報われなくてもその努力はきっと誰かが見ていてくれる!『I LOVE スヌーピー』

2015.12.10
映画

邦画・洋画、ジャンルを問わない映画好き

いと

1950年、アメリカの漫画家チャールズ・シュルツによって生み出された漫画『ピーナッツ』。可愛らしいキャラクターの見た目とは裏腹にどこか哲学的であったり大人びたセリフや行動が話題を呼び、長く長く愛される作品となりました。

そして、その『ピーナッツ』を映画化した作品『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』がついにスヌーピーの圧倒的なキャラクター商品の売上を誇る日本でも劇場公開されました。

スヌーピー

小さい頃からベッド脇にスヌーピーの漫画があり、スヌーピーの教材で英語を学び、そして人生も学んだ大のスヌーピーファンであるいとが、『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』の魅力を紹介していきたいと思います。

あらすじ

何をやっても上手くいかない、そんな自分に愛想を尽かすチャーリー・ブラウンは冬のある日、向かいの家に引っ越してきた赤い髪の女の子に恋をする。

偶然にも同じクラスとなったチャーリーは少しでも自分の事を格好良く見せようと、様々な努力をするが……。

一方、チャーリーの親友であり愛犬のスヌーピーはいつも通りの自由気ままな生活。飼い主の恋路を後押ししながらスヌーピーとその親友のウッドストックは、第1次世界大戦時の英雄、フライング・エースの妄想に没頭する。

洗練された個性豊かな登場人物

長年愛され続ける『ピーナッツ』の大きな魅力の1つは個性豊かな登場人物。その登場人物たちの魅力は『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』でも健在!

全てをマイナスに考えるチャーリー・ブラウンをはじめ、世界は自分を中心に回っていると主張するルーシー、小学生ながらベートーヴェンの楽曲をおもちゃのピアノで演奏する天才シュローダーなどこの記事内だけではとても語り切れないほどの濃い登場人物が物語を彩っていきます。

1度この作品を見てしまったらこの不思議な登場人物たちに病みつきになること間違いなし!と断言できるほどの魅力がこの1作に詰まっているのです。

原作の細かな設定も再現したファン納得の映画!

凡そ20数年ぶりとなる『ピーナッツ』の映画化に原作好きとしてはかなり不安を覚えていましたが、そんな不安は鑑賞開始数分で吹き飛びました

そう!この映画は制作スタジオが制作にあたり内装をスヌーピー1色に変えたうえに、スヌーピーの犬小屋を実際に作り出すスタッフが現れるほどの原作愛が溢れるスタジオで制作されました。

そのため映画内容自体も原作への理解が深く、細かな原作の設定を上手く映画内に落とし込んでいます。

その一例として紹介したいのは主人公チャーリー・ブラウンの同級生の女の子ペパーミントパティの描き方。

授業中ほぼ寝ているため成績は最悪、しかし、あらゆるスポーツでアスリートなみの能力を発揮するスポーツ万能少女である彼女は実はチャーリーのことが好き。映画の劇中でははっきりとは描かれませんが、知っている人には分かるペパーミントパティなりの愛情表現の描き方は原作未読の方にも是非注目して欲しいポイントです。

他にも、スヌーピーを犬では無く人間だと思っているペパーミントパティのセリフや、ルーシーのラグビーボールネタなどファンにはたまらない細かなファンサービスが混ざり、原作を知っていると更に楽しめる作品になっているのです。

努力の意味と一歩を踏み出す勇気を貰えるどの年代層にもオススメの作品

『配られたカードで勝負するしかないのさ、それがどういう意味であれ』

数多くの印象深いセリフが残る『ピーナッツ』。子供向けと侮っていると思わぬメッセージに心を打たれます。

何かのために必死に努力した結果その努力が報われなかった時、その努力は全て無駄になってしまうのか。チャーリーの恋路の中には大人になった今だからこそ考えたい沢山のメッセージが詰まっているのです。

そして、誰にも愛されていないと考えるチャーリーを後押しするスヌーピー。破天荒な行動を取りながらもチャーリーの事を誰よりも気遣うスヌーピーの友情もペットという枠を越えた信頼関係が描かれそっと人を後押しする友情の在り方も心を暖かくしてくれます。

 

クリスマスのデートの映画に迷っている方、子供を連れての映画に迷っている家族の方、ただ何となく癒されに映画を見たい方!

88分という短い上映時間の中に恋物語があり、友情があり、迫力の空中戦があり、そしてメッセージ性があるどんな人にでもオススメしたい心の中から暖かくなれる映画、『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』は現在も絶賛公開中です。

(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved. Peanuts (C)Peanuts Worldwide LLC.

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  • のら
    3.5
    スヌーピーの 3D アニメーション映画。スヌーピー自体は世界的に有名なキャラクターにも関わらず、あまり映像化されてない。特に80年代以降は全くと良いほどされていなかった。本作は久しぶりの映像化にして 3D アニメになっている。 原作の特徴的な線画のタッチを表現するために、登場人物たちの身体は 3D で立体的に再現する一方で表情は意図的に 2D の線画で描くなど、原作のテイストを再現するのに苦心したのがよく分かる。そしてスヌーピーの世界を見事に再現することに成功してる。 一方でストーリーの部分に若干の取っ付きにくさがある。これは主に原作が4コマ漫画に近いスタイルの漫画である事と、絵柄に対して内容がかなりシニカルである事が関係している。 そこで本作は原作のエピソードをつないでひとつの話にするという、日本でいうと「スタンドバイミードラえもん」のような構成をとっているが、原作のシニカルさやシュールさが強いために、エピソードの繋がりが良いとは決して言えずどうしても見づらさを感じてしまう。 しかしスヌーピーの映像化という点ではひとつの正解に辿り着いた作品であるのは事実だろう。あとはスヌーピーの原作である PEANUTS の世界観が好きか嫌いかでしかない。
  • Gen
    3.4
    内容はあれだけどみんな可愛くて癒される
  • るんるん
    -
    愛しのスヌーピー
  • ロロ
    3.5
    2019 1
  • Christina
    3.6
    優しくて暖かい映画
「I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE」
のレビュー(5197件)