普通の映画を見ていたのに！？出演陣が「突然唄って踊り出す」ミュージカルシーン７選

そんな、本当の意味で「突然唄って踊り出す」ミュージカルシーンのある作品を７本選びました。

『マスク』　ヘイ・パンチューコ！

気が弱くうだつの上がらない銀行員のスタンリー。唯一の気晴らしはカートゥーンアニメを見ることだけです。そんな彼が魔法のマスクの力で押し殺していた感情が爆発すると、大好きなアニメのように唄って踊りだしてしまいます。「パンチューコ」とはズートスーツでキメたメキシコ系ギャングのことです。「サツがオレを追っている。今夜は戦争だ。マリーよ、オレの金をとっとけよ。どうせ生きては戻れまい。」という歌詞は、スタンリーがギャングの金を横取りしたのがバレて、これからひと波乱起こる予感を表しています。

『ビートルジュース』バナナボート

幽霊の夫婦がとり憑いていた家に、都会からいけすかない家族が引っ越してきます。どうにか出ていってもらおうと怪奇現象を起こすのですが、よりにもよって愉快な労働歌「バナナボート」を踊り唄わせるのです。

サビの「陽が昇ったから帰りたいよ～」という歌詞に夫婦のメッセージが込められているのでしょう。しかし、もちろん逆効果となり、家族は愉快な怪奇現象の起こる家をますます気に行ってしまいます。

『ショーン・オブ・ザ・デッド』ドント・ストップ・ミー・ナウ

『ステイ・フレンズ』ニューヨーク・ニューヨーク

友人だった２人が、一夜を共にしたことで変化した感情に振り回されるロマンティックコメディです。本作には正に“突然唄って踊り出す”フラッシュ・モブが効果的に登場します。

「この古いニューヨークで、おれは再起を賭けるんだ。ここでやれればどこでも通用するぜ。」という歌詞には、家族と住むロサンゼルスを離れたくない彼氏になんとかニューヨークで仕事をさせたい彼女の思いが込められています。

『（500）日のサマー』ユー・メイク・マイ・ドリームス

コピーライターのトムが恋焦がれたサマーと初めて一夜を共にした翌朝、目に映るものすべてが輝き出してきます。高らかに唄い、軽やかに踊り出したいくらいハッピーな気分を、そのままミュージカルシーンとして表現するのです。

「もう悪い夢は見ないし、見たって笑い飛ばせる。キミがボクの夢をかなえてくれたから。もう、出会ったころのボクではないよ。だってボクの夢はかなったんだから。」と、セックス＝恋人になれて、どれだけ嬉しかったのかが伺い知れます。

『ブレックファスト・クラブ』ウィー・アー・ノット・アローン

不良、お姫様、ガリ勉、ゴス、スポーツバカ、普段の学園生活では決して顔を合わせない面々が休日登校させられ、図書室にカンズメになります。

「もしも心を開く勇気があるなら、ピュアなハートを感じられたら、私たちは孤独じゃないと思い始めるはず！」という歌詞は、彼らが置かれた状況そのものを表しています。