映画『となりのトトロ』にまつわる噂の真相は?続編があるって本当?気になるトリビアを考察【ネタバレ解説】

アニメの風通しがもっと良くなりますように

ネジムラ89

【ネタバレ解説】映画『となりのトトロ』のトリビアまとめ!トトロは死神だった?メイとサツキはそもそも一人の設定の予定だった?となりのトトロの続編のショートムービー『めいとねこバス』とは?など、劇場公開から30年以上経った今も色褪せない名作を徹底考察。

スタジオジブリ作品といえば皆さんは何を思い出しますか? いまだにTV放送が行われることのあるスタジオジブリ最初の作品『天空の城ラピュタ』でしょうか。それとも日本の興行記録に名を残す『千と千尋の神隠し』でしょうか。
きっとスタジオ名を挙げて思い出すのは、スタジオジブリのロゴにも用いられている『となりのトトロ』を思い出す人が多いのでは、ないでしょうか。

いまだに根強い人気を誇る『となりのトトロ』ですが、実は意外と知らない秘密や、いまだに新たなニュースが生まれている作品でもあります。今回はそんな『となりのトトロ』のトリビアから、公開から数十年経っても新たな話題が尽きない、最近のトトロ情報などを紹介します。

※以下、ネタバレを含みます。

トトロには全く雰囲気の異なる同時上映作品があった!?

totoro

となりのトトロ』は1988年に劇場公開されました。実はこのとき、『となりのトトロ』だけでなくもう一本併映作品がありました。その作品というのが『火垂るの墓』です。

当時、ジブリスタジオでは高畑勲監督が『火垂るの墓』を、宮崎駿監督が『となりのトトロ』を同時に制作を進めていました。『火垂るの墓』は新潮社製作、『となりのトトロ』は徳間書店製作ということで、二つの出版社の合同企画という異例の上映でもありました。

もともとサツキとメイは一人の女の子だった!?

サツキとメイは、企画段階では当初一人の女の子であったことが、制作秘話などで語られています。中でも制作デスクを務めた木原浩勝の書いた『ふたりのトトロ』に当時の詳細が細かく書かれていて、当時はサツキをロングヘアにするという案も存在していたことが語られています。

サツキとメイがもともと一人だったというエピソードに合わせて、当時の映画ポスターにサツキでもメイでもない二人の特徴が合わさった謎の女の子が描かれています。

まさにそのサツキとメイの原型となる女の子が、このポスターに描かれている女の子です。なぜポスターにこの本編に出てこない女の子が登場しているかは諸説あるのですが、前述の『ふたりのトトロ』では、宮崎駿が故意で旧いデザインの女の子を添えたことが語られています。

トトロが死神って本当!?

となりのトトロは都市伝説が多数ありますが、その中でも有名なものに、『となりのトトロ』は死後の世界を描いている、だとか、トトロは死神だ、などといったものがあります。映画の終盤で、池に浮かんだ靴をメイの物だと思う不穏なシーンがあったり、サツキとメイが木の上から母親を見守るという不思議なシーンがあったりするので、生まれた都市伝説でしょう。

ですが、これらはジブリスタジオの広報が発表していたジブリ日誌にて、公式で否定されています。都市伝説の由来として、「映画の後半にサツキやメイに影がなくなる」といったものもありますが、これも作画場で不要と判断されたシーンだからといった現実的な理由があるようです。

そもそも『となりのトトロ』は宮崎駿が楽しい映画にしようと意気込んで製作した作品です。しっかりエンドロールで、母親が病院から帰ってくるというハッピーエンドを迎えていることを忘れてはいけません。

トトロにはスピンオフの短編アニメーションが存在する⁉︎

続編ではないのですが、となりのトトロにはスピンオフ作品があります。それが2002年に製作された『めいとこねこバス』です。

この作品は『となりのトトロ』に登場したメイが、新キャラクターのこねこバスに出会う物語を描いた上映時間約14分の短編アニメーションです。この作品は映画館では、公開されておらず、三鷹の森美術館限定で上映されている作品です。上映作品のスケジュールは予め決まっているので、観るためには公式サイトなどで発表されている上映予定を事前にチェックしておきましょう。

トトロは『トイ・ストーリー』に出演している!?

toystory

トトロは驚いたことに洋画デビューも果たしていることはご存知でしたか?しかもその作品というのが、なんとディズニー映画。

日本でも興行収入100億円を超える大ヒットとなった『トイ・ストーリー3』(10)にカメオ出演を果たしているのです。
セリフはないのですが、大トトロがボニーの部屋のぬいぐるみとして登場しています。出番も複数回に渡って存在し、おなじみの歯をむき出した笑顔を見せてくれるシーンもあります。

このカメオ出演は、シリーズの生みの親であり当時制作総指揮を務めていたジョン・ラセターと、宮崎駿に交友関係があり、ジョン・ラセターのオファーに承諾する形で出演が決まりました。ジョン・ラセターも『となりのトトロ』が大好きだそうです。

中国では公開から30年もかけて劇場公開を果たした!?

海外への波及はアメリカだけではありません。中国でもとなりのトトロは公開を果たしています。しかも1988年の日本公開から30年の時を経た、2018年に公開、というかなり時間をかけての初上陸となりました。この上映時点ですでに、中国でもグッズなども販売されており、『となりのトトロ』の本編自体も海賊版や違法アップロードなどの影響とはいえ、すでに高い知名度を持っていました。

デジタルリマスター版での上映とはいえ、これだけ古い作品に集客が見込めるのか心配になるところですが、さすがはトトロ。最終的な興行収入はおよそ1億7千万元(日本円にして約27億円)にも及ぶ大ヒットとなりました。

サツキとメイの家は実在する!?

となりのトトロに登場したサツキとメイの家は実在します。と、言っても映画自体が公開された後に映画のイメージを参考に建築されたものです。サツキとメイの家があるのは、愛知県の長久手市。2005年に開催された国際博覧会「愛・地球博」の展示の一つとして造られました。現在は愛・地球博記念公園となった会場に、引き続き展示施設の一つとして残されています。

そして今、この愛・地球博記念公園に「ジブリパーク」の建設を行なっています。『となりのトトロ』だけでなく『耳をすませば』『千と千尋の神隠し』といった劇場公開から何年経っても色褪せない名作の世界観も体験できるようになるそうです。オープンは2022年の秋を予定しています。

(C)1988 Studio Ghibli

※2020年4月2日時点の情報です。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS

  • 3
    ジブリの作品って大人になって観ると、ただ面白いだけとかただ良い話とかってのが少なくなる印象があるが、これは大人になってから見ても、ただほっこりできる。私の読解力不足なのかしら?笑 子供と一緒に見て、同じ感想を抱くことができる作品ってそう多くないと思うから、この作品は偉大だなぁと思う。ある意味ジブリの王道作品の中で少し毛色が違う。個人的にだけど。
  • サラフィアー
    -
    あらすじ(Googleより)昭和30年代。大学で考古学を研究する学者の父に連れられて、小学6年生のサツキ、4歳のメイは田舎に引っ越す。豊かな自然と美しい四季があふれる環境で、3人が暮らし始めたのは、お化け屋敷のような一軒家。そして、その家には不思議な生き物が住んでいた。 のどかで平和でほっこりする。やさしい世界で泣きそうになっちゃう。何度観てもいいですね。。 しっかり者のサツキと、お姉ちゃんのあとを一生懸命ついていくめいが可愛くて愛おしい。 お父さんも、かんたのとこのばあちゃんも、かんたもみんな優しい。 トトロもやっぱり豪快で可愛い。お父さんの傘愛用してるの好き。 ネコバスも優しくて可愛い。 ちっちゃい頃、どんぐりを集めてたのは間違いなくこの映画の影響やね。 あと私の幼少期はどんぐりを集めてどんぐり共和国に持って行ったらトトロのグッズとかと交換してくれ手たのよね…もうあの制度無くなっちゃったのかな、、夢があって好きだった。。
  • yonaka
    5
    何回見ても面白い 毎回新しい発見がある、トトロ、サツキとメイ、ネコバス、まっくろくろすけ、 幼い時に観てからずっと好きでセリフを覚えてるシーンもあって、これからも何回も観るんだろうなって思う
  • あーる
    5
    記録
  • mallory
    -
    👀記録
となりのトトロ
のレビュー(244831件)