2012年に全米で公開されると瞬く間に社会的現象を引き起こすまでのヒットとなり、アメリカでは続編がまもなく公開となる『ピッチ・パーフェクト』。いよいよ日本でも公開されます。アカペラを取り扱った珍しい映画ですが、そんな作品の音楽についてお伝えします。
全米が熱狂したアカペラコメディ映画!
『ピッチ・パーフェクト』は2012年にアメリカで公開された大学のアカペラ部を舞台に、新旧問わない楽曲をアカペラで披露するコメディ映画。公開されるとすぐに若い世代から批評家まで様々な層の支持を集め大ヒットとなった作品です。大ヒットにつき続編公開も決まり、アカペラブームを起こしたり、作品中で主人公がカップを使って歌う楽曲「Cups(When I’m Gone)」を真似した動画をYoutubeで公開する人が続々と現れたりしました。
そんな社会現象となる程に全米を熱狂させた最強のアカペラコメディ映画がいよいよ日本でも公開されます。
アカペラってどうなの?
アカペラというと楽器を使わずに声だけで表現していく音楽なので、物足りないんじゃないかという印象を持たれる方もいるかもしれません。でも心配無用。思っている以上にパワフルな歌を聴かせてくれる上に、とことんアカペラにこだわっている映画なので、オープニングのユニバーサルのテーマですらアカペラになっています。
合唱とはまた違ったハーモニーが心地よく、次第に声を重ねていく姿がたまらなく楽しそうで「一緒に歌いたい!」とムズムズしてしまう程。それは映画の中で歌われる楽曲を皆、出演者たちが必死に練習して歌っている、正真正銘のアカペラだからかもしれません。
プロの歌手がいる訳ではありませんが、ブロードウェイ出身の主演アナ・ケンドリックを中心に歌唱力のある役者たちが集まっているので、安心して聴いていられます。
使われている楽曲のセンスがとにかくイイ!
この映画に使われている音楽は「これをアカペラにするの!?」と思うような曲ばかり。アカペラと聞くと少しテンポの遅い曲をしっとり聴かせるイメージがあったので、様々な楽曲をアカペラアレンジして披露していることに驚きました。
マイリー・サイラスやケリー・クラークソン、リアーナといったイケイケな彼女たちの曲をアカペラにしていたり、ゴリエでお馴染みトニー・バジルの「Mickey」やマドンナの「Like A Virgin」、ブラックストリートの「No Diggity」なんてラップも披露しています。ジャンルはもちろん年代までも幅広い選曲になっています。
かっこいいアレンジだけでなく、海外ではお馴染みのマッシュアップ(複数の曲をミックスすること)をしている曲もあって、流行をアカペラに落とし込んでいるところもアカペラブームを起こした要因なのかもしれません。
「アカペラ=ダサいもの」と思う主人公が「こうしたらかっこよくなるよね」とアカペラを変えていくというストーリーがあるので、センスのいい選曲、アレンジになっているのも頷けます。
5月29日よりいよいよ公開!
アカペラと聞いて少し不安に思う方もいるかも知れませんが、観たらそんなことが吹き飛ぶ程、かっこいい歌を聴かせてくれます。そして、音楽っていいな、と笑って楽しめる作品になっています。5月29日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ他で公開になるので、ぜひ映画館へ足を運んでみてください。
Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】
※2022年9月29日時点のVOD配信情報です。