【美しいヒロインに学ぶ】日常を輝かせるための小さなヒントが詰まった素敵な映画たち

ミニシアター好きな大学生

Moca

映画には可愛くて個性的な女性たちがたくさん出てきますが、皆さんはどんなヒロインに心を惹かれますか?

自分と同世代だったり同じような境遇にある主人公の悩みには共感が持てるし、そんな登場人物たちが懸命に前に進もうとする姿には勇気をもらえますよね。

今回は、繊細で、孤独で、退屈で…混とんとしていて複雑な10代20代の女性を丁寧に描きながらも爽やかな後味が残る映画をご紹介します。

美しいヒロインたちのファッションやインテリアはもちろん、若い女性ならではの感性には明日からの毎日が少し輝くような可愛くて小さなヒントがたくさん。特に、現在大学生の私と同世代の女の子たちに送ります。

アメリ(2001)

一風変わった両親に育てられ、小さい頃から空想するのが大好きで引きこもりがちだったアメリ。あることをきっかけに周りの人たちを今より幸せにする喜びを見つけ、外の世界に飛び出し、新たな恋にも出会います。

アメリ

日本ではミニシアター映画の記録を塗り替えたと言われ大ヒットした今作、内容は知らなくてもタイトルは耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。私も中学生の時に初めてこの映画を観た時はアメリのパリジェンヌっぽい服装やお部屋に魅了されたのを覚えていますが、何度見直しても新たな発見があって色あせないその魅力を感じます。

アメリが誰かの幸せのためにするいたずらはどれも小さなことばかりだけれど、孤独に生きる人々の心に寄り添うような幸せな気持ちを運び、彼女自身も愛する人と結ばれます。

自分が幸せになるためにはまずは周りの人の幸せに働きかけること、そして、特別なことをしなくても日常の些細なところに溢れている幸せを見落とさないように、日々を丁寧に生きることの大切さを教えてくれる映画です。

ロスト・イン・トランスレーション(2003)

夫の仕事の付き添いで日本にやってきた女性と来日中の俳優。異国の地で寂しさを感じていた2人が、滞在中のホテルで出会い心を通わせていく姿が描かれます。

ロスト・イン・トランスレーション

海外の監督が日本を描いた作品は数多くありますが、残念ながら極端な部分だけが取り上げられてしまっているものも少なくないですよね。でもこの映画では外国人から見たトウキョウの姿があまりにもリアルに描かれていて、なんだか居心地の悪さを感じてしまうほど。

目にしたものが偏見を交えず純粋にレンズに収められ、監督を務めたソフィア・コッポラ独特の淡い色合いと女性ならではの繊細さが発揮されています。

映画の始まりと終わりには主人公が車の中から外を眺める場面があるのですが、どちらも同じような風景のはずなのに行より帰りの風景の方に温かみを感じるのは、監督自身がこの街に触れて恋をしたからなのではないでしょうか。

ソフィア・コッポラの映画はいつもファッション面も注目の的に。例えば『ヴァージン・スーサイズ』では日本の扇子が登場し、白を基調にした部屋の一角に扇子もインテリアとして何気なく他の家具と同系色で飾られているところに彼女の趣味の良さが光ります。

私たちにとっては当たり前になっている景色を外の人の目を通して客観的に見てみると新たな発見をすることができるし、当然と思っていたことも実はそうではないのかもしれないと、新鮮な目を持って改めて東京の街を歩いてみたくなります。

女は女である(1961)

ジャン・リュック・ゴダール監督による長編3作目の映画。アンナ・カリーナ主演のミュージカル・コメディです。

女は女である

この作品を見たことがある人は序盤で少し戸惑われた経験があるかもしれません。なぜなら、音楽が流れだしたと思ったらいきなり止まって、また鳴り始めての繰り返しだからです。オーディオの調子が悪いのかなと疑ってしまうような感じで、オープニングから意表を突かれます。

音楽も映像もコラージュ的な斬新さがあって物語と言うよりアート作品を見ているようで、芸術性に溢れていておしゃれ。そして何よりもアンナ・カリーナの圧倒的な可愛さには目を奪われます。表情やしぐさの1つ1つがため息が出るほど可愛くて、それがあくまでも確信犯なところも彼女の小悪魔的な魅力だと思います。

一直線上に続いていくように見える日常に行き詰ってしまったら、時間を点の連続ととらえてコラージュのように切り貼りして見ることができれば一瞬一瞬をもっと大切にしようと思える気がします。女性として可愛くおしゃれに生きることの楽しさもアンナ・カリーナが教えてくれます。

バードピープル(2014)

代わり映えのしない日々に行き詰まったホテルメイドのオドレーと、スケジュールに追われ1人世界を飛び回る生活に限界を感じていたビジネスマンのゲイリー。そんな2人に訪れる不思議な出来事が、人々がせわしく行きかうパリのシャルル・ド・ゴール空港を舞台に描かれます。

バードピープル

(C)Archipel 35 - France 2 Cinéma - Titre et Structure Production

忙しい生活や淡々と進む毎日に嫌気がさして、時には自由になりたいと何もかも投げ出したくなってしまうことは誰にでもあると思います。みんな口にはしなくても100%満足して日々を過ごしている人なんてそうそういませんよね。この映画はそんな私たちに明日への希望を優しく投げかけてくれます。

『バードピープル』というタイトル通り、主人公のオドレーはある日いきなりスズメになって空から人間の世界を眺めるという少し不思議なお話なのですが、アナイス・ドゥームスティエが演じるとそんな設定にも違和感を感じずあり得そうに思えてしまうからまた不思議です。フランスのスズメは日本のよりもぷっくりしていて、可愛くて癒されます。

ちなみに、『潜水服は蝶の夢を見る』で想像力の豊かさを武器に瞬きの動きだけで一冊の本を書き上げた全身不随の実在の人物を演じたマチュー・アマルリックもナレーションとして少しだけ出演していて、視点を変えて世界を見る想像力さえあれば人生に希望を持つことができるという共通のテーマが描かれているのも偶然ではないように思ってしまいます。

またこの映画では鳥になって空を飛ぶ主人公と同じ目線で疑似体験ができるのも魅力の1つ。ミニシアター系の映画館でまだ公開しているところもある作品なので、ぜひ大きなスクリーンでご覧になっていただきたいです。

おわりに

いかがでしたか?

忙しく過ごしているとなかなか難しいし忘れてしまいがちですが、できることならただ単に毎日を生きるだけではなくて、日々新しいことや変化を感じていたいですよね。そのために何か特別なことをしなくても、ほんの少し自分の意識や行動を変えるだけで今まで気が付かなかったことに目を向けられるようになってそれが自信にもつながっていくような気がします。

新しい言葉や考えに触れて、考えて、心が枯れないように前向きな変化を感じながら毎日を大切に過ごしたいですね。

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  • 山内
    4.7
    ご機嫌じゃないですか
  • あずき
    -
    記録
  • Seba
    -
    おんもしろい〜 やりたい放題〜 音はちゃめちゃ でもやっぱりアンナカリーナが可愛いとは思えん
  • she
    -
    「お芝居を始める前に観客の皆様にご挨拶を」 皆様 これからご覧頂くのはよくある女と男の痴話喧嘩でございます。 世にも愉快で可愛いケンカでございます。 歯磨きしながらケンカ、口をきかないで本のタイトルでケンカ、友人を巻き込みケンカ。お互いを愛するが故にケンカ。ふたりが女と男 故に、、、 わかり合えないのに惹かれ合う。 赤い服や青いドレス、ブルーのアイシャドー、カラータイツ。アンナ・カリーナがとにかくキュート。 明日はカラフルな服を着て出かけよう。
  • がくさん
    5.0
    【再鑑賞2019年8月4日】 アンジェラ ほど 魅力的な ヒロイン は いない。 【再鑑賞2019年2月21日】 うん、これがベスト1かな。最初から最後までこんなにワクワクして、ウットリして観られる作品は他にない。観れば観るほど好きになる。最高の映画だ〜〜〜!! 映画音楽ってのはやっぱり重要で、この作品は音楽も最高。ミシェル・ルグランの名は亡くなってから知った。ゴダールの世界観にこれほど合った映画音楽家はいない。 好きなシーンは、アンナ・カリーナが歌うところと、本を使ってケンカをするところ。画面の真ん中に文字が出てくるのも。ラストシーンには鳥肌が立つ…。 【再鑑賞2018年12月25日】 アンナ・カリーナには、永世主演女優賞を授与します。 このツギハギみたいな編集…。これぞヌーヴェルヴァーグだ!!と言わんばかりだぜ…!!!ゴダール様〜〜〜〜!!!キャ〜〜〜ッ!!!! 「男は〜」「女は〜」というセリフが多かったり、「エミールは〜」「アンジェラは〜」という言葉が画面に現れる様に、何回も男女を比較する。男は男で、女は女だ!いつまでも変わらずな!みたいな思想を登場人物たちは持っている。ゴダールの考えなのか⁉︎ カメラを横にスライドする撮影方法を多用したり、色のついたライト(主に赤)、画面に文字が出て来たり、いきなりカメラ目線など斬新な手法を多用していて見ていて飽きない。 恋人同士のアンジェラとエミールが喧嘩して口をきかないといい、本の表紙の言葉を使って罵り合うシーンが最高。
「女は女である」
のレビュー(2942件)