本日ボジョレー解禁!でも飲みすぎにはご注意を!アルコール依存の恐怖を描く映画5選

2015.11.19
まとめ

感受性複雑骨折

寂々兵

「ここ数年で最高」「過去50年でも素晴らしい出来」「1950年以降最高の出来といわれた2009年と同等の出来」などのキャッチコピーでお馴染み、ボジョレー・ヌーヴォーが本日11月19日に解禁です。今年は「フルーティな味わい」だそうで、楽しみですね。

しかし、飲みすぎにはご注意を。今回はアルコール依存によって人生が狂ってしまった人々を描く映画を紹介したいと思います。

『失われた週末』 アル中度:★★★★★

7週末

作家志望の男がニューヨークへ出てくるものの次第に筆が進まなくなり、気持ちを紛らわすために軽い気持ちで飲んだ一杯のお酒が原因でアルコール依存に。兄や恋人が酒を忘れさせるために奔走させるものの、あの手この手で酒を飲もうと頑張る主人公の姿を描きます。

ミステリや悲喜劇の巨匠、ビリー・ワイルダー監督による世界で初めてアルコール依存を大きく扱った映画です。主人公が商売道具であるタイプライターを質に入れてまでも酒を手に入れようと奔走する姿が恐ろしくも滑稽で、絶望と喜劇は紙一重であることを体現しています。

狂気の底にいる患者にとって恋人の存在がアルコール依存と闘う重要なファクターになるのは映画も現実も同じですが、かえって悪影響を与えてしまう作品も存在します。

『酒とバラの日々』 アル中度:★★★★☆

7酒とバラ

PR会社に勤務するジャック・レモンが得意先の秘書をセミプロの女性と間違えてしまったことから交流が始まり、やがて結婚して家庭を持ちます。

しかし出張が多く、寂しさから妻は酒に溺れるようになり、元々アルコール依存気味だったジャック・レモンと共に手が付けられない状態に。アルコール依存だと頑なに認めない妻と共に決死の治療が始まります。

『ピンクパンサー』シリーズのブレイク・エドワーズ監督、ジャック・レモン、アルコール依存、というキーワードから完全無欠のコメディが連想されますが、これがなかなかのシリアス路線で驚きです。

序盤は確かに夫婦の出会いがややコミカルに描かれるのですが、結婚してからが苦難の連続。酔っぱらった妻が家に火をつけたり、義父の植物園に酒を持ち込んで荒らしまくったり、一体お酒はどれだけ人を狂わせるのかと仰天必至。

そして本作のもっとも大きなポイントは、ラストを迎えるまでハッピーエンドになるのかバッドエンドで終わるのかの予測が付かないところ。誰が救われて誰が救われないのかに注目です。

『鬼火』 アル中度:★★☆☆☆

7鬼火

アルコール依存で病院にいるモーリス・ロネが孤独感によって自殺を決意し、パリの旧友を尋ねて歩く最後の48時間を描く作品です。監督は『死刑台のエレベーター』等の作家ルイ・マル。

主人公がアルコール依存症患者という設定ではあるものの、実際はその男の空虚で厭世的な生きざまを厳かに活写した繊細な人間ドラマです。終始「人生とは……」みたいな哲学的な台詞のオンパレードですが、誰もが経験したであろうモラトリアムと本質的には変わりないのですんなりと頭に入ってきます。

何となく社会に適応できない、日々を漫然と過ごしている、仕事も恋人もいるがなぜか満たされない、そんな方におすすめの作品です。

『リービング・ラスベガス』 アル中度:★★★★☆

7リービング

妻子に逃げられ仕事も失ったニコラス・ケイジが自暴自棄になり、ラスベガスで酒浸りの生活を送ります。ある日出逢った娼婦に心惹かれていき、また孤独を抱えていた娼婦も優しいニコラスに惹かれていき、何となくふわふわした恋仲に。世間からの白い目に晒されつつもトラウマを克服すべく懸命に生きる2人の姿を活写します。

何といっても見所は本作でオスカーを取ったニコラス・ケイジのあられもない姿。90年代以降はアクション俳優としての一面が強くなっていきましたが、本来彼は情けないオジサンの役が堂に入っているのではないかと思います。

2009年にはリメイク版『バッド・ルーテナント』において、ドラッグに溺れる悪徳警官を演じていたのが記憶に新しいですね。

『28days』 アル中度:★★☆☆☆

728days

サンドラ・ブロック演じる破天荒なコラムニストが酒に酔っ払い、姉の結婚式をぶち壊したことからアルコール依存の更正施設に入れられます。施設で出会ったのは、それぞれ薬物依存やセックス依存などに悩む個性豊かな面々。彼女は禁断症状に苦しみながらも、過去のトラウマなどに向き合いながら依存症を克服していきます。

女流監督ベティ・トーマスによる2000年の長編です。テーマは重いですが、先述の4作とは比べものにならないほどアルコール依存を軽く扱っており、良く言えば非常に観やすい作風になっています。

序盤はいがみ合っていた所内の人々が絆を深めていく様子は必見。また、登場人物の誰よりも何かしらの依存症で苦しんでいそうなスティーヴ・ブシェミが冷静な職員を演じているのも笑えます。

酷似したタイトルのホラー映画『28日後』(原題:28 Days Later...)と間違えないようにしましょう。

おわりに

いかがでしたか?

「酒は百薬の長」と言いますが、今回紹介した作品の主人公たちほどアルコールに溺れないようにしたいところです。

社会人になって2年経ちますが、周りの友人たちも「仕事あがりのビールは最高だ~!」とテンプレ通りの文句を言うようになってきました。おっさんへの第一歩です。

ちなみに筆者は梅酒を一杯飲んだだけで顔が梅みたいになるほどの下戸なので、今夜はハンカチを噛みしめながらブドウジュースを飲みたいと思います。

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  • yukko
    3.0
    10代の時から題名だけは何故か見聞きしていて、酒好きとして観なければ!と探してた。やっとこ鑑賞。 アル中&ポン中の映画は好物だけど、観ていてツライわー。 「明日は我が身」と戒め。 あそこまで呑むと、次の日地獄だよね。 病院や施設等、誰かの手を借りて断酒できた夫と、自尊心があればやめられるとズルズル吞み続ける妻。 やはり自力で絶つのは無理なんかな。 妻は全くのゲコだったのに、夫が無理矢理吞ませたんじゃん。「オレが帰ってくるまで酒を呑んで待ってろ!!」とか。(言われてぇ〰どっかにそんな人落ちてませんかね?) 自分で生んだ娘を手放してまで吞み続けたい気持ちは、同じ母親として全く解せない。ボクは朝から晩まで吞みながら家事&育児(3人)してたし。要はやりようだよ。 重い十字架を背負って、妻はこの先どうやって生きていくんだろう。 観れて良かった。
  • mie38
    4.0
    ジャックレモンはほんとに芸達者です!!
  • riekon
    4.0
    駄目だなぁこういう愛し合っているのに上手くいかない、愛が深いからこそ悪い方へ堕ちていってしまう話は泣けてしょうがないよ。 愛してる人がボロボロで「さみしい」って求めてきてやっと断った酒を彼女の為に飲んでしまうシーンとかラストの昔に戻りたい奥さんともう戻らないと先に進んでいる旦那さんの気持ちの距離が凄く悲しくて観終わった後も引きずりましたね…。 お義父さんと娘も可哀想だったよ…。 J.レモンの必死にお酒を探すシーンや病院で拘束されてるシーンなど演技が素晴らしくて良かったですね。
  • nknskoki
    4.4
    アルコール中毒の夫婦が酒に溺れて崩壊していく話 最初の30分は胸がときめく少女漫画のようなラブストーリーだがそこから本当に一転、めちゃくちゃシリアスな内容になります 作った監督が元アルコール依存性なのもあり、夫婦が克服と誘惑に負ける様を何度も繰り返すリアルな描写 お酒は確かに楽しいが、酒に"しか"楽しさを見出せないのは人生の豊かさに欠ける 狡猾でズル賢い人が得をし真面目な人が損をすることもあるのが仕事 それでもそういう嫌なことを我慢し泣き言を言わずに頑張っている人をやっぱり支持したい
  • maverick
    -
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「酒とバラの日々」
のレビュー(150件)