映画「ランボー」シリーズは、「ロッキー」シリーズと並ぶシルヴェスター・スタローンの代表作。ベトナム戦争から帰還し社会から孤立しているジョン・ランボーの圧倒的なアクションシーンが見所のシリーズ。今夏、1作目から37年の月日を経て最終章となる最新作『ランボー ラスト・ブラッド』が公開されます。そこで今回は、「ランボー」シリーズを、最新作までまとめて紹介します。
『ランボー』(1982)
ベトナム戦争から帰還したジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)。街へ入ったランボーは見た目が怪しいという偏見で警察に捕らえられてしまう。警察の拷問じみた対応に、ベトナムでの拷問がフラッシュバックしたランボーは、警察に対抗、脱走する。そこからランボーと警察隊の戦いが始まる。
ランボーの怒りに満ちたアクションシーンは圧巻。骨折をした程危険なスタントも、全シーンスタローン本人が務めている。後半になるにつれて武器も機関銃へと強くなり盛り上がりを見せる。戦争で国のために活躍したものの、社会からは人殺しのような扱いをされるランボーの孤独と怒りから、当時の社会背景も伺える内容となっている。『ロッキー』と同じく、脚本にはスタローンも参加している。
『ランボー/怒りの脱出』(1985)
刑務所で服役していたランボーは、行方不明兵を調査するという任務でベトナムに派遣される。そこでアメリカ兵の捕虜が拷問を受けているのを目撃し、任務外であったが捕虜の救出に乗り出す。そしてランボーはあらゆる敵に囲まれながらも、たった1人で戦いに身を投じていく。
前作の公開後、スタローンにベトナム帰還兵から「捕虜を題材にして続編を作って欲しい」という手紙が届いたことから、『タイタニック』のジェームズ・キャメロンとともに脚本を執筆した。前作以上に強力な武器を使いこなし、上半身裸でマシンガンを連射するシーンは『ランボー』ならでは。
『ランボー3/怒りのアフガン』(1988)
アフガニスタンでかつての上司であるトラウトマン大佐(リチャード・クレンナ)がソ連軍に捕らえられたことを知ったランボーは、大佐を救出するためアフガニスタンのソ連軍の要塞に潜入する。そして最強のソ連軍師団にも怯まず、たった1人で戦いを挑むのだった。
今回も数多くの銃火器が登場。ラストには戦闘用ヘリと装甲車の壮大なバトルも展開される。ランボーの超人ぶりもパワーアップしており、実際に撮影中に負った傷をスタローン自身で治療するシーンが使われている。
Rakuten TVで観る【登録無料】『ランボー 最後の戦場』(2008)
ランボーはタイのジャングルでひっそりと暮らしていた。一方、隣国のミャンマーでは軍隊による内戦が長期化しており、少数民族のカレン族が迫害を受けていた。ある日、ランボーはカレン族へ医療品を届けるボランティアグループに協力する。しかしその後、ボランティアグループは軍隊に捕まってしまう。そのことを知ったランボーは、グループを救出するためミャンマー軍と戦うことになる。
3作目から20年ぶりの続編となった。今作で初めてスタローンが監督も務める。ランボーを演じてきた本人ならではの熱量が伺え、自身を活かした表現がされている。シリーズで最も過激な戦闘シーンを繰り広げるスタローンは、還暦を迎えているとは到底思えない。
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『ランボー ラスト・ブラッド』(2019)
数々の戦いを終えたランボーは、故郷のアリゾナ州で平穏な余生を過ごしていた。そんな中、古い友人であるマリアの孫娘、ガブリエラ(イヴェット・モンリール)がメキシコで人身売買の組織に誘拐されてしまう。家族同然のガブリエラを救うため、ランボーの最後の戦いが始まる。
1作目から37年、前作から10年以上の月日を経て最終章が作られた。73歳の渋さが増したスタローンは見所。前作まで政治的背景が強かったが、今作は家族の愛が中心に描かれそうだ。日本では今夏公開予定。40年かけたランボーの最後の戦いは見逃せない。
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※2020年4月30日時点の情報です。