一歩間違えばちょっとダサい?異色で異形なヒーローのかっこよさに惚れる映画6選

2016.01.19
映画

映画も音楽も本も好き。

丸山瑞生

近年では、アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、アメリカンコミックのキャラクターを題材とした作品が人気ですね。全身タイツのスパイダーマンもアーマー姿のアイアンマンも一歩間違えばちょっとダサいとも言えるキャラクターなのに、それを魅了させるのはアメコミ作品のすごいところです。

今回は異色のキャラクターを描いた作品をご紹介します。それぞれの作品のキャラクターはかっこいいだけではなく、各々が追求する独自のヒロイックな部分があります。異色であり、異形のヒーローたち。彼らのかっこよさを楽しんでいただきたいです!

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

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(C)2014 Marvel. All Rights Reserved.

犯罪歴のあるメンバーによって構成された、マーベルコミックス発の異色のヒーロー集団を映画化したSFアクション映画。

ハンターや傭兵、賞金稼ぎはヒーローではありませんが、映画作品でかっこよさを感じるキャラクターは正義とは外れた道を歩んでいる場合も少なくないです。しかも今作は木のヒューマノイドもいれば、アライグマもいます。地球人の姿をしている男もいますが、彼も実際のところはエイリアンとのハーフ。みんな変わり者です

冒頭でも述べたようなシンプルでわかりやすいストーリー、キャラクターの個性を生かした笑い。これこそ海外のエンタメSF映画だよなあと痛感させられる作品です。

また、劇中で流れるのは70年代から80年代の名曲。デヴィッド・ボウイやジャクソン5などの楽曲の素晴らしさを時代を超えて感じられるのもこの作品で楽しんでほしいところ。

『キック・アス』

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とあるコミックオタクの平凡な高校生が、自ら「キック・アス」と名乗り、ヒーローとして活躍する姿を描くアクション映画。

子役にもかかわらず、痛快なアクションと過激なセリフで、クロエ・グレース・モレッツの存在と名を広めた『キック・アス』。

今作のアクションは漫画的な立ち振る舞いが目立つようにおもうのですが、そういった少し大げさとも言える描写がビシッとハマるのが素直にかっこいいなあとおもいます。

同作の監督、マシュー・ヴォーンは、近ごろでは『キングスマン』もヒット。どちらにも共通するのは、多彩な武器とそのギミックでしょう。『キック・アス』の主役のふたりは出で立ちもアクションも派手で、カラフルな印象を受けます。スピード感のある、テンポのよいストーリーも物語を飽きさせません。

『Vフォー・ヴェンデッタ』

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第3次世界大戦後のイギリスを舞台に、孤高のテロリスト「V」が国家に立ち向かう近未来スリラー。

国のあり方の異常を訴える、政府にたてつく者は世間をおびやかす危険人物と見なされる。主人公のVはまさにそういった役どころ。Vを演じるのは、今作の監督、ウォシャウスキー兄弟の代表作『マトリックス』にも出演していた、ヒューゴ・ウィービング。なんと、全編にわたり仮面を付けての出演で、これにはとても驚かされます。

Vは、アンチヒーローというわけではありませんが、彼が持つ思想には狂気に似たところもあり、善悪はともかく、貫かれる思想にはヒロイックなかっこよさが宿るとおもいます。

『ダークナイト』

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『バットマン ビギンズ』の続編にして、クリストファー・ノーランが描くバットマンシリーズの2作目。

アンチヒーローの代名詞とも言えるのは、ヒース・レジャーが演じた『ダークナイト』のジョーカーではないでしょうか。幾人もの名役者が「ジョーカー」を演じましたが、個人的には今作のジョーカーが大好きです。『バットマン』のシリーズ作品であるにもかかわらず、シリアスでどこか陰鬱とした雰囲気が作品を取り巻き(それは監督のクリストファー・ノーランの持ち味だともおもいます)、それこそストーリーはもちろん、映画全体をジョーカーに支配されているようです。

今年はバットマンの新作、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』も公開予定。元祖ヒーローとも言える、スーパーマンが人間たちに人類の敵と言われている予告編は衝撃でした。

また、ジャレッド・レトが新たなジョーカーを演じることでも話題となっている『スーサイド・スクワッド』の公開も控えており、どちらの作品も公開が待ち遠しいですね。

『ミュータント・タートルズ (2014年版)』

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(C)2014 paramount Pictures. All Rights Reserved.

これまでにも何度か映像化されている『ミュータント・タートルズ』の現時点での最新作がこちら。シリーズが多いので、世代によっては思い浮かべる作品が異なるとおもうのですが、筆者のなかではテレビで放映されていたアニメーションのイメージがもっとも強いです。

なぜ、カメが忍者の格好なのか。なぜ、それぞれの名前が芸術家の名前なのか。なぜ、ピザを食べているのか。ツッコミどころに満ちた映画だなあとおもうのですが、冒頭にも書いたようにアメコミのヒーローはちょっとダサいほうが妙に惹かれたりもするので、タートルズもその類なのかなあとおもいます。

今作の続編も2016年に公開予定です。

『ヘルボーイ ゴールデン・アーミー』

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地獄生まれの異色ヒーロー、ヘルボーイが活躍するアクション映画の第2弾。

異色であり、異形のヒーロー、ヘルボーイ。そもそも、ギレルモ・デル・トロの作品に登場する怪物たちの造形は多種多様ですね。今作に登場する半魚人のエイブは愛嬌があるキャラクターですし、『パンズ・ラビリンス』に登場する手のひらに目玉のあるペールマンは夢に出そうなほどに強烈なビジュアル

ヘルボーイも強面な表情と真っ赤な顔で、インパクトは抜群。短気で、皮肉屋で、気難しい。けれども、優しい一面を併せ持つというのは、ベタなヒーロー像のひとつだともおもいますが、こういった劇場版のドラえもんにおけるジャイアンのようなかっこよさはやっぱり魅力的です。

ギレルモ・デル・トロは新作の『クリムゾン・ピーク』が現在公開中。作り込まれたゴシック調の美術が話題です。彼の映画の説得力の肝はやはり作り込まれた世界観を構築する美術なのでしょう。

ぜひ、こちらの作品も劇場で体感しましょう!

さいごに

いかがでしたでしょうか。

どいつもこいつも「これが本当にヒーローなのか?」と言いたくなるようなキャラクターの映画ばかりですが、不思議と鑑賞後には「かっこよかったなー!」とおもってしまうのがアメコミを原作とした映画作品の魅力のひとつだとおもいます。何よりも、痛快で、笑えて、小難しいことを考えずに楽しめるのもそういった映画の良さでしょう(もちろん、その限りではない作品もありますが)。

ぜひ、それぞれのキャラクターのかっこよさに触れてみてくださいね。

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  • 宇宙弟兄
    4.2
    バリー・マニロウのシーン、なんだか泣きそうになった。 デルトロのクリーチャーへのこだわりを作よりも一層強く感じた。 最後の10分は美しい。本当に美しい。 大好きなエンディングになった😊
  • minamimi
    -
    ギレルモ・デル・トロ監督の目線が好き。全部新しい作品に繋がっているんだな〜。1作目よりもいいなと思った。
  • ゴッチ
    3.8
    個性的でいいキャラクターが多いこととストーリーもまだこれからというところだったのでNetflixなどでもよかったので、ギレルモとこのキャストたちでの続編が観たかった泣 アクションシーンも見応えがあって、もっと評価されるべきアメコミ映画の一つだと思います。
  • まさぴょん
    3.6
    前作よりストーリーは響かなかったが、クリーチャーのデザインは前作より魅力的。 色々とデル・トロ作品をみているとなんとかクリーチャーのデザインの癖が見えてきてそれもまた面白い。(目が分離しているのが多いような) 今回は「ヘルボーイ」にだけフォーカスされているわけではないので、ちょっと薄味に感じてしまった。 いろんなキャラクターが出てくるのは面白かったが。 アクションも前作のように重量感がある方が良かった。 今回はスタイリッシュだった。 是非3作目も作って欲しい。
  • MaRi
    -
    【2018年236作品目】
「ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー」
のレビュー(3536件)