPは人と伸び伸び語り合い、奔放な考えをシェアすることを愛します。周囲の人々から邪険にされ孤立することに尚更ダメージを抱えることにも想像がつくため、その気の毒な境遇も際立ちますね。
七原秋也(藤原竜也):ENFP(広報運動家)タイプ
母の家出と父の自殺、さらにはバトル・ロワイアル冒頭で親しい友人が殺害されるというあらゆる悲劇を経験する主人公。初期武器は鍋のフタ。
七原秋也のMBTI考察
「逃げろ!!!」
感情のままに無鉄砲な行動もいとわないこと(F・P)、周囲をまとめて殺し合いを防ぐという理想像を公に宣言すること(E・N)から、典型的なENFP(広報運動家)タイプといえます。勢いよく感情が走るキャラクターなので、藤原竜也というキャスティングもぴったりですね。
共感能力の高い友達思いなENFPタイプであるため、クラスメートの死には人一倍心を痛める七原。思ったままに行動しがちだし、浮かんだ感情をそのまま口にしがちなので命がけのゲームにおいては周囲の理論派・計画派をヒヤヒヤさせる一面もあります。
中川典子(前田亜季):ISFJ(擁護者)タイプ
今作のヒロイン。温和な女子生徒で、他のキャラクター(ノブ)からも「優しい」と言われている。まじめで大人しいため、いじめられていた。初期武器は双眼鏡。
中川典子のMBTI考察
「秋也だけは信じてる」
内気・気弱な性格で、内向的なタイプ(I)ではありますが、するべき行動・言うべき言葉はしっかり表す典子。人には心で寄り添い(F)、ほかのクラスメートが教師キタノをバカにして授業に出なくても自分だけは出るところからは、規範を重視する芯の強さ(J)が窺えます。
NタイプかSタイプかが一番判断が難しいところで、INFJ(提唱者)かISFJ(擁護者)かは正直なところなんともいえませんが、物事の裏側を想像・分析するよりは現状ありのままを見つめているようにも見受けられるため、ここではISFJ(擁護者)とします。
川田章吾(山本太郎):ENTJ(指揮官)タイプ
“転校生”として紹介される男子生徒。初期武器であるショットガンを受け取るや否や全力ダッシュで姿をくらますという、強く印象に残る登場を果たしている。
川田章吾のMBTI考察
「今度こそ、慶子の笑顔の本当の意味を見つけたるんや」
冒頭のイメージでは後述の桐山と同じく一匹狼らしき様子を見せる川田ですが、「俺、やっぱ話しときたいんやろな」と自らの過去をシェアし、信頼する複数人を率いて協力体制を取ろうと指揮を執る様子から、根は外向的(E)なことがわかります。
協力相手は信頼できるだけでなく手持ち武器が弱い人間にしたり、その後も手堅い行動計画をもとにキビキビ動く(J)ところや、大切な人から受け取った感情の「意味」をひたすら思索する哲学系思考回路(N・T)もハッキリしており、ENTJ(指揮官)タイプが最適でしょう。
千草貴子(栗山千明):INTJ/建築家タイプ
冷静沈着で気丈だが、ロマンチックな一面も垣間見える女子生徒。モテるようで、劇中でも男子生徒に言い寄られているが、興味のない相手は歯に衣着せずバッサリ切り捨てる。戦闘においてはマラソンランナーならではの持久力と、とっさの判断力が持ち味。初期武器はサバイバルナイフ。
千草貴子のMBTI考察
「あたしの全存在をかけて、あんたを否定してあげる!」
必要以上に他人に心を開かず、恋愛感情も積極的には表に出さない(I)千草。話の運び方は理論的(T)で、その独特の言葉選びやロマンチックな様子からは目の前の情報だけに頼らない想像力・発想力を感じさせます(N)。プライドが高く怒りの沸点が低いこと、比較的頭が固そうなことから、ある程度の規範を持った(J)キャラクターであることもわかり、INTJ(建築家)タイプと考えられます。
INTJタイプは、効率主義を極めた孤高の策略家。ボウガンを持って体格差もある男子生徒を相手に物怖じするどころか、サバイバルナイフと身のこなしだけで追い詰めるあたり、心身ともに高い能力を兼ね備えていることがわかります。(INTJにしては激情的ですが、まだ若く、置かれた状況の極限性を考慮すれば、INTJタイプでも感情的になることは十分理解できます)
相馬光子(柴咲コウ):ESTP(起業家)タイプ
クラスの中でも目立つタイプの女子生徒。極限状態のサバイバルにおいても、バッチリメイクは欠かさない。初期武器は鎌。
相馬光子のMBTI考察
「殺したっていいじゃない。人には色々事情があるの」
他人との関係から見たポジショニングで自我を保とうとするあたりに外向エネルギー(E)が感じられ、深く考えることなく、即興的に身の置かれた環境を楽しむという「SP(探検家)型」の特徴も見られます。
『特別篇』では幼少期に負った傷も明確に描かれており、“奪う側”になりたいと願った背景が理解しやすくなっている光子。ニヤリと笑いながらゲームに適応して楽しむ彼女ですが、基本的にその行動原理や思考回路は感情論ではなく理論で説明(T)します。
ESTPといえば、“自信満々”もよく言われる特徴。例に漏れず、光子も“勝ち組の自信”にあふれた態度を見せますね。
桐山和雄(安藤政信):ISTP(巨匠)
もう一人の転校生としてクラスに投入された一匹狼で、川田によれば「自分から面白がって参加しおった志願者」。序盤から戦闘能力と冷徹さを見せつける、寡黙な男子生徒。初期武器はハリセンだが、序盤で他の生徒から銃を奪うことに成功している。
桐山和雄のMBTI考察
「・・・。」
そもそも言葉を発さないため、彼の思考回路を読み解くこと自体が難しいのですが、最も“しっくりくる”のは、職人気質で寡黙な一匹狼も多いISTP(巨匠)タイプでしょう。
モラルも共感もなく淡々と他の生徒を排除し続ける様子、その場に応じた行動を臨機応変かつ素早く繰り出す様子からは、現状を観察し把握する能力、規範に縛られない柔軟性と適応力を持ち合わせていることが認められるため、S・Pと考えます。さらにどんなに功績を上げても他人との交流や他人への自慢も望まない自己完結型である様子からは内向エネルギー(I)が感じられ、本能的な感情で動いているというよりは合理的で無駄のない行動をしているとこから感情派より理論派(T)。よってISTPの4文字と矛盾はありません。
『バトル・ロワイアル』に、あなたと同じMBTIのキャラクターはいましたか?ぜひ映画キャラの発言や行動からそのキャラクターの思考の仕方を想像すると作品を改めてまた楽しめるはず。ぜひ皆さんも試してみてください!
(C)2000「バトル・ロワイアル」製作委員会
【 『バトル・ロワイアル』公開情報 】
公開日:2025年4月4日(金)より2週間限定上映中
公開劇場:75館
レイティング:R15+
※公開劇場は順次追加予定。
公式X(@Filmarks_ticket)でお知らせいたします。
※劇場により、上映日・上映期間が異なります。
配給協力:東映
配給:Filmarks
リバイバル上映詳細はこちらから!
※2025年4月7日(月)時点での情報です。
