【オチから始まる前代未聞の逆再生映画】リメイク決定『メメント』の魅力に迫る!

邦画・洋画、ジャンルを問わない映画好き

いと

先日、ダークナイト3部作やインターステラーなどで知られる映画監督クリストファー・ノーランが今の地位を手に入れるきっかけとなった作品である『メメント』がリメイクされることが発表されました。

メメント

『メメント』は大大大好きな映画で、本格的に映画にハマるきっかけを与えてくれた映画の1つでもあり、それだけに今回のリメイクの決定は楽しみでもあり同時に不安でもあります。

しかし、そんな思いは取り敢えず置いておき、今回は映画『メメント』を見ていない人向けにこの映画の「どこが面白いのか」を詳しく紹介していきたいと思います!!

物語がオチから始まる、前代未聞の逆再生映画

強盗に妻を殺され、自身も頭部を殴られ記憶を10分しか維持できない障害が残ったレナードは復讐のため重要な事は身体に刺青として刻み、人や物はカメラで撮ることで記憶を失いながらも犯人を探していた。

そしてついに、自分が残した情報をもとに容疑者を特定したレナードはそのままその容疑者を射殺する……。

この作品の最大の特徴は逆再生容疑者の射殺という衝撃的なシーンから始まり、「何故レナードがその結論に達したのか?」という起承転結を物語の結のシーンから遡りながら追いかけていきます。

「奇抜な作品をやりたかっただけ」ともとられかねないこの手法で『メメント』が長く映画好きに愛されてきた理由はその完成度の高さです。

1つの物語を後ろから再生しているにも関わらず、次々と謎は増え、そして物語の始点に達するとしっかりとオチがつく。つまり起承転結を結から再生しているにも関わらずそこでまた起承転結が生まれているという練りに練られた物語になっています。

突然レナードが人を監禁していたり、突然銃を発砲してくる男に追われたり、と10分しか記憶を保てない主人公と同様に、10分程度のシーンごとに遡って再生しているため映画を見ている人もレナードのように混乱し、より一層映画の世界に入り込むことが出来る不思議な作品です。

レナードと鑑賞者を惑わす怪しげな登場人物

実はこの映画、登場人物が非常に少ないです。

重要人物は主人公のレナード、犯人の情報を調査したナタリー、そして物語冒頭で射殺されるテディのほぼ3人だけで物語が進みますが、その分ひとりひとりの濃さが尋常ではありません。

まず映画冒頭付近にてレナードに犯人に直結する情報を与えるナタリーですが、演じているのは『マトリックス』シリーズでヒロインのトリニティーを演じたキャリー=アン・モス

主人公に同情を示し、協力をしてくれるナタリー。一体この人物は誰で何者なのか、本当に仲間だったのか、本当に犯人の情報は正しい情報だったのか、どちらとも取れるキャリー=アン・モスの演技が謎を深めていきます。

そして、なんと言ってもこの映画の最重要人物テディ。演じたのはキャリー=アン・モス同様『マトリックス』で印象的な裏切り者を演じたジョー・パントリアーノ

冒頭で射殺されるこの人物はレナードにやけに熱心に忠告や助言を繰り返す親切な男。射殺される寸前に放った言葉の意味も含め、何故テディが主人公にまとわりつくのかがこの映画の最大のキーポイントとなります。

以上のように濃く怪しい登場人物2人が、10分しか記憶を保てないレナードに絡みつき謎を深めて行くのです。

DVDで繰り返し見たくなる、物語の理解を手助けする特典

ここまでで説明したように、この映画は人間関係が非常に話が複雑です。逆再生という時間軸の逆行も物語を難解にしているため「理解できなかった……」となる方もいるかもしれません。

しかし、そんな方のためにDVDには逆転した時間軸を元に戻した状態で再生できる特典がついています。

この特典を鑑賞すれば逆転した状態では気がつけなかったような細かな伏線にも気がつくことが出来るかも知れません。

一度だけでなく複数回見ることで新たな発見をすることが出来、1年に1回見たくなる、そんな映画なのです!

リメイクを企画したAMBIピクチャーズってどんなところ?

今回『メメント』のリメイク権を取得し、実際にプロデュースするのはルクセンブルクを拠点とするAMBIピクチャーズ

ここ数年で『ドニー・ダーコ』『甘い生活』『ラッシュ/プライドと友情』など数多くの映画の続編またはリメイク権を取得したAMBIピクチャーズは、俳優でもあり監督でもあるジェームズ・フランコの本格的な監督作に出資するなど意欲的な作品を企画する映画製作会社。『メメント』のリメイクにも原作に恥じない作品にすると意欲的です。

ファンの間では不安視されるリメイク版『メメント』ですが、個人的にはどちらにせよ早く見たい!そんな気持ちでいっぱいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。2001年の最高傑作とも言われるこの作品を1人でも多くの方に、知って頂くことが出来たら幸いです。

しかし、『メメント』の魅力、その全てを伝えきれたとは思っていません。ぜひともこの機会に『メメント』をまだ見たことがない人は鑑賞してみてはいかがでしょうか。

記事をシェア

公式アカウントをフォロー

  • RSS
  • YukiA
    3.8
    最初は意味わからん。最後なるほどねっ!てなる。
  • ひろ
    4
    世界観が魅力
  • chihi
    4
    話の進め方のルールがだんだん分かってくるのが気持ちいい 初見では見落としてるところがきっとたくさんあるから、なるべく記憶が鮮明なうちに見直さないとな、、、
  • Yuzyuki
    3.5
    正直時系列を理解するのがとても難しかった。 話の内容的にはとても面白いけど、100%理解するのは少し難しいかも。  最後まで誰を信じて誰を信じないべきなのかを予想しながら楽しみながら見ることができた。  サスペンス映画が好きな人は見てみるべき!
  • たかぎりょう
    4.9
    サスペンスの傑作 数年ぶり数度目の鑑賞 しかし引き込まれる 最初のワンシーンから引き込まれる スタートから逆行し、テネットを彷彿させる 結果を先に見せて、その理由をどんどん明らかにしてく その過程で逆行軸とは別のシーンを織り込み彩りをつける なんという映像トリック そしてトリップ、それがリリック レリックはモンパニ映画YO もう鑑賞者を虜にする映像アトラクションなのよね ざ、エンターテイメントって感じ それでいて物語もしっかりしてて、人間味を帯びてる 人間性を源流にするノーラン流やよね 名言もちらほら 記憶は思い込みであって記録ではない とかなんやらかんやら 記憶ってのは人格を司るとても重要なものやよね 言うなれば、RPGもんでいう装備みたいな感じ? これまでの冒険の過程が分かるやん? でも、装備を全て無くしても残る生身の身体があって、そこにも個性がある訳で つまり、個は体験や知識の蓄積だけではなくもともと生まれ持った形、すなわち魂的なもんがあるのかと そーゆー存在を描いたのがゴーストインザシェルで、あの映画でビートたけしは日本語で、、、、あれ?なんのはなし?? あと大切な人を失う喪失感も描いてた気がするな〜 主人公が 怒りや悲しみを感じてもその理由がわからない というように、理由が分からないから対処しようがない絶対的な負なんやろな だから別の世界に逃避する さすがノーラン 何度見ても傑作 サスペンス好きにお届けしたい1本
メメント
のレビュー(87259件)