ホラー要素だけではなく、ヒューマンドラマとしても良作が揃う「ゾンビ映画」。今回は、Filmarksで高評価を集めるゾンビ映画を10本まとめて紹介します。
『新感染 ファイナル・エクスプレス』（2016）
ソウル発プサン行きの高速鉄道の車内で、謎のウィルスが蔓延する。ウィルスに感染した者は皆人格がなくなりゾンビとして凶暴化し、まだ感染していない人間を襲う。母親に会いに行くために列車に乗っていたソグと娘のスアンを始め、乗客たちは密室状態の中で生き残りをかけて感染者と戦う。
ヨン・サンホ初の長編映画監督。コン・ユ、キム・スアン出演。列車内という密室の舞台で、とにかく動きが素早いゾンビから逃げ抜く展開とともに、家族愛など人間ドラマが繰り広げられる。
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『アイアムアヒーロー』（2015）
日本中が突如謎の感染によって変貌を遂げた“ZQN（ゾキュン）”というゾンビで溢れかえる。冴えない毎日を送っていた鈴木英雄は、ZQNから逃げ続けるうちに、非感染者のアジトがあるショッピングモールにたどり着く。しかしそこにもZQNが襲い感染者が増えていく。英雄は趣味にしていたクレー射撃の腕を生かし銃でZQNと戦う。
花沢健吾原作の人気コミックを「GANTZ」シリーズの佐藤信介が実写映画化。大泉洋、有村架純、長澤まさみ出演。とにかくZQNのクオリティが高く、怖くもあるが一体一体個性が見えて面白い。邦画のゾンビ映画の代表作とも言える。
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『ワールド・ウォーZ』（2013）
人間を凶暴化させる謎の疫病が世界各地で感染拡大し、人類滅亡の危機に陥る。元国連職員で伝染病の調査を行なっていたジェリーに事態を収束させるよう調査隊に同行する任務が下る。ジェリーは愛する妻と娘を残し、世界を救うため世界へ旅立つ。
小説を原作に『007 慰めの報酬』のマーク・フォースターが映画化。ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス出演。世界を舞台に大量のゾンビが襲いかかるシーンは大迫力。その数はゾンビ映画の中でも最大数とも言える。
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『カメラを止めるな！』（2017）
とある山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影が行われていた。何テイクも取り直しいるうちになんと本物のゾンビが出現。しかしリアリティーを求める監督は撮影を止めず続行する。役者たちはゾンビから逃げるも撮影隊が次々とゾンビ化してしまう。それでもカメラは止まらないのだった。
「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクトとして製作された上田慎一郎初の長編映画監督作品。濱津隆之、真魚出演。最初はB級感溢れるゾンビが、徐々に本物の怖さに変わっていく様子を描く。ただのソンビ映画にとどまらず、後半は予想外の展開が待っている。
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『バイオハザード』（2002）
巨大企業アンブレラ社の地下で開発されていたウィルスが空気中に漏洩してしまう。特殊工作員で高い身体能力を持つアリスは、ウィルスにより記憶を失ったものの、特殊部隊とともに地下に侵入する。そこで待っていたのはウィルスに伝染したゾンビたち。アリスは身体能力を生かしてゾンビと戦っていく。
カプコンの人気ゲームを原作に『ポンペイ』のポール・W・S・アンダーソンが監督を務め映画化。主演のミラ・ジョヴォヴィッチがシリーズ6作品を通してゾンビとのアクションシーンを華麗に演じた。本作は1作品目。地下という密閉空間で、いつ襲ってくるかわからないゾンビとの攻防を緊張感たっぷりに展開する。
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『ゾンビランド』（2009）
突如新型ウィルスにより人類の大半がゾンビ化してしまう。生き残った青年コロンバスは「ゾンビの世界で生き残るための32のルール」を作り実践して生き延びていた。コロンバスは故郷へ帰る途中、他の生き残りの者と出会い、一緒にゾンビがいないと噂される遊園地へと向かう。
監督は『ヴェノム』のルーベン・フライシャー。ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン出演。人食いのゾンビが血肉を飛ばす様子は恐ろしくもあるが、若者たちの青春も描かれた娯楽要素のあるゾンビ映画となった。
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『ショーン・オブ・ザ・デッド』（2004）
ロンドンで暮らす冴えない男ショーンは、恋人のリズに振られてしまう。落ち込んでいたところに、突然街中がゾンビだらけになっていることに気づく。ショーンは恋人のリズや母親を救うため、リズの愛を取り戻すために奮闘する。
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライトが監督、主演のサイモン・ペッグと共に脚本を務めた。イギリスで大ヒットしたホラーコメディ。ユーモア溢れ笑いを誘うが、身体を引き裂いたり、内臓が飛び出たりなどゾンビならではのグロいシーンもあり。
『28日後…』（2002）
ロンドンで人を凶暴化させるウィルスが蔓延し、感染者は人間を殺そうと襲いかかる。28日後、交通事故で昏睡状態だったジムは目を覚まし、人が消えたロンドンを彷徨う。感染者の攻撃をくぐり抜けながら、わずかに生き残った者と安全な場所を目指す。
『T2 トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督。キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス出演。ノロノロとしたゾンビのイメージとは反し、静寂の中から機敏で全力で走って来るゾンビが恐怖を煽る。ホラーでもありながら、ジムが安全な場所へ向かう途中に人間ドラマも描かれる。
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『アイ・アム・レジェンド』（2007）
世界中に原因不明のウィルスが蔓延する。ウィルスに感染した者は、並外れた身体能力を持ち人間を捕食してしまう。そうして人間は殆どいなくなってしまった。そんな中で1人生き残ったネビルは、生存者を探しながら感染した者を人間に戻すための研究を1人で続けていた。しかしそんなネビルに謎の敵が迫ろうとしていた。
『レッド・スパロー』のフランシス・ローレンス監督作品。全編ほぼウィル・スミス演じるネビルと愛犬のサムしか登場せず、圧倒的な孤独が描かれ、暗闇の中でゾンビがいつ襲って来るかわからない恐怖が続く。
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『ウォーム・ボディーズ』（2013）
ゾンビと人間が敵対する近未来。ゾンビのRは、食糧である人間を探しに行ったところ、人間であるジュリーに一目惚れし、連れ帰ってしまう。やがて2人は想い合うようになるが、ジュリーの父親はそれを許さない。しかしRとジュリーはゾンビと人間の壁を越えようとしていた。
『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』のジョナサン・レヴィン監督。ニコラス・ホルト、テリーサ・パーマー出演。人間とゾンビの恋を描くゾンビ映画では異色のラブストーリー。ゾンビは他の作品に比べてだいぶ人間に近く、グロいのが苦手な人にも観やすい作品。
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※本記事で紹介する映画は国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks（フィルマークス）」のデータに基づいてセレクトしたものです。
※2020年6月17日時点の情報です。
