待望の劇場公開!田畑智子出演の『鉄の子』ほか東京国際映画祭で話題を集めた邦画特集

人との出会いに日々感謝(ライター・編集)

大久保渉

今回は、現在絶賛上映中、並びにまもなく劇場公開予定の話題作―『【東京国際映画祭】(以下、TIFF)で話題を集めた邦画』―をご紹介させていただきます。

これまでにも、昨年11月に劇場公開された『恋人たち』(監督:橋口亮輔・第28回(2015)TIFF Japan Now部門出品作品)が「第89回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画1位」(2015年度)を獲得するなど、依然として注目を集めているTIFF出品作群。

2月以降も続々と「日本が誇る話題の邦画」が公開されていきますので、、是非ともこの機会にご鑑賞いただけたらと思います。

恋人たち

(C)松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ

「あのとき、僕らは“家族”になった」

『鉄の子』(監督:福山功起、出演:田畑智子、佐藤大志)

鉄の子

(C)2015 埼玉県/SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ

ストーリー

片親同士の再婚により、納得のいかないまましぶしぶ「キョウダイ」となってしまった小学生の陸太郎と真理子。

彼らは学校では同じクラスの悪ガキたちから「夫婦、夫婦」とはやし立てられ、家ではひとつの部屋をあてがわれ、新しくできた「家族」との生活になじめない日々を送っていた。

そんなある日、陸太郎は真理子から「お互いの親たちを仲たがいさせて離婚させよう」という驚きの提案―「リコンドウメイ」―をもちかけられる

そしてふたりはあの手この手で両親たちを喧嘩させようと画策していくが、うまくいかず、しかしそんな日々の中で二人の溝は次第に埋まっていき、「家族」の絆もだんだんと深まっていくのであるが…。

監督の福山功起自身が体験した、儚くもまばゆい少年時代の忘れえぬ日々をおもしろ×せつなく映像化したヒューマンドラマです。

登場人物たちの日常を情感豊かに届けてくれる、川口市協力の美しいロケーションに注目

今作は、毎年7月に埼玉県川口市で開催される「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」のオープニング作品として企画立案・製作された作品であり、そのロケーションには市内の美しい自然の景観、趣深い歴史的建築物が映し出されています。

昭和40年から創業している銭湯、明治42年から祀られている神社、日の光がさんさんとさす土手沿いの道、そして日本でも屈指の技術を誇る「鋳物」の工場…。

そうした風景の数々が、「人の暮らし」というままならない、温かくも冷たい世の風をそこはかとなく映し出しているようでいて、その中で演じる役者たちの演技を時にフワリと、時にドキリと、素朴に、純情に、胸にしみわたるように演出してくれています。

田畑智子演じる母親の、子供たちに向けたはにかんだ笑顔息子役を演じた佐藤大志の、まっすぐな瞳。「家族」とは?「つながり」とは?東京国際映画祭で満席を記録した『鉄の子』を、是非とも劇場でご鑑賞いただけたらと思います。

上映情報

2016年2月13日(土)より角川シネマ新宿、MOVIX川口ほかにて全国順次公開。

公式HPはこちら

  • 初日舞台挨拶開催決定!
  • ①2/13(土)角川シネマ10:40~上映後、田畑智子さん、裵 ジョンミョンさん、佐藤大志さん、舞優さん、福山功起監督が登壇予定。
  • ②2/13(土)MOVIX川口14:10~上映後、田畑智子さん、裵 ジョンミョンさん、佐藤大志さん、舞優さん、福山功起監督が登壇予定。

TIFF2014で話題騒然!そしてこのたび待望の劇場公開!

『マンガ肉とボク』(監督:杉野希妃、出演:三浦貴大、杉野希妃)

マンガ

(c)吉本興業

ストーリー

京都の大学で周りの活気になじめずにいる主人公のワタベ。そんな彼の孤独な生活にある日、ひとりの女が入り込んでくる。
 
彼女は自身のその太ったみすぼらしい容姿を差別することなく接してくれたワタベの優しさにつけ込んで、彼の自宅に転がり込み、寄生し、そしてやがては彼を奴隷のように支配しようとしていく…。
 
女性と男性、自分と他人、見た目と内面、ありのままの自分ってなんなんだろう、という「人間の在り方」への問いかけを、若者たちの青春を通して色濃く描き出した一作です。

昨今その活躍が著しい女優兼プロデューサー兼監督・杉野希妃による演技&演出に注目

自身が代表を務める「和エンタテインメント」で『禁忌』、『3泊4日、5時の鐘』等々をプロデュースしてきた杉野希妃が、初めて長編映画の監督に挑んだ一作です。

原作は「女による女のためのRー18文学賞」を受賞した同名小説ですが、映画のストーリーには彼女独自の演出が大いに盛り込まれています

それはまるで、これまで彼女が手掛けてきた『歓待』や『ほとりの朔子』にどこか通じるような、人間の裏も表もまっすぐに見つめようとする彼女の真剣な眼差しが伝わってくる演出だと思いました。

特殊メイクで醜い女に変貌した杉野監督の鬼気迫る演技にも注目していただけたらと思います。

上映情報

 2016年2月13日(土)より新宿K's cinema ほかにて全国順次公開(2月11日(木)より新宿K's cinemaにて先行ロードショー)。

公式HPはこちら

  • 初日舞台挨拶開催決定!
  • ・2/11日(木)新宿K‘s cinema14:45~上映後、16:50上映前、杉野希妃監督、三浦貴大さん、徳永えりさん、ちすんさん、大西信満さん、太賀さん登壇予定。
  • ・2/13(土)京都みなみ会館11:50上映回終了後、元町映画館16:20上映回終了後、シネヌーヴォ18:40上映回終了後に杉野希妃監督、三浦貴大さん、長原成樹さん登壇予定。

「すんません。不器用に恋してます」

『俳優亀岡拓次』(監督:横浜聡子、出演:安田顕、麻生久美子)

亀岡

(C)2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会

ストーリー

主人公は、俳優亀岡拓次。37歳独身で、彼女ナシ、趣味はひとり酒。演じる役は、泥棒、チンピラ、ホームレス、呼ばれる現場へはどこにでも行き、誰かれとなく愛されつつも、しかし仕事場と酒場を行き来する地味な日々を送る男。

そんな彼に訪れる、千歳一遇の大チャンス。極秘来日中の世界的大物監督の新作オーディションを受けられることになったのである。

そして私生活では、ロケ先でたまたま入った居酒屋の美人女将に恋をして…。

脇役にだって陽は当たる。不器用だってなんとかなる。愚直に真面目に生きている人たちの心をふわっと温かくさせてくれる人生ドラマが繰り広げられていきます。

個性派役者とくせもの監督のタッグに注目

今最も公演チケットがとれないと言われている人気演劇ユニット“TEAM NACS”のメンバーであり、『下町ロケット』、『龍三と七人の子分たち』ほか話題作に出演している注目の俳優“安田顕”が、まるで脇役をそつなくこなすご本人そのままのような主人公をこの上もなく愛すべきキャラクターとして演じています。

そして、『ジャーマン・雨』、『ウルトラ・ミラクル・ストーリー』ほか、どこか欠陥のある主人公を愛おしく、はちゃめちゃに描くことでドラマをぐいぐい引っ張っていく演出に定評のある横浜聡子が監督を務めています。

上映情報

2016年1月30日(土)よりテアトル新宿 ほかにて全国順次公開中。

公式HPはこちら

その他

『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』(監督:中村義洋、出演:竹内結子、橋本愛)

ざんえ

(c)2016「残穢−住んではいけない部屋−」製作委員会

2016年1月30日(土)より新宿ピカデリーほか全国順次公開中。

公式HPはこちら

『ジョーの明日 辰吉丈一郎との20年』(監督:坂本順治、出演: 辰吉丈一郎)

予告編

劇場情報

2016年2月27日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開(2月20日(土)よりシネ・リーブル梅田にて先行上映)。

公式HPはこちら

 

以上、【待望の劇場公開!田畑智子出演の『鉄の子』ほか東京国際映画祭2015で話題を集めた邦画特集】でした!

もちろん、まだまだ今作のほかにも今後続々と話題の邦画が順次劇場公開されていきますので、引き続き色々とご紹介していきたいと思います。

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        フランス行きの飛行機で観た。小学校五年生の時。
      • ip
        4.5
        離ればなれになるために力を合わせたはずが、強くなっていく義姉弟の絆。子役二人は自然にやれてたと思う。 田畑智子さんはいつまでもお綺麗! 20代から40代ぐらいまで幅広く演じられそう。 いつまでも若く作って綺麗なんじゃなくて、年齢を重ねても年相応に綺麗なのって理想的。 泣きのシーンはもらい泣きしそうになった。
      • つるとんたん
        3.0
        2017.01.11
      • Yasshu
        3.9
        機内鑑賞。全く知らない映画だったけど、良い映画だった。六歳の僕が大人になるまでのワンエピソードと転校生のラストを思い出した。タイトルから内容がイメージできず、もう少し良い宣伝が出来れば、多くの人に見てもらえた作品になったと思う。
      • AkikoYamamoto
        3.6
        こういう人達いそうだな〜。ダメな旦那がリアルに感じる。
      「鉄の子」
      のレビュー(88件)