『ピンクとグレー』行定監督、中島裕翔・菅田将暉の演技と「62分後の仕掛け」を語る

2015.12.18
邦画

Filmarks編集部

フィルマーくま

12月13日、映画『ピンクとグレー』試写会が行われ、上映後に行定勲監督が登壇。NEWS・加藤シゲアキの原作小説から、主演のHey! Say! JUMPの中島裕翔と菅田将暉の“アツアツ”ぶり、柳楽優弥など他キャスト陣について語りました。

行定勲監督インタビュー_7

“こんな展開を予想してなかった!”という驚き。小説にない余白の部分を映画に。

大きな拍手に迎えられて登壇した行定監督。全国プロモーション先での作品に対する反応を聞かれると、「本当に皆さん、“驚いた”とおっしゃるんですけど、たぶんそれは“こんな展開を予想してなかった!”という驚きだと思うんですよ。前半はよくある青春映画っぽく見えると思うんですよね、でも実はそうじゃないから」と振り返りました。

『ピンクとグレー』場面写真_菅田将暉

芸能界の嘘とリアルが描かれている原作については、「加藤シゲアキくんは小説の中で、美しい耽美的な表現も使っているけど、彼自身も経験したであろうリアルな芸能界の恨みやつらみも読み取れて。それを映画の中で表現できればなと」と想いを明かしました。

行定勲監督インタビュー_2

さらに、本作の“62分後に世界を変える仕掛け”に話が及ぶと、「今回、脚本に舞台界の若手実力派・蓬莱竜太くんをスタッフィングしたのがこの映画のミソ。彼は、人のイヤな部分を描くのが上手い(笑)。美しい部分は僕が書けるので、(人間の)イヤな部分を彼に頼もうと。それで、彼が半分くらい書き上げた頃には“良質な青春映画”に仕上がっていた。

『ピンクとグレー』場面写真_菅田将暉・夏帆

だけど、そこで彼の筆が止まり、打ち合わせしたいと連絡が来たんです。でも打ち合わせの当日、蓬莱くんが40分くらい遅刻してきた。彼を待っている間にふと、この“仕掛け”がひらめいた」と明かし、「原作小説に書かれていない余白の部分を映画にすればいいんだと。(仕掛けが)複雑じゃないかとプロデューサー陣には言われたけど、完成を観たらみんな「わかりますね」って(笑) 

行定勲監督インタビュー_3

今、考えずに観られる映画が多い。だから、観客が「これはどういうことだろう」と考えてくれると面白い」と映画の楽しみ方についても熱く語りました。

中島裕翔と菅田将暉は、本当のカップルのようでしたよ(笑)

白木蓮吾役を演じた中島裕翔の印象については、「(蓮吾を演じることに)たくさん試練があったと思うけど、頑張っていた。すごく素直で何に対してもぶつかってきてくれるからやりやすかった」と語り、河田大貴役を演じた菅田将暉については「衝動を役に活かせるし、こっちの演出意図を理解できるチカラのある俳優。彼はワンテイク目の演技が本当に素晴らしくて、何をしてくるかハラハラドキドキした。日本の映画界に必要な存在だと思う」と絶賛しました。

『ピンクとグレー』場面写真_菅田将暉2

さらに、「この2人が急速に仲良くなったんですよ。お互いに背にもたれかかって、一方がギターを弾いて、もう一方が鼻歌を歌ったりして。本当のカップルのようでしたよ(笑) 映画にもその仲の良さが映し出されていると思います」と中島と菅田のアツアツぶりを暴露し、会場は笑いに包まれました。

行定勲監督インタビュー_4

最後に行定監督は、「僕自身、毎回、今ないモノをつくってきました。現在は、ヒットした映画と同じような作品が作られる時代になっている。でも僕は、ココだ!と自分で思ったポイントで映画を作っているし、だからこそ『ピンクとグレー』のような映画もアリだと思ってほしいんですよね。お客さんにも新しい扉を開いてほしいと思います。もし今日、作品を気に入ってくれたら声を100倍にして周りの人に広めてほしいです」と熱いメッセージを伝えました。

行定勲監督インタビュー_5

気になる柳楽優弥や夏帆の評価は?来場者のQ&A

トークショーの後、来場者(Filmarksユーザー)の質問に行定監督が答えてくれました!

行定勲監督インタビュー_6

Q.夏帆さんや柳楽優弥さんもとても印象的でした。監督から見て2人はどうでしたか?

行定監督:夏帆さんとはお仕事をしてみたかったんですよね。彼女には映画に参加する上で、フラストレーションなく、無防備になってほしくて。それが彼女の魅力を引き出すことにもつながると思ったんです。

だから彼女に関しては、衣装合わせからこだわりました。衣装合わせを4回くらいして。夏帆さんも「こんなに衣装合わせに時間をかけてもらったことはないです」と言ってましたね。

『ピンクとグレー』場面写真_夏帆

柳楽くんについては、直感で彼に決めていて、どうしても柳楽優弥だと思っていました。僕は彼が13歳くらいの時から知っていたけど、仕事を一緒にしたことはなかったんです。でも、小さい頃から芸能界にいて色々なことを経験して、それでも今なお、役者を続けている。そんな彼だからこそできる役だと思ったんです。

Q.原作がある作品を映画化する際、何か基準にしていることはありますか?

行定監督:あまりないですね。ただ、(映画化したいと)強く思っている人がいるかは気にします。それから、マンガ原作のものはマンガを一度文章に起こしてみて、自分が訴えたいことが重なったらやろうと思います。でももしやるなら、原作のファンから文句を言われる覚悟を持たなければなりませんが(笑)

行定勲監督インタビュー_7

Q.監督が考える映画タイトルの“ピンク”と“グレー”とは?

行定監督:映画の中で、1人は栄光の道を歩む人間、もう1人は堕ちていく人間ですよね。だから多くの人は対立させていると感じるかもしれませんが、僕はそうは思っていなくて、ピンクとグレーという色は実はすごく相性が良いんです。掛け合わせるとすごくキレイな配色で、ふたつで1つの美しさがある。だから映画では、いかにふたりを絡み合わせるかだけを考えていました。

(取材・文 / 斉藤聖 撮影 / 鸙野茜)

 

■映画『ピンクとグレー』

ピンクとグレー ポスター画像

『ピンクとグレー』は、2016年1月9日より全国ロードショー。

(C)2016「ピンクとグレー」製作委員会  

公式サイト:http://pinktogray.com

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  • ニラ子
    3.8
    前半が良かった。
  • hasuke
    2.8
    おもしろい構成。柳楽優弥の存在感。菅田将暉の演技力。
  • ロクサン
    3.5
    こういうの、好き
  • UDA
    3.6
    途中でなにもかもが逆転した(笑)衝撃(笑)
  • tummy
    -
    よい(※若干の菅田将暉フィルター有) けど30分くらいで大体読めてしまったのがちょい残念… と思ったら見事にやられました。 しばらく本気で混乱したし 原作、加藤シゲアキと知りびっくり。 実体験を基にして書いたのだろうけど 有名人も大変すな
  • てやん
    3.8
    どんでん返しが好きな人なら好きかもしれないけれど、菅田君好きな人はちょっとう~んって思うかも。 芸能界怖いと思ってしまった。
  • 2.0
    やれることをやる。やりたいことではなく。原作を読んでから見た方がきっと面白いんだろうなと思ってしまったけど、原作を読まない方が62分後に吃驚できる。
  • つう
    3.0
    『憧れとは理解から最も遠い感情だよ』 リバちゃんとゴッチ、サリーは幼馴染。いつも3人で遊んでいたがサリーは小学生の頃に引っ越してしまう。リバちゃん、ゴッチはその後も2人でツルんでいたが街で読者モデルにならないかとスカウトをされ芸能界入りをする。ちょっとしたキッカケでゴッチは一気にスターダムに昇りつめてしまう。一方、リバちゃんは小さな仕事とバイトの繰り返す日々。住む世界が違ってきた2人は互いにギクシャクしていくのだった… 原作はNEWSの加藤シゲアキが執筆した小説を実写映画化した作品。 ネタバレ厳禁なタイプの作品です。 ピンクpartとグレーpartで2部構成になってます。 まずはピンクpart。オイオイ、こんなアメリカのチョコレート菓子のような甘い展開。ちょっと見てるコッチが恥ずかしくなる青春展開のオンパレード。 62分後の衝撃は騙されました。冒頭の首つりシーンにも納得できる理由でした。そして、ピンクpartの甘ったるさにも納得。 続いてのグレーpart。面白い仕掛けだったけど。中島クンはこの扱いというか、まんま本人に突きつけられてるような展開を同年代の演技者たちを向こうに回して、どう感じてるのが心配になるくらいだったw そして、クライマックスの展開にはガッカリ。いやいや、何でもかんでも セリフで説明さすなや!!と流石にイラっとしました。周りの話や態度、状況を察して、そこの答えに辿り着けや! なに?完全攻略本が出てからじゃないとゲームやらないタイプなの??と感じてしまって残念。
  • cffmn
    4.1
    題を考えて映画を観る、その意味を考えて観る。
  • はち
    3.0
    急展開で引き込まれた。 後半はなかなか暗いけど、グレーからカラーに変わる呪縛から解放される瞬間はグッときた。 菅田将暉の演技は狂気すら感じる。 あと夏帆最高!引くほどの変わりようw キャスト陣の演技がとにかく素晴らしかった◎
  • いくしまかおり
    3.7
    ずっと観てみたかった映画。なんか、、同じ人でもこんなに雰囲気変わるんだな。すごい。でも、違う人が演じてるのにリバちゃんはリバちゃんだった。根本って大事。。
  • m
    3.6
    クズ役の菅田氏は最高としか 言いようがない
  • チルメチル
    4.0
    原作がすきですきでたまらなくて、楽しみにしていました。 引っかき傷のような青春を、まぎれもなく一緒にすごした神様のような親友に惹かれながら離れていくことの苦しさ。 筆者のそんな雰囲気が好きでした。 映画のラスト付近の、頭の中をかきまわされているような、夢なのか現実なのかの判断をを見た人に委ねる演出は、きっと筆者も好きなのかなあと思った。 それによって、ハッピーエンドか否かが変わるんですよね。 原作とはまた違う作品として、とてもおもしろかったです。
  • まる
    3.5
    菅田くんすごい
  • こまこ
    -
    途中から訳がわからなくなった…
  • mini
    4.6
    菅田将暉の演技力。
  • はるな
    3.5
    「62分後の衝撃」というだけあって、初見のインパクトがとても大きかった。加えて画面が綺麗。 途中、目のやり場に困るシーンがあったので、親子でみると気まずいかも。
  • Sachi
    -
    記録
  • ピーゴロゴロ
    3.0
    そうきましたか!と完全に裏切られました。
  • jeremy
    3.7
    映画は映画で、すっごく良くできてた。原作読んでたけど、まじか!ってなった。映像化が難しそうな作品を、うまく演出できてた。 でもなによりもまず、ジャニーズが書いた小説だからな、とは思わずに、原作本を読んでくれ!!!!一作目だしもちろんプロの小説家さんとは文章力が違うけど、ストーリーは芸能人ならではともいえるその世界の深さや薄暗さが表現されてて、本当に面白い作品。小説のレビューになってしまった…
  • YUCHI
    2.6
    期待を裏切られた感は満載だけど後半があまりにも不自然で尻すぼみだった。 現実をわざと悪い感じにしてるのとかは良い印象を持てない。 何が言いたかったかがわからない。
  • SinyaOkubo
    3.8
    ビックリの展開。 ジャニーズが脚本書いてるからといって侮ってはならない。
  • 素朴感
    3.5
    キャスト陣の演技力にめちゃくちゃ引き込まれた。 いい意味で綺麗に裏切られた。 なんの情報も入れずに見て欲しい。 ピンクの世界とグレーの世界。 芸能界のグレーの感じはやっぱり説得力があるなー。
  • るなお
    -
    記録
  • ダース
    -
    記録
  • ai
    -
    記録
  • 育児中34
    3.9
    すだまさきリスト。 予告通り62分からのどんでん返しは衝撃的でした。三人の演技力の高さ、もちろんすださんの表情がやばい。原作を読みたくなりました。ほんとのごっちの背景をもっと知りたかったな。
  • Haru
    -
    記録
  • ぴろ
    3.4
    二人の幼馴染の男が芸能界入りするものの色々あるお話
「ピンクとグレー」
のレビュー(14830件)